新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

89歳となっての雑感

2021-11-23 09:20:27 | コラム
由無し事:

*大谷翔平が国民栄誉賞を辞退:

辞退は当たり前過ぎると思った。評論家やマスコミが批判するところでは「国民栄誉賞は歴代の内閣が人気取りの狙いもあって与えた傾向が認められる」だった。私には「その選考の基準はマスコミ報道による人気に惑わされてはいないのかと思える節がある」としか思えない。その典型的な例には、オリンピックを三連覇した女子レスリングの吉田沙保里には2012年に与え、四連覇した伊調馨には遅ればせながら2016年に与えた実績がある。更に、アメリカに行ってしまった松井秀喜に与えたのは、長嶋茂雄との抱き合わせの感が拭いきれない。

上記の受賞者は皆それぞれの競技から身を引いている人たちであるのに、大谷翔平はNPBとMLBを合算しても僅か8年の経験であり、本人は未だ来年があると言っている、現役バリバリの選手であり、21年にはその類い希なる素材に漸く花が咲いただけである。私は時期尚早であるし、未だ人気が凋落した訳でもない岸田内閣が、慌てて授与しようとした意味も意図も不明だと思っている。

*小池百合子東京都知事:
言論は自由なのだなと思わせられている。私はあれほど咳き込んでいて「過労のため入院」と報じられたときに、真っ先に疑ったのが肺癌だった。それは、残念にも故人になってしまった義妹が「何故これほど咳が続くのか」と受診したところ手遅れだったという、悲しい例があったので言うのだ。多くの報道機関は制約されていたのか否か知らないが「過労」としか報道しなかった。尤も、スポーツ紙の中には「重症による辞任説」を流した所もあった。

実は、私はこの2週間にも及んだ入院にさしたる関心がなかったので、ネット上にどのように言われているかなども調べてみようともしなかった。だが、その気になって検索してみれば「出るは、出るわ」で肺癌説が横行していた。そういうことを流すのが名誉毀損になるかどうか知らないが、小池都知事は良くも「フェイクニュース」が横行していると非難するか反論に出られなかったものだと、寧ろ感心している。

*小室圭・真子夫妻:
小室氏はアメリカに戻る際の服装にウインザー郷お好みのセーターの柄を模したカーデイガンを着用に及び、報道によれば75万円だかの2人分の航空券を購入し、解決金の約400万円を振り込んだと報じられていた。この他に出発まではホテル形式のようなマンションに滞在していたという。資金を豊富に準備していたのかなとも思った。だが、それが巷間伝えられているような、真子さんが内親王であった間に蓄えていた資金だったとすれば、世間とやらが「税金を資金源にした」と非難するのかなと思っていたが、そういう騒ぎもなかったようだった。

だが、気が付けば週刊新潮の11月25日号には、小田部雄次静岡福祉大学名誉教授がそういう趣旨の指摘をしておられた。これ以外には表だって小室夫妻を批判する話は出ていないような気がする。私は何日か前に「もうこの件には触れない」としてあったが、この記事を見てあらためて取り上げても良いかと考えた次第だ。

私はそれよりも何よりも、あの夫妻は何で選りに選ってニューヨークに生活拠点を求めたのかと不思議に思っている。アメリカには50州もあるが、その中でも物価は兎も角最も生活費も何も高く付くのがNYだというのは、一寸アメリカを知っていれば常識だと思うのだ。経済規模から考えれば西海岸のカリフォルニア州だってあるし、ワシントン州もある。法律事務所ならばアメリカ全土何処に行ったって数多くある。何故、夫婦揃ってプロテスタントのICUで学びながら、カトリック系のNYにあるフォーダム大学を選んだのかも不思議に思っている。

何れにせよ、小室氏が一層奮励努力して来年2月の“bar exam”に合格するかどうかを、遙か東京から見守っている事にしようとかと思っている。