「裏金」とは何だろう、その何処が悪いのだろう:
石破茂氏が新総裁に選出されたと同時に、野党とマスコミ連合が「裏金議員を厳しく処分せよ」との声を上げ始めた。石破茂氏は確か立候補期間中には厳しく処分すると言っていたような気がする。だが、私はあの収支報告書に記載されなかった金額が、何かの法律に違反する性質だったとは思えないので、一寸調べてみた。
その前に、あれは朝日新聞が「裏金」と決めつけて以降、国会議員もマスコミも追随したと思っている。そもそもは「政治資金パーティ」に名を借りて、民間企業その他から献金して貰い、割り当て以上の金額を派閥所属の議員に割り戻した金額を収支報告書に載せずに、恣意的に使うか貯めて置いた行為なのである。これでは、非倫理的で不道徳であるとの誹りは免れないと思っている。
その怪しからん行為の何処が裏金になるのかと、「裏金とは」を改めて調べてみた。辞書を引き且つ検索してみたところでは、Hupro Magazineの説明が最も分かりやすかったので、以下に引用してみようと思う。
>引用開始
「裏金」とは、辞書では「取引などが上手くいくように支払う、表に出せないお金」といった意味で載っており、法律用語ではないため明確な定義はされていませんが、文脈に応じて次のような意味で使い分けられていることが多いです。
・帳簿や会計をごまかし、密かに集めるお金
・会社の帳簿には計上されていないお金
・現実の所得から、過少申告した所得を引いて残ったお金
・正しいルートに則って支出されていないお金
・予算通りに使ったと偽装しているが、実際は違う用途で使った公金
・法律などに基づかずに操作された公金 など
・会社の帳簿には計上されていないお金
・現実の所得から、過少申告した所得を引いて残ったお金
・正しいルートに則って支出されていないお金
・予算通りに使ったと偽装しているが、実際は違う用途で使った公金
・法律などに基づかずに操作された公金 など
共通するのは、帳簿をごまかしてお金を違う目的に使ったり自分のものにしたりといった意味になります。
<引用終わる
これを見ると、朝日新聞は上記の7項目の中のどれに該当するから「裏金」であり、違法であり怪しからんと非難したのだろうかと、考えさせられてしまった。言って見れば「献金の目的外消費」くらいしか思い当たらない。
「政治資金規正法」には「割戻金を貯めて恣意的に使う事を禁止する項目」があるのならば、「裏金議員」とされた安倍派の議員たちは厳しく処分されても仕方がないだろうが、朝日新聞や野党は「非倫理的や非道徳的な行為があった議員は他にも野党にもいない」とでも言うのだろうか。
検察が立件できなかった行為であり、岸田前総理/総裁があれほど厳格に安倍派の幹部を処分したのでは不十分だったと決めつける根拠は何処にあるのかなと、政治の世界の事情など知る由もない当方は、良く分からなくなってしまうのだ。
誰だったか「一事不再理」を言っておられたが、私には献金を「政治には金がかかるので」と正当化して、恣意的に使った勝手な行動の不道徳さは厳しく責められても仕方がないとは思う。だが、その前に「金がかかるようにしてしまっている勢力が、何処かに存在するのを排除せねばならないように思えてならない」のは誤解か。