新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

88歳になっても筋肉は回復するようだ

2021-01-29 09:19:12 | コラム
88歳のリハビリの効果が現れた:

昨年の春頃から右足の膝に痛みが出始めて階段の上り下りが辛くなり、5分も歩くと脚を動かすのが少し辛くなる事もあった。一過性かと軽く考えていたその痛みが一向に引かないので、今年で言えば33年も診て頂いているクリニックの先生に診断して頂いた。結果は膝に水が溜まっていたという事で、大量のリンパ液が抜かれた。そして「なるべく無理に歩かないように」と言われて、保険適用外の立派なニーブレイスを装着するようになった。そして、「但し、このまま歩かないでいると脚が弱るので、適当な運動を」とも指示された。

しかも、それから間もなく新型コロナウイルスの感染が本格化して、先生から「貴方の循環器内科の症状から見れば、感染すれば致命的になる恐れがあるので、ジム通いは辞めた方が」と告知されて、運動の場も失ってしまった。だが、愚かにもそれほど重大事にはなるまいと高を括っていた。ところがである、昨年の第3四半期に入った頃になると、5分も何事もなく歩ければ良いほど歩行が辛くなってきた。ニーブレイスを付けていても階段を降りるのは苦痛になってきた。傘を杖代わりに使ってみても何らの効果も出てこなかった。

年が明けた頃には「このまま朽ち果てて車椅子の人生になるのか」などと想像するほど、歩くのが苦痛になった。そこで、愚息の忠告もあって、この1月の第2週の終わりから、ふと思いついて太腿に広幅の伸縮性の包帯をぐるぐると巻き付けて縛り上げて歩いて見た。すると、あら不思議テーピングのような効果が出たのか10分ほどはさして苦痛ではなく歩けるのだった。そこで、本気になって「88歳のリハビリの一環としての歩行訓練」を開始したのだった。

方法は1日目には広幅の包帯を両脚に巻いて歩き、2日目にはUnder Amourの新規に購入したCompressionのタイツで締め上げて歩き、3日目は以前に買ってあったワコールのテーピング効果があるタイツを着用する、4日目は何もせずに歩くとの形で、20~30分間の歩行継続を目指して歯はを食いしばらずに「フウフウ」言いながら我が家の周辺で人通りの少ない道を歩いて見た。ここで先ず解った事は、マスクをしている事による息苦しさがきつい点だった。これは辛かった。だが、徐々に航続距離も時間も延びるようになってきた。トンネルの向こうに灯りが見えてきた。

そこで、19日にクリニックの先生に「これで良いでしょうか」と伺いを立ててみると「大いに結構」と言って頂けたので、真冬の寒さをものともして週6日制でリハビリ歩行訓練を続けてきた。実は、当初は半信半疑どころか「88歳で衰えた筋肉が復活はないだろう」と半ば以上「無駄な抵抗」だと思って続けてきていた。しかし、案外な事に今週に入ってからはかなりスタスタと歩けるようになってきたのだ。それならばと、一昨日と昨日は何もせずにそのままで途中買い物に立ち寄ったりして、30分ほど完走ではなかった完歩出来たのだった。

これは松坂大輔の真似になるが、このままの調子で回復できれば「88歳になっても歩行のリハビリで効果が出る」との仮設は「自信から確信に変わるだろう」と信じても良いかなと思うようになってきた。正直なところを言えば「まさか復活できるとは」なのだ。そのように先が見えてきたので気分を良くして、思い立った時に室内でジムでやっていたストレッチの短縮版を5分程度やってみて、徐々に身体を慣らそうと試みている。スクワットなどは10回もやれば息が上がりかけるが、あれもこれもリハビリだと思って努めている。

この年齢になっても色々と経験できるのだと知った。もしかすると、73年前に国体の高校サッカー部の部では決勝戦で負けてしまったが、その為に鍛えてあった筋肉が復活したのかと、懐かしく思い出している。



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