新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アジアプロ野球チャンピオンシップを制覇

2017-11-20 16:35:09 | コラム
勝って当たり前ではあったが:

この日本、韓国、台湾の3ヵ国で争われた野球は体調の不備が続いていた間でも毎晩観戦していた。実は今日もその底から脱出出来ていないのだが。この程度のことならば何とか付いていけるだろうと考えて、寝ながらでも見ていた。

結論から入れば「中継した各局は外国に気を遣ったのか、出てくる台湾と韓国の選手たちは皆強打者であり、優れた投手の如くに褒め称えるので、如何に我が国の準レギュラー(「アッコにお任せ」の出演者の形容詞)というか、一本目でもない連中が一所懸命に働いて優勝したかに価値があったかを褒め称えようと言いたいらしいようにしか聞こえなかった。

最初に韓国と当たったり、尚且つ延長戦で叩いて置けたのは良かったと思っていた。あのタイブレークでひっくり返して勝ったことは韓国にとっては心理的に重圧になっただろう見た次第だった。しかし、私には国際試合経験に乏しい者を集めていたので、余り地に足が付いておらず、自信がなく何をしているのが解らずに野球をやっていただけにしか見えなかった。最悪だったのは広島の最多勝投手・藪田の不出来だった。

あの試合での出来の悪さは横から(下から)見ていても明らかだった過度の緊張振りと、制球が整わず何時潰されても不思議ではない状態だった。稲葉新監督の先発投手起用の誤りだったと思っている。即ち、大試合でも良いが国際試合の経験がなければ、不思議ではないだろう。その失敗を上林が救ったのだったし、優勝に持って行けたのだった。

台湾との試合は、私は常々「台湾に負けることがあっても看過できるが、韓国に負けるようなことは到底耐えられない」と言ってきた。であれば、あの早々に8点も取ってしまった時には「同情しますよ」と優しく見守ってあげようという気持ちで見ていた。この試合に登場してきた今永投手は「CSでも、日本シリーズでも素晴らしい投手になってきた」評価したが、その安定感と進歩振りを遺憾なく発揮していたのが良かった。台湾の野球は未だ「身体能力はあれど技術的な面が未発達」な傾向が明らかだ。

決勝戦の相手となって2度目の対戦となった韓国も、台湾の野球が抱える問題にも似た問題点があり「我が国を相手にして何とか恨を晴らそうという歪んだ戦意は高いが・・・」だけが頼りの力任せの域を出ていない。であるが故に田口にあそこまで簡単に捻られてしまうのだ。

ところで、我が代表選手たちだが、私には西武で4番を打たせて貰っていた山川の粗雑なバッテイングが気になった。4番だからといって無茶振りをしてもよいのではないと自覚すべきだ。外崎は時々ホームランも打てる程度だとしか見ていなかったので、あんなに良く打つとは知らなかった。と言うことは「その程度の相手ばかりだったのか」と感じた。

他には「近藤は矢張り良い打者だった」と再確認させてくれたし、西川はこの経験を活かして来年は伸びるかなと思わせてくれた。一寸、気になったのは稲葉が源田と京田と二人のショートストップを選んでいたこと。それはWBCで小久保が菊池と山田の両名を選び、山田を二塁以外で使って今年のあの大スランプにさせた原因の一つにしたのだと疑っているので。