新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

昨30日に帰京いたしました

2014-03-31 08:34:12 | コラム
休養してきました:

昨日、強風で山手線が止まっていたとは知らずに帰って参りました。正味三日間の山籠もりは50年以上の友人である博学多識のYM氏と語り合う絶好の機会であったと同時に、十分な休養になりました。しかし、山梨県北杜市に到着と同時に全く予想もしていなかった花粉症の如き鼻詰まりと空咳に襲われて、正体不明の不安に晒されるという副作用も経験してしまいました。実は以前に医師からは私には花粉症はないとの診断を貰っていましたので、意外な苦しみでした。

YM氏との会話には個人的な回顧談も多々ありましたが、多くの興味深い話題もありましたので、この疑似花粉症から脱却出来次第に纏めてみる所存です。個人的には非常に印象的だったのは彼が築き上げたハーヴァード大学の人脈の凄さでした。これは巷間夙に語れていることですが、実態に触れるとその迫力をあらためて知りました。また、彼とともに慨嘆せざるを得なかったことがありました。それは確かBSフジのPrime Newsに日本オーストラリア・ニュージーランド商工会議所のメラニー・ブロック(Melanie Brock)女史とともに登場した自民党の西川公也でした。

彼が得々として語った「肉関」と称した「輸入牛肉に賦課する関税を国内の畜産農家の保護に使っているので、オーストラリアとのEPAで要求されている18.5%への引き下げは到底呑めない」には呆れるだけでした。彼は農家の保護政策の負の効果を全く認識出来ていないと知りました。それを根拠にオーストラリア政府に妥協せよと迫るのが使命だと認識しているようでした。

それだけではなく、TPPの大命題である重要語品目関税率引き下げに関しても彼は「アメリカやオーストラリアとの個別の交渉ではなく参加する全ての国が一堂に会する席で話し合えば解り合える」と自信のほどを披瀝したのです。

「話し合えば解る」というのは我が国だけに通じる迷信であり、諸外国、特に欧米の国では如何にして相手を屈服させるかしか考えておらず、その上に万一の場合に備えて交渉の第二第三の矢を準備して勝つことだけしか眼中にないことを未だに認識出来ていないのは、ある意味で当然でしょうが、この程度の人物が自民党内でTPP担当の要職にあるのでは先が思いやられます。

また、ブロック女史の綺麗で且つ丁寧な日本語にも驚かされましたが、YM氏も事日本語力に関しては「外国人と見て侮ってはならない。最近のアメリカ連邦政府以外でも日本語を巧みに操る者が非常に増えてきた」と語っていました。この件についての私の考えは「我が国の外国語教育、就中英語、の改革」でした。これは今までにも繰り返し指摘したことですが、「アメリカの州立大学で2年学んだだけの日本語で、我が国の大学に留学して何ら問題なく講義について行けた」という例があり、これは別に例学的な話しではないということです。

取りあえず、多くの話題の中から思い付くものだけを採り上げました。


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