新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トランプ大統領論

2018-01-26 12:57:30 | コラム
櫻井よしこさんのトランプ大統領論:

週刊新潮の2月1日号の櫻井よしこさんの連載「ルネッサンス」は見出しが掲題のようになっていて、私には興味深い立派な読み物だった。前半の内容は言うなれば「トランプ大統領論」なのだが、私は流石に桜井さんだと感心したほど、これまでに星の数ほど出たであろうトランプ大統領を論じた評論とは違っていると思った。

その中で桜井さんは「ウオールストリートジャーナルが1月19日にトランプ大統領に実際に会ったことのある50人による印象をまとめていた。彼らは以下のように特徴を語っていた」として10項目ほどの興味ある「トランプ大統領とは」を挙げておられた。だが、桜井さんは「このようなコメントを並べてもトランプ氏の戦略や政策の理解にどこまで役立つのか、わからない。だが、トランプ氏が歴代の大統領と較べて型破りであることは明確に伝わってくる」と指摘されている。

私にとって更に印象的だった点は、桜井さんが「米ヴァンダービルト大学名誉教授で同大日米研究協力センター所長のジェームス・アワー氏の助言を思い出す。トランプ氏の言葉やツイッターでの発言には気をとられず、彼が実際に行っている政策を見るべきだ、というのである」と言われた件だった。

確かに眉をひそめたくなるようなことをトランプ大統領は言われることがあるが、現在のアメリカの景気回復や株高や失業率の改善を成し遂げておられる辺りが、アワー氏の言われる「実際に行っている政策を見よ」と符合するのだと思う。大いに勉強させて頂けた次第だ。

このコラムは見開き2ページと長いのだが、私の読後感では前半のこの辺りまでで十分読んだ価値はあると思っている。