新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

緊急事態宣言の2週間延期に思う

2021-03-06 08:02:14 | コラム
菅首相が国民に詫びられる問題ではあるまいと思う:

昨5日は探したい物があったので、30分かけて歩いて大久保通り経由で職安通りのドンキホーテまで歩いて行ってみた。その間に大袈裟に言えば痛感した事があった。それは「事は2週間の延期で済むような事態にはないのではないのか」との点だった。我々夫婦は大久保通りと職安通りを結ぶ俗称「イケメン通り」という路地を避けたが、午前11時という真っ昼間から大久保通りでは多くのうら若き乙女たちがマスクを外し大口を開けて「何とかドッグ」の食べ歩きをしていたのだった。「何と言う事だ」などとは批判しない。この界隈ではごく普通の状態なのだから。

イケメン通りもチラと眺める事が出来たが、予想に違わず大勢の老若の女性で賑わっていた。事がここまで来れば「これじゃー駄目だ」と言わざるを得ない。彼女たちは全くと言って良いほどウイルスに対して無警戒だし、この時期に外出して彷徨い歩いている事に何の意識もないようなのだ。都内の感染者では相変わらず20と30歳台が主流を為している事などを全く認識出来ていないようだと、あらためて遺憾に思わせてくれた。昨日は昭和大学の二木教授がこの辺りを視察されて「マスクを外した買い食い」の危険性を指摘しておられたのも、全くその通りだと思った次第。

私が言いたい事は「これ以上感染者を減らそうとするのであれば、一般大衆に向かって総理や都知事が『ご協力を』と語りかける時期はとっくに過ぎている。最早小池都知事の得意の台詞『ステイホーム』などと格好を付けている時ではない。どうしても”stay home“と仰りたいのならば”You must stay home.”辺りにすべきだろう。即ち、強制力を持たないお願いで済む時期ではないのだ」なのである。飲食街の時短の効果には限界があるとしか思えないのだ。現に、尾身氏は年内の収束を諦めたかのように言われていたではないか。

私の持論というかずっと指摘し続けてきた事で「小池都知事は何時までも派手な一般受けを狙った演技を続けるのではなく、都庁からそれほど遠くはないこの界隈でも密かに視察されて、脳天気な女性たちに警告を発するような現実的な行動を取られるべきではないのか」と警告したいのだ。私は所謂「都市封鎖」(カタカナ語では「ロックダウン」)に何処まで効果があるかなど知らない。だが、あの無自覚な者どもの彷徨い歩きや、会社員たちの早朝からの出勤を放置していては、それこそ「百年河清を待つ」に等しいのではないかと思っている。

既に「ワクチン接種の時期がオリンピック開催とは別個の問題である」との説も出てきた。菅首相も開催都市の知事も本気でオリンピックを実行したいのであれば、私にはこの期に及べば何らかの思い切った措置が必要であるように思えてならない。言いたくはないが、首相が国民に詫びておられる時期ではないようにしか見えないのだ。先日のPrime Newsではロシア大使が何故スプートニクVを承認されないのかと訝っておられた。

ウイルス駆逐の為に手段を選んでいるべき時期なのだろうか。それとも「形振り構わず突進するべき」なのだろうか。ロシアのワクチンがどうのと言うのではなく、菅首相の決断を待ちたいのだ。だが、小池都知事不信任派の私は彼女の統治能力には遺憾ながら大きな期待は持っていない、いや持てないのだ。




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