笑福亭笑瓶がゴルフ場で倒れた:
こういう漢字が当たっているかどうか知らないが(IMEでは出てこなかった)この芸名の男がゴルフ場で倒れドクターヘリで緊急搬送されたと報じられていた。その後の診断では急性心筋梗塞だとか。胸が痛いと訴えていたとも報じられていた。救急隊員は「会話が出来ていた」と言っておられた。そこで、三度の心筋梗塞を乗り越えて尚且つ生存している経験者として心筋梗塞の発症時にはどのような状態になるかを述べて、まだ経験されていない方の参考にしたいと思う。
一度目:
2006年1月16日の朝6時45分には「ゴロゴロ」と腹の辺りから胸にかけて音がして「これは何か?」と不審に思った途端に、胸の上に何トンもあるかと思うような重さを感じとても耐えられない激痛を感じたことまでは分かっていた。だが、すぐそばにいた家内が言うには寝転がっていたソファーから立ち上がって失神したそうだった。その際にソファーの肘掛(と言うのか)に乗せてあった週刊誌に頭を打ってすぐに意識を取り戻した。その瞬間には既に痛みはなく普通に会話が出来ていた。兎に角、猛烈に胸が痛かったので病気に詳しい長男に電話して相談したところ「救急車を呼べば」という反応だった。
実は、その前日にはジムに行って何時もの通りにウオーキングもウエイトトレーニングもストレッチもやっていたので、体調には何ら不安はなかった。もしありとすれば、その1週間ほど前にズボンを買った際に82 cmだとばかり思いこんでいた胴回りが84 cmを超えかけていたほど体重が増えていたのが、前駆症状と言えば言えなくない程度だった。過剰な体重は心臓に負担となるのは常識か?
だが、痛みもなく普通に動けたし会話も出来るので、何かの一過性の痛みかと思って立ち上がってベッドに行って寝ていれば治るかと思っていたほど、何でもない状態に戻っていた。ところが後で看護師さんに教えられたのだが「最早冠動脈が詰まっていたし脳に血液が十分に供給されていない状態なので痛覚が失われていた」ので痛みを感じないだけのことだったらしい。そこであのまま寝ていれば、そこで終わりだった訳だが、何となく不安を感じて自分で「119番」に電話して症状を説明して搬送をお願いした。それが命を救うことになったとは全く知らなかった。
すぐに来て下さった救急隊は今にして思えば心筋梗塞対応の準備をしてこられたようで、直ちに心電図をとり血圧を測定された。そして「さて、どこの病院に行くか希望がありますか」との質問があった。だが全く心当たりがなく「それでは国立(国際医療センターのこと)に行きましょう」となってストレッチャーに乗せられて既に国際医療センターに行く方向に準備されていた救急車に乗せられたのだった。病棟での言わば準主治医だった女医さんには「心筋梗塞の生存率は25%。救急車が間に合わずに亡くなる方が50%、病院まで来られても間に合わなかった方が50%で、即ち25%となる」と教えて頂き、自分が如何に幸運だったかを知った次第だった。
二度目:
2013年8月14日だった。前日に国際医療研究センター(NCGM)で主治医の循環器科医長先生の定期的検診で「問題なし」と診断された翌日だったのだ。午後になって何となく少し背中に違和感を覚えた。痛みと言うまでには至っていないが何となく不安なものがあったので、主治医に電話で「心配すべき状態か」と伺ってみた。先生は「何でもないとは思うが、不安であれば救急外来で対応する時刻なので来てみれば良い」と言われた。そこで、何気なくPCを起動させると冷や汗が出てとても対応できない状態だったので、使っていなかった血圧測定器を引っ張り出して測定すれば何と「180/80」という高さ。ここで「待ったなし」と思って救急車の出動を要請してNCGMに。血管造影室で直ちにカテーテルの処置を受けることになったのだが、駆けつけられた主治医には「来て良かったよ」と声をかけられた。
ここでの教訓は「痛みも感じられない状態でも万一の場合を疑って緊急の処置を講ずるべきである。心筋梗塞は時間との闘いであるから」だった。
三度目:
昨年、即ち、2014年の12月30日のことだった。昼に新宿駅西口の地下で食べたしめ鯖の中毒だったと思う以外に思い当たる原因がないが、兎に角夕方から激しい嘔吐となって苦しんだ。NCGMの救急外来の看護師さんに電話で相談してポカリスエットを1.5 リットルも飲みながらだったのだ。症状が治まってから睡眠薬でも飲んで寝てしまおうかと思ったが、、本当に念の為と思って救急車をお願いしてNCGMに向かった。そこで下された意外な診断が「嘔吐による脱水症状で血栓が出来ていたので、直ちにカテーテルでの処置」となったのだった。この時は嘔吐にだけ神経が行っていたのか、胸にも背中にも全く何にも感じていなかった。だが、救急外来に行ったことが命を救う結果となったのだった。
ここで思い知らされたことは「脱水」は強敵だという厳しい事実だった。その難しさは水分のとり過ぎもまた芳しくないので細心の注意を要する点である。心臓に何か疑問を抱えていれば夏場の脱水に気を付けるべしなのだ。
教訓:
もしあれば、自分で毎日決まった時刻に体重と血圧を測っておくことくらいしかないが、一寸でも胸か背中にそれまでに経験したことがない痛みか疼きのようなものを感じたならば「冠動脈か心臓の関係の病気かと疑って病院に行ってみることだろう。心電図をとって貰えば明らかになると思うから」くらいのものだ。なお、回復後の食事療法その他は重要なことだが、またの機会に採り上げたい。
こういう漢字が当たっているかどうか知らないが(IMEでは出てこなかった)この芸名の男がゴルフ場で倒れドクターヘリで緊急搬送されたと報じられていた。その後の診断では急性心筋梗塞だとか。胸が痛いと訴えていたとも報じられていた。救急隊員は「会話が出来ていた」と言っておられた。そこで、三度の心筋梗塞を乗り越えて尚且つ生存している経験者として心筋梗塞の発症時にはどのような状態になるかを述べて、まだ経験されていない方の参考にしたいと思う。
一度目:
2006年1月16日の朝6時45分には「ゴロゴロ」と腹の辺りから胸にかけて音がして「これは何か?」と不審に思った途端に、胸の上に何トンもあるかと思うような重さを感じとても耐えられない激痛を感じたことまでは分かっていた。だが、すぐそばにいた家内が言うには寝転がっていたソファーから立ち上がって失神したそうだった。その際にソファーの肘掛(と言うのか)に乗せてあった週刊誌に頭を打ってすぐに意識を取り戻した。その瞬間には既に痛みはなく普通に会話が出来ていた。兎に角、猛烈に胸が痛かったので病気に詳しい長男に電話して相談したところ「救急車を呼べば」という反応だった。
実は、その前日にはジムに行って何時もの通りにウオーキングもウエイトトレーニングもストレッチもやっていたので、体調には何ら不安はなかった。もしありとすれば、その1週間ほど前にズボンを買った際に82 cmだとばかり思いこんでいた胴回りが84 cmを超えかけていたほど体重が増えていたのが、前駆症状と言えば言えなくない程度だった。過剰な体重は心臓に負担となるのは常識か?
だが、痛みもなく普通に動けたし会話も出来るので、何かの一過性の痛みかと思って立ち上がってベッドに行って寝ていれば治るかと思っていたほど、何でもない状態に戻っていた。ところが後で看護師さんに教えられたのだが「最早冠動脈が詰まっていたし脳に血液が十分に供給されていない状態なので痛覚が失われていた」ので痛みを感じないだけのことだったらしい。そこであのまま寝ていれば、そこで終わりだった訳だが、何となく不安を感じて自分で「119番」に電話して症状を説明して搬送をお願いした。それが命を救うことになったとは全く知らなかった。
すぐに来て下さった救急隊は今にして思えば心筋梗塞対応の準備をしてこられたようで、直ちに心電図をとり血圧を測定された。そして「さて、どこの病院に行くか希望がありますか」との質問があった。だが全く心当たりがなく「それでは国立(国際医療センターのこと)に行きましょう」となってストレッチャーに乗せられて既に国際医療センターに行く方向に準備されていた救急車に乗せられたのだった。病棟での言わば準主治医だった女医さんには「心筋梗塞の生存率は25%。救急車が間に合わずに亡くなる方が50%、病院まで来られても間に合わなかった方が50%で、即ち25%となる」と教えて頂き、自分が如何に幸運だったかを知った次第だった。
二度目:
2013年8月14日だった。前日に国際医療研究センター(NCGM)で主治医の循環器科医長先生の定期的検診で「問題なし」と診断された翌日だったのだ。午後になって何となく少し背中に違和感を覚えた。痛みと言うまでには至っていないが何となく不安なものがあったので、主治医に電話で「心配すべき状態か」と伺ってみた。先生は「何でもないとは思うが、不安であれば救急外来で対応する時刻なので来てみれば良い」と言われた。そこで、何気なくPCを起動させると冷や汗が出てとても対応できない状態だったので、使っていなかった血圧測定器を引っ張り出して測定すれば何と「180/80」という高さ。ここで「待ったなし」と思って救急車の出動を要請してNCGMに。血管造影室で直ちにカテーテルの処置を受けることになったのだが、駆けつけられた主治医には「来て良かったよ」と声をかけられた。
ここでの教訓は「痛みも感じられない状態でも万一の場合を疑って緊急の処置を講ずるべきである。心筋梗塞は時間との闘いであるから」だった。
三度目:
昨年、即ち、2014年の12月30日のことだった。昼に新宿駅西口の地下で食べたしめ鯖の中毒だったと思う以外に思い当たる原因がないが、兎に角夕方から激しい嘔吐となって苦しんだ。NCGMの救急外来の看護師さんに電話で相談してポカリスエットを1.5 リットルも飲みながらだったのだ。症状が治まってから睡眠薬でも飲んで寝てしまおうかと思ったが、、本当に念の為と思って救急車をお願いしてNCGMに向かった。そこで下された意外な診断が「嘔吐による脱水症状で血栓が出来ていたので、直ちにカテーテルでの処置」となったのだった。この時は嘔吐にだけ神経が行っていたのか、胸にも背中にも全く何にも感じていなかった。だが、救急外来に行ったことが命を救う結果となったのだった。
ここで思い知らされたことは「脱水」は強敵だという厳しい事実だった。その難しさは水分のとり過ぎもまた芳しくないので細心の注意を要する点である。心臓に何か疑問を抱えていれば夏場の脱水に気を付けるべしなのだ。
教訓:
もしあれば、自分で毎日決まった時刻に体重と血圧を測っておくことくらいしかないが、一寸でも胸か背中にそれまでに経験したことがない痛みか疼きのようなものを感じたならば「冠動脈か心臓の関係の病気かと疑って病院に行ってみることだろう。心電図をとって貰えば明らかになると思うから」くらいのものだ。なお、回復後の食事療法その他は重要なことだが、またの機会に採り上げたい。
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