問題は「公益通報者保護法」に違反していることのようだ:
このところ、この斎藤元彦兵庫県知事が見出しのような問題を起こしたことをマスコミが繰り返して報道しているのだ。だが、私にはこのような案件については全く何の知識もないので、斎藤知事が「記憶にありませんを繰り返すのが鬱陶しいな」くらいに捉えていなかった。しかし、百条委員会が開催されるに及んで、斎藤知事の行為が何処でどのように問題なのかが漸く少しだけ見えてきた。
そもそも当方は法律には全くと一定ほど知識がないので「公益通報者」と「公益通報者保護法」がある事すら知らなかったので、基礎知識として法務省のホームページを開くと、下記のように記載されていた、
>引用開始
公益通報者保護制度は、国民生活の安心や安全を脅かすことになる事業者の法令違反の発生と被害の防止を図る観点から、公益のために事業者の法令違反行為を通報した事業者内部の労働者に対する解雇等の不利益な取扱いを禁止するものです。
厚生労働省においては、公益通報者保護法に基づき、公益通報窓口を設置し、公益通報の受付を行うとともに、受理した公益通報については、通報に関する秘密を保持し、必要な調査を行い、通報対象事実があると認められる場合には、法令に基づく処分又は勧告等の措置を講じます。
<引用終わる
これを踏まえて、百条委員会における斎藤知事の「記憶にありません」答弁等々に加えて、弁護士や大学教授が指摘された問題の核心を聞いて、私にも何とか理解できたことは「斎藤知事とその側近が亡くなられた告発者の通告文書を告発された知事に提供して、公益通報ではなく『嘘八百のでっち上げ情報』として処理しようとした事」のようで、告発文書が告発された知事当人にわたっていたのは宜しくないという事もあるようだ。
私の理解が正しければ、有識者の方々の見解は「斎藤知事が第三者にでも諮って公益通報であるかないかを審議すべき事案である告発文書を、嘘八百と断じて握り潰そうそうと企図した事が問題とされている」のであるようだ。
そして、知事は百条委員会で如何なる質問に対しても、絶対に自らの非や瑕疵を認める答弁をしないだけではなく「記憶にありません」と「公益通報には当たらないと判断した」で押し通していた。この『知らぬ存ぜぬ答弁』を聞けば、何方か有識者が指摘しておられたように「事前に弁護士と綿密に打ち合わせを終えてあり想定問答集も完備していたので、その内容に従って押し通したのだろう」と容易に推定できる。
私には法的に県知事の「職務内容記事書」がどのように規定されているかなどを知る由もないが、アメリカの企業社会におけるGeneral managerのように全権を与えられているかのように感じさせられた。それは、斎藤知事が自信たっぷりに表情一つ変えずに全てのきわどい質問を否定していたからで、恰も「自分は選挙で全県民から全権を委任されているのであるぞ」と誇示し強調しているかのように見えた。
兵庫県の自民党は不信任案を提出するそうだが、斎藤知事には不信任とされた場合に県議会を解散する権限があるのだろうか。そんな事についても何の知識もないので、このややこしい(非常に広範囲に使える関西での表現)問題と「もう一つやないか」としか思えない斎藤知事の態度がどうなるかと、事態の成り行きに注目していこうかと考えている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます