選手村の中で陽性者が出た:
南アフリカのサッカー選手2名が陽性に:
私にとっては入村後に陽性者が出ることは想定内の出来事だった。そう言う根拠は「中国製のワクチンを接種してくるだろう國の選手か関係者に陽性が出る危険性は高いのでは」と疑っていたのだから。更に後難を恐れて言えば「陰性の証明書などは、その気になれば容易に作成できるだろう」と考えたからだった。
これは何も悪意による偽造ではなく、「一生に一度のオリンピックであれば何としても出たいという希望もあるだろうし、オリンピックで活躍する選手を出して国威を発揚しようとか意図する國もあるのでは」との仮定でもある。
その想定や仮定が現実のこととなり始めたのであれば、誠に恐ろしいことだと思う。組織委員会は入村した選手団の内訳を公表しないと決めてあるそうだが、これから先に陽性者や濃厚接触者が数多く出てきても不思議ではないだろうと、私は怖れている。
陽性者を出した南アフリカの陰性だった選手団には自室内の閉じこもりを求めた上で、保健所が濃厚接触者の判定を下すそうだ。保健所は何とも例えようがない重大な任務を負わされたように思えてならない。しかも、これから先の開会式までの間に、どれほどの選手団から陽性者が出るかなどは想像もつかないし、発生した場合には濃厚接触者の判定の任務が待っているのであれば、保健所は選手村に何名の係員を派遣しておけば良いのか困惑してしまうではないか。
これは飽くまでも仮定の話だが、ここから先に2週間の隔離を求められるだろう濃厚接触者が多くの國の選手団に発生したら、場合によっては競技そのものが成り立たなくなってしまうのではないか。私はそこまでの事に思いは及んでいなかった。だが、組織委員会やIOCはそこまでの事態を想定してあって欲しいのだ。
このオリンピックはそこまでの危険性を含んで行うのだと想定しておかないことには、競技を開始してから中止という事態もあるかも知れないのだ。だから、私は「オリンピックを閉会まで恙無く運営できて初めて成功と言える」と主張してきたのだ。
高温・高湿の季節がやって来た:
これも当然想定内であって然るべきオリンピックにとっての悪条件である。だが、親愛なるマスコミはこの件には触れてこない。この難題はワクチンの接種や緊急事態宣言などで予防しようがない自然現象であるのだ。地球温暖化が高温と高湿を助長しているというのならば、最早自然現象などではなくて人災ではないのか。
17日から昨日にかけての東京都内の高温は猛烈であり、高齢化して鈍感になった私でも、外に出て「これでは健常者の青年と雖も熱中症にやられても何の不思議もない」と痛感して、午後3時過ぎに散歩を中止して引き返した。
このような高温は今や世界中の何処にでも発生しているし、アメリカの西海岸では45度Cの異常気象に襲われていた。しかしながら、永年アメリカの気象条件に親しんできた私が言えることは「アメリカには我が国のように湿度が上がることは希である」のだ。
私が想定し危惧していることは「我が国の高温・高湿に初めて出会うだろう國の選手たちが果たして何処まで耐えられるだろうか」という点。それだけではなく、南半球は目下のところは冬なのだ。7月に東京でオリンピックと聞いた時に「正気の沙汰ではない」と言った有識者がおられた。その7月の半ばで既に34度なのだ。
やってみなければ解らないだろう:
私はこのオリンピックを開催するに当たって「最早IOCが開催と決めてしまった以上、実行する以外の選択肢はないようだ。そこにはCOVID-19等々の難関が控えている。どうなって行くかはやってみなければ解らないような事態を選択したのだから、進行させながら試行錯誤でその都度必要な修正を行っていく他の選択肢はないのではないか」と想定していた。
即ち、「帰らざる河を渡り始めた」のであり、英語に言う“passed the point of no return”の状態なのだ。迎賓館でバッハ氏の歓迎会などを開いていても、ウイルスは待ってくれないし、気温は下がらないのだ。
要するに主催者は「何処まで現象を想定してあって、如何なる事態は想定していなかったのか」という問題だと思う。そのご苦労のほどはお察し申し上げるに余りあると思っている。
南アフリカのサッカー選手2名が陽性に:
私にとっては入村後に陽性者が出ることは想定内の出来事だった。そう言う根拠は「中国製のワクチンを接種してくるだろう國の選手か関係者に陽性が出る危険性は高いのでは」と疑っていたのだから。更に後難を恐れて言えば「陰性の証明書などは、その気になれば容易に作成できるだろう」と考えたからだった。
これは何も悪意による偽造ではなく、「一生に一度のオリンピックであれば何としても出たいという希望もあるだろうし、オリンピックで活躍する選手を出して国威を発揚しようとか意図する國もあるのでは」との仮定でもある。
その想定や仮定が現実のこととなり始めたのであれば、誠に恐ろしいことだと思う。組織委員会は入村した選手団の内訳を公表しないと決めてあるそうだが、これから先に陽性者や濃厚接触者が数多く出てきても不思議ではないだろうと、私は怖れている。
陽性者を出した南アフリカの陰性だった選手団には自室内の閉じこもりを求めた上で、保健所が濃厚接触者の判定を下すそうだ。保健所は何とも例えようがない重大な任務を負わされたように思えてならない。しかも、これから先の開会式までの間に、どれほどの選手団から陽性者が出るかなどは想像もつかないし、発生した場合には濃厚接触者の判定の任務が待っているのであれば、保健所は選手村に何名の係員を派遣しておけば良いのか困惑してしまうではないか。
これは飽くまでも仮定の話だが、ここから先に2週間の隔離を求められるだろう濃厚接触者が多くの國の選手団に発生したら、場合によっては競技そのものが成り立たなくなってしまうのではないか。私はそこまでの事に思いは及んでいなかった。だが、組織委員会やIOCはそこまでの事態を想定してあって欲しいのだ。
このオリンピックはそこまでの危険性を含んで行うのだと想定しておかないことには、競技を開始してから中止という事態もあるかも知れないのだ。だから、私は「オリンピックを閉会まで恙無く運営できて初めて成功と言える」と主張してきたのだ。
高温・高湿の季節がやって来た:
これも当然想定内であって然るべきオリンピックにとっての悪条件である。だが、親愛なるマスコミはこの件には触れてこない。この難題はワクチンの接種や緊急事態宣言などで予防しようがない自然現象であるのだ。地球温暖化が高温と高湿を助長しているというのならば、最早自然現象などではなくて人災ではないのか。
17日から昨日にかけての東京都内の高温は猛烈であり、高齢化して鈍感になった私でも、外に出て「これでは健常者の青年と雖も熱中症にやられても何の不思議もない」と痛感して、午後3時過ぎに散歩を中止して引き返した。
このような高温は今や世界中の何処にでも発生しているし、アメリカの西海岸では45度Cの異常気象に襲われていた。しかしながら、永年アメリカの気象条件に親しんできた私が言えることは「アメリカには我が国のように湿度が上がることは希である」のだ。
私が想定し危惧していることは「我が国の高温・高湿に初めて出会うだろう國の選手たちが果たして何処まで耐えられるだろうか」という点。それだけではなく、南半球は目下のところは冬なのだ。7月に東京でオリンピックと聞いた時に「正気の沙汰ではない」と言った有識者がおられた。その7月の半ばで既に34度なのだ。
やってみなければ解らないだろう:
私はこのオリンピックを開催するに当たって「最早IOCが開催と決めてしまった以上、実行する以外の選択肢はないようだ。そこにはCOVID-19等々の難関が控えている。どうなって行くかはやってみなければ解らないような事態を選択したのだから、進行させながら試行錯誤でその都度必要な修正を行っていく他の選択肢はないのではないか」と想定していた。
即ち、「帰らざる河を渡り始めた」のであり、英語に言う“passed the point of no return”の状態なのだ。迎賓館でバッハ氏の歓迎会などを開いていても、ウイルスは待ってくれないし、気温は下がらないのだ。
要するに主催者は「何処まで現象を想定してあって、如何なる事態は想定していなかったのか」という問題だと思う。そのご苦労のほどはお察し申し上げるに余りあると思っている。