新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

オリンピックの開催まで残すは21日

2021-07-02 09:55:41 | コラム
ウガンダの選手団の到着が早くて良かったのでは:

7月に入って多くの國から選手団が到着するようになってきた。関係各省庁、組織委員会、JOC(ともしかしてIOCもか)のご苦労は察するに余りある。それは、バブル方式やプレーブック等色々と事前に準備されてあったのだが、既にその範疇内に収まりそうもないウガンダの選手団の扱いのような事例が出てきているのだ。となれば、後手後手とは言わないが、それらの想定外の事例に対しては、臨機応変だけではなく即刻対抗手段を講じ置かねばならないのだ。

それにつけても思う事は、ウガンダの選手団が先月中に到着したのが、良い先例(ひょっとして「叩き台」)になっていたのではないかとということだ。私があの選手団が陽性者の1名を残して大阪府下の泉佐野市までバスで送られてしまったが為に、濃厚接触者の判定及び取り扱いをどうすれば良いかとの問題点を浮かび上がらせてしまったのだったと見ている。しかも、今になって同じ便の乗客から陽性者が出たという報道があった。陽性者は選手団にだけ存在するのではないと判明したのだった。当たり前かも知れないことではないか。

濃厚接触者の判定方は既に修正されたようだが、次はこの同乗者への対応策を講じねばならないのだ。機内における濃厚接触者の規定は「陽性者の席から何席離れていたか」となるようだが、一般客だからということで、別途検疫を終えて出ていってしまったとしたら、追跡の作業もさぞかし大変だろうななど思ってしまう。残すは21日ともなれば、これから続々と昨日の100人どころではない大人数の選手団が来られるのだから、現場は大変だろう。それに言葉の問題も出るだろうし、習慣の違いも必ず出てくるだろう。

菅首相は場合によっては蔓延等防止策の延長もあるし、その際には無観客もあり得ると言われていた。そこまでの「安全・安心策」を講じて、恙無くオリンピックを開催させ、無事に終わらせるよう努力を重ねているのが、我が国のオリンピックを迎える準備の姿勢である。

しかも、我が国の昨日までの感染者は1億2,600万人の人口に対して80万人にも達していないのだ。全人口の6%ほどに過ぎない。アメリカでは3億3,000万人程の人口に対して最新の統計では3,366万人と、既に全体の10%を超えている。それでも、サモアのように我が国に行けば感染の危険があるとして、選手団の派遣を見送った國もある。

私は既に如何なる事態になっていくかは「やってみなければ分からないこと」と述べた。専門家の中には来日した選手団他の方々から感染が拡大する確率は低いと予測した方もおられた。私はやって来られた方々が如何なる事態が生じるかは見通せないが、一般人から感染する事も想定して置かねばならないかとも考えて見た。

報道によれば、ニューヨーク、ワシントンポスト他が「我が国における取材行動範囲に対する規制が厳格すぎるので改善を」との要望書を、組織委員会とIOCに提出したそうだ、菅首相が「安全・安心の大会」と繰り返し強調されてもだ。矢張り我が国のマスメデイアのワクチン接種に対する逆宣伝と、副反応の恐ろしさを過剰に報じたことの悪影響だろうと思っている。

私は我が国の国民性として、品質管理には非常に厳格で細かく要求すると経験上も承知している。特に衛生面に関しては世界のどの国よりも完璧を求めてくるのだ。この管理法と潔癖さがオリンピックにも発揮されて、パラリンピックまで恙無くまで運営されていくことを期待したいのだ。とは言ってみたが、言語・風俗・習慣・宗教・思考体系の異なる多くの國から大勢の人がやってくるのだから、現場で事に当たられる方のご苦労は察するに余りあると思う。無事に運営されることを祈っているが、矢張り何が起きるかは事前に予測は出来ないだろうなと思うのだ。