新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

思い付くままに

2024-05-26 07:24:55 | コラム
最近の話題から:

小池百合子都知事が三期目を目指す:
何処の何方か、あるいは何処かのテレビ局が取り上げたことか記憶が定かではないが、小池百合子氏の立候補の可能性の報道に「何もしなかったという実績を提げて・・・」と皮肉っていたのが非常に印象的だった。「確かにその通りだ」と思わせてしまうのは宜しくないと言いたい。

だが、良く考えれば「閣僚でもない一介の知事が国を差し置いて何らかの行政面での業績を挙げられるものか」という問題ではないのか。故石原慎太郎都知事も「東京から烏を減らしただけはないのか」とまで言われていた記憶がある。

大谷翔平が15億ドルの自宅を購入か:
この件は何を差し置いても大谷賞賛の報道を続けるテレビ局にとっての、絶好の話題になっていた。確かに素晴らしい豪邸だが、こういうことを取り上げるのならば「アメリカの住宅事情が我が国とは全く条件も何も全て異なる事」から解説せねば意味があるまい。先ず土地が非常に広いと言うか(我が国とは比較にならない程)安く、何処に行っても余っているのではないかと思わせられる国だということ。

カリフォルニア州のように年中暖かければ、一寸した住宅地帯に入ればプール付きの広い庭がある家など珍しくないと思う。それにアメリカ人にとっては家を買うことは一生の大事業ではないと言うこと。現に大谷が買うと噂されている豪邸は、言わば中古物件ではないか。アメリカでは職の流動性があるので転職の度に現在の家を売って新たな職場とした州で新規に買うのだ。そして、また売ってしまうことの繰り返しになる。

大谷は超高額年俸だから豪邸を買える資金力(余力?)があるのは間違いない。我が社の工場の事務課長級だったFがリタイア後に買った家は6,000坪の丘の上に建つ110坪のこじんまりした物件だった。技術サービス部長だったL氏の家の敷地は僅か1,200坪だった。ここから先は詳細に触れないまでも、住宅と土地の供給の事情が違うことくらい解説すべきだろうと思って、大谷の新居のニュースを聞いていた。

なお、やや脇道に逸れるが、真美子夫人はこれから先に高級住宅地帯に住んで、近所付き合いを経験して行かざるを得なくなっていくだろうと思う。これは慣れるまでは結構な負担になるだろう。それは、所謂「ホームパーティー」などを催すか招待される場合のこと。準備とか衣装も難物だが、最もややこしいのが大勢集まった場合に(native speakerたちの)談笑の輪の中にどうやって入っていくかと、どういう話題を選べば適切かという辺り。

経験から言えば「英語が話せれば良いという事にはならないのだ。それは慣れない異文化の中にどのようにして入っていけば良いのかという問題だ」という事。

片手落ちではないのかな:
ICJ(国際司法裁判所)がイスラエルに「ガザのラファへの攻撃を即時停止せよ」との仮処分を発表したが、ナタニエフ首相は一向に聞く耳など持たないようだ。報道では、そのイスラエルの姿勢が悪であるとしているように聞こえる。何が国際的か知らないが、輿論(とマスコミ報道の流れ)では「イスラエルの攻撃によってガザの無辜の多くの民が犠牲になっているのは気の毒で宜しくない」との報道というか、見方が圧倒的である。

一方では、「イスラエル側がテロ集団と位置づけているハマスに人質に取られたイスラエル人たちを擁護する言い方は少ない」のは何故だろう。マスコミ報道には、偶にはこういう論調もあるが、偏っているのではないかと思わせられることが多いのは何故だろう。このガザでの出来事を取り上げて論じたければ、あの地域の2,000年の歴史にも触れておかないと、一般の方々が実態を正しく認識出来なくなると危惧しているのは当方だけか。


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