新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月13日 その2 日韓関係だけで見ていてはダメだ

2019-06-13 14:40:28 | コラム
韓国がこれからどうなるか:

昨12日は吉田輝星君の投球と8時からのPrime Newsとを、際どい掛け持ちで見ていた。ゲストは自民党の平代議士、愛知淑徳大学教授の真田氏、日経新聞論説委員鈴置氏だった。所謂専門家の方々だが、非常に綿密な情報網をお持ちのようで、伝聞だけではない迫力があって大変興味深く聞いていた。

結論めいた風に纏めれば、「文在寅大統領の任期中には我が国との関係が改善される懸念はない」となると思わせて貰えた。即ち、文在寅大統領は何が何でも、アメリカが何と言おうとDPRKとの統合と言うか融合で頭が一杯で、我が国との関係修復などは頭の隅のまた片隅の何処かにある程度だろうと言われていたと聞いていた。慰安婦問題、半島からの戦時中の工員の裁判の問題、レーダー照射問題等々、何一つとして自ら乗り出して解決しようとは考えていないだろうと、ゲスト方々全員が保証されたと聞こえた。尤も至極であると痛感した。

司会の反町が微妙な案件について色々と質問したし、不安材料ばかりの韓国経済についての見解を尋ねても、そういう案件は文大統領に上がっていないかも知れないし、特に経済問題などは理解出来ていないだろうとまで言われていた。これも言うなれば極めて“understandable”に聞こえたのが怖かった。特にあれほど北に向いて傾倒していては、アメリカは(既に採り上げたがKorea fatigueという表現まである)韓国との間柄を尊重する気はないだろうと、ほぼ全員が言い切られた。

しかも、最大の輸出相手国である中国との間もギスギスしてきてしまった現在では「韓国の存在を対日関係だけで見ているべきではなく、対アメリカと対中国の関係という三つの国との間がどうなっているかで考えるべきである」という見解が示されたのも納得させられた。要するに、金正恩委員長にも疎んじられている現在で、対トランプ大統領とDPRKの仲介者としては最早アメリカは見ていないという指摘も「そうだろうな」と思ってあらためて聞いた。

特に、平代議士が「通貨スワップ」について非常に否定的であったのも興味深かったし、当然であると思った。彼のように対韓国に関して情報量も抱負であり、常に韓国のマスコミの報道振りを注視している姿勢には安心感さえ持つに至った。私が面白いと思って聞いたのは、鈴置氏が「現在の韓国の経済状況では国内市場に依存していないサムスン(三星)などが何時韓国を出て外国に拠点を置くか解らない。あの業態であれば世界の何処で業務を行っても同じだから」と指摘されたのも聞き物だと思った。

韓国内では文在寅大統領を弾劾せよとも署名も25万も集まっている由だが、仮令彼が引いても対抗する保守勢力も弱いので、48%の支持率でもあの政権は何とか安泰だろうという見方をされていた。ゲストの方々の意見は興味深かったが、結局は現状では慰安婦と言い何と言い全て韓国側が起こした案件であるとは言うが、文在寅大統領を凹まして改善させる手はないと言っておられたように聞こえた。私は仮令そうであっても、韓国に対して直接でも、国際的な場ででも、言うべきことを言っておく必要があると思う。


吉田輝星君、お見それしました

2019-06-13 08:04:36 | コラム
テレビ観戦だけでの評論の限界か:

先ずは栗山監督と吉田輝星君に不明を恥じてお詫びせねばなるまい。昨12日夜は吉田君に厳しい予想をした責任上、彼の投球は全部見ていた。その前に「アレッ」と思わせられたことがあった。それはテレビ中継が始まった途端に閃いたことで「日本ハムの勝ちで、広島には目がない」だったからである。1回の表にいきなり3球目を長野に一二塁間を抜くヒットを打たれた時には「だから言ったじゃないか」になるのかなと思わずにはいられなかった。

ところが、あのアウトサイド一辺倒の組み立てが四球を続けて満塁になった時に、5番打者の西川が出てきたところで「これでは点にはなるまい」と思った。それは広島は丸佳浩に巨人に逃げられて以来3番と5番打者の使い方に苦しみ、到底その任にあらずと思う西川にせざるを得なかった苦境がそこに現れてしまった。あの場面で失点無しに終わらせた吉田君も大したものだが、そういう星を持っている生まれなのかなとふと思わせてくれt。

更に、昨日当方が懸念した彼の高目に抜ける嫌いがある真っ直ぐを、遺憾ながら打力に定評がある広島の打者が手を出して空振りしてしまうのだった。解説の梨田昌孝は真っ直ぐの球速は140 km台でも良く伸びるらしく空振りが取れているのではないかと説明していた。読み違いだった。梨田が再三指摘していたように吉田君はインサイドは全く攻めることなく、外とスピードが落ちるカーブで広島を抑えきってしまった。確かに長野には2打席目で長打を打たれて失点はしたが、立派な出来だったと思う。梨田は「これで通用すると証明された」と褒めていた。

広島は交流戦に入ってから打つ方の調子が下がっているのは確かだと思うが、そこを幾らか割り引いても吉田君の投球は評価に値すると思った。この辺りにもう30年近くもプロ野球を実際に球場まで見に行くことなく(健康上の理由はあるが)テレビで見るだけでは、適切な評価が出来なくなるものだと遺憾ながら認めざるを得ないと思った。今は何処かでコーチをしているかと思う往年の日大のエース落合君の練習をネットの裏で見た時には、ネットがあるので当たる訳はないと承知していても、怖くて1球ごとに逃げていたのだった。その落合君でもプロでは大成しなかった。

月並みなことを言って反省すれば「矢張り現場に行って見なければ」となるだろう。だが、もうその気はないし、主治医は許可しないと思う。吉田輝星君、失礼いたしました。これから先は思い切りよくインサイドも攻めて少しくらい負けても気にしないで沢山勝って下さい。栗山監督さんにも選手起用の慧眼に敬意を表します。