中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「今年の漢字再考」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセーを書かれていました。
半年前、年末恒例の「今年の漢字」は「荒(すさむ)」が好適ではないかと当欄に書いた。
それから後、世界の不安定さは増大するばかりで、「荒」などは問題にならないほどの危険な状況に立ち至ってしまった。
人類どころか、地球の存亡に関わる事態と言っていいかもしれない。
国連のグテーレス事務総長が「今や地球温暖化ではなく沸騰化」と断じたように、今夏の暑熱はただごとではなかった。
連日「イノチに関わる」暑さが続き、誰もが「地球温暖化」を人ごととは思えなくなった。
それで、今年を表す漢字に「沸」あるいは「騰」を思いついた。
今ではすっかり年末の風物詩になった「今年の漢字」は、いわば遊び心から生まれたものだろう。
押し詰まって何となく殺伐とした空気の中、あれこれと推測して遊ぶのは面白い。
が、これも余裕があっての話だ。
「荒」「沸」「騰」などおじさんが思いつく漢字は全て焦りと憂慮から発している。
人類が己の首を絞めているかに思えてならないからだ。
いっそ「愚」という漢字ならどうだ。
昨年は「戦」、その前は「金」だった。
今年は「滅」や「亡」でないことを祈るばかりだ。
以上です。
今年の漢字は「税」が選ばれたようです。
「『税』の字が選ばれた理由について日本漢字能力検定協会は、1年を通して増税の議論が行われたことに加えて、所得税などの定額減税が話題にのぼったことのほか、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化など、『税』にまつわるさまざまな改正や検討が行われたことなどをあげています。」
増税メガネという言葉も流行ったことだし。苦笑
かみさんが「こんなに物価が高くなったら、食っていけるかしら」と心配していました。
本当に物価の値上がりがきついですね。
私はこの際消費税を食べ物に関しては一時的にゼロにすべきだと思うのですが、増税メガネさんがこれをやるとは思えません。苦笑
大橋純子 - シルエット・ロマンス