新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月6日 その2 W杯サッカーの最終予選観戦記

2024-09-06 08:15:29 | コラム
勝って当然の試合だったが圧勝したことは褒めなければ:

三笘薫が復帰し伊東純也が再起できるという試合だったので、FIFAのランキング18位の我が方が87位の中国を何処まで圧倒するのかに注目していた。69位という大きな開きがあることを充分に立証して勝ったのは、非常に良かったと思う。中国のシュートは2本だったかもしれないし、我が方のボールキープ率は前半で71%と圧倒的だった。特に久保建英が最後まで出ていて、アデイショナル・タイムであってもシュートを決めたのも良かった。

中国代表が未だ発展途上だったこともあり、前半はその未熟さにかき回されたのか、整然たるパス回しが出来ていなかった。その所為か、久保の右からのコーナーキックに示し合わせた遠藤が、フットボールの用語である「リードを付けた」キックを鮮やかにヘディングで決めたのと、堂安の同じく右サイドから左サイドを駆け上がった三苫にリードを付きで斜め前への鮮やかなパスが決まっただけの2点に終わった。だが、彼我の差は歴然で安心して見ていられた。

後半に入ってからは中国に戦意を喪失したかの感が見えたし、我が方も落ち着いて整然とした綺麗なパス回しをするようになった辺りは、練習試合であるかのような余裕すら見えてきていた。左サイドで南野への相手のディフェンスの裏を取った縦パスから綺麗に右隅に決めたのは、18位の技術水準の高さと南野の個人技ほどを楽しませて貰えた。伊東純也のシュートはディフェンスの足に当たって方向が変わって決まったのも良かった。

矢張り、右サイドに左足利きの久保と堂安を置き、左側に三苫がいれば、バランスが取れた攻め方が出来るし、久保と堂安の視野の広さから鮮やかなパス回しが可能になっている布陣だと見た。三苫に対してはマークがきつかったし、ディフェンスの当たり方が粗暴だったので、無理をしていなかったようなのは少し物足りなかった気がして残念だった。6日だったかの先に中近東遠征があるのであれば、7点も取って調整が出来て良かったのではないか。

辛口だと言われている私である以上、一言不満を言っておこう。それは「無理をしないように」という指示でも出ていれば話は別だが、相変わらず69位も格下を相手にしても、暇さえあれば後方にパスを展開し、ディフェンダー(と言うのだそうで)間で延々と横パスの交換をして、アナウンサーに「ビルドアップをし直しています」などと言わせているのは気に入らない消極性としか見えない。だから70%超の保持率になるのではないのか。

怪我で不出場が富安だけで、選ばれた全員が充分に体調も整っているようだし、選手間の意思の疎通にも問題がないようだったから、先を期待しよう。でも、あの相手ではGKの鈴木彩艶にとっては何の訓練にも経験にもならなかったので「ゲームのカン」が薄れたのではなかろうかと、ほんの少し気になった。

マイナンバーカードのみ受け付け

2024-09-06 06:58:23 | コラム
マイナンバーカードの健康保険証だけにされていた:

先日、長年診て頂いている眼科医院にドライアイの目薬の処方箋を頂きに行った。この医院は数ヶ月ほど前から健康保険証の受付を停止されて、マイナンバーカードのみとなっている。その数ヶ月前に受付で健康保険証をやんわりと拒否された時には慌てた。何故ならば、マイナンバーカード化を軽んじていた為か、IDと暗証番号とやらを記録して置いたメモをなくしていたからだった。

そこで恐る恐る顔認証という手段を選んで、メガネとマスクを外して試してみた。無事に受け入れられたが、そこから先は何段階かで「同意するか、しないか」というボタンを押さねばならなかった。「聞いてないよ」状態だったが「エイヤッ」と「同意する」を押し続けて何が何だか解らぬままに手続きは終了した。

今回は迷うことなく顔認証を終えて、後からこられた何人かの患者さんを観察してみた。皆さん慣れた様子でカードを取り出して余裕で手続きを終えられていたのは、素晴らしいと讃えるべきかどうかは解らなかった。そして、かかりつけの調剤薬局で馴染みの薬剤師さんにその話をすると「XX眼科ではもうそこまでやっておられるのですか。当店でもそこまでをお客様にお願いしていない時期でも」と感嘆し且つ感心していた。

私は「この眼科医院の話を河野太郎さんにしてあげれば、もしかして泣いて喜ばれるのでは」と冗談を言ってしまった。河野氏が総裁選に出られるとあって、週刊誌などではマイナンバーカードの保険証useへの批判の論調が出てきている。私はそうすることの意味というのか効果と、患者にとっての有り難みが理解できていないので、12月2日までは適当にやっていこうという程度に考えている。

因みに、国立国際医療研究センター病院では最近保険証確認の手続きは従来のようなカウンターで、ではなく、新たに「健康保険証用」と「マイナンバーカード用」の二つに分けた受付が出来ている。実は、一度だけそこで係の方の指導を受けて顔認証のやり方を学習してあった。これって病院にとっては新たな負担になっているのではないのだろうか。

何故、河野さんは強行突破されたいのならば「マイナンバーカードを使用する場合の手引き」でも発行されなかったのだろうか。この程度の配慮もせずに、総理大臣になろうと志されるのは一寸早くはないのかと、勝手に心配してあげたくなっている。