新宿少数民族の声

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9月8日 その2 監督の采配に疑問が

2024-09-08 07:48:16 | コラム
NPBの監督についての疑問を語れば:

昨日のジャイアンツ対ベイスターズ戦では、三浦大輔監督の非常に残念な采配の誤りがあった。この監督については熱心なベイスターズの支持者である元商社マンは夙に監督交代を訴えていたし、私も同感だった。

昨日の過ちは8回の表に佐野恵太が高度な技術を見せてレフト方向に流し打ちをして1点のリードとなり、佐野自身が本塁送球(「バックホーム」は和製用語)の間に2塁まで走っていた。ところが監督は代走に関根を出してしまったのだ。「何を考えているのか」と嘆いた。もう、この試合では佐野に再度打席が回ってこないだろうし、次打者のオーステインが打てば関根の足ならもう一点とでも、浅はかに考えたのだろうが、愚策だった。

延長戦に入ってからの絶好のチャンスに何と関根に打順が回って為すところなく凡退したのだから。それだけなら未だ許せる。三浦監督の失敗は三塁手の宮﨑敏郎を知らぬ間に引っ込めて柴田を出していたのだ。この柴田が9回の裏にこれで試合は終わったと思わせた普通の三塁ゴロを捕ってから何と一塁にショートバウンドの送球。それをオーステインが取り損ない、その後の二軍から上がってきたばかりの中山如きにヒットを打たれて同点という体たらく。

駄目な監督はやたらに一寸足が遅いだけの好打者を早めに引っ込めて、守備固めをするか、代走者の脚力に期待する傾向があるのだ。これは滅多に成功しない、WBCでの周東の「サヨナラ」快走を除いては。そこに、守備固めだったはずの柴田の悪送球ときては、ベイスターズは監督の采配の拙さで、みすみすジャイアンツ奴に一勝を無償提供したのだった。

私が問題にしたい点は「監督が一手か二手の先を読めていないこと」と「常時試合に出していない脚力だけ(柴田のように守備力)が取り柄の選手を使うと試合の『カン』が働かない問題が生じる」ことである。今年のタイガースの岡田監督が屡々植田海(等という日銀総裁の親戚のような者)等を代走に使って牽制アウトや盗塁アウトになってしまっている辺りが、昨年と顔ぶれが変わらずとも3位にぶら下がっている体たらくの一因だろうと読んでいる。

ベイスターズの場合はそれでなくても12球団中でも最も優れた打者を備えていても、大洋ホエールズ時代からの特徴である「雑な野球」から抜け切れていない。そこに加えて監督の采配がもう一つでは、中々タイガースに追いつけない訳だと評価している。

尚、不振のティームの監督はやたらに「リクエスト」とやらをする傾向がある。あれでは審判に対する不信感を露骨に示しているようで、私は得策なのかと疑問に思うのだが。ドラゴンズの立浪監督も「リクエスト」依存派で、スワローズと最下位を争っている。

因みに、アナウンサーたちは「リクエスト」と言うが「あれはヴィデオによる審議を要求」なのだが、実態は「判定に対する異議申し立て」即ち「チャレンジ」なのである。専門語は正しく使うべきであるし、「リクエストです」では何事も明確にしていないと思う。


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