新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

世相雑感

2017-05-26 16:55:14 | コラム
近頃気になった事柄:

昨25日はある勉強会で高齢の論客の方々の世相を斬るとでも形容したいような議論に参加して、気が付けば20時となり、その後は滅多にない遅い時刻の帰宅となった。その熱気を帯びた討論の中からこれと思った話題を抜き出してご紹介する次第。

*文科省の出所不明の文書:

この件にはかなり熱が入った。それは熱烈な安倍総理批判の自営業の社長の論客は「この件で安倍内閣が処理を誤れば退陣に追い込まれることすらあり得ると思う。だが、そこを回避すべく気心が通じている読売を使って前川前事務次官のスキャンダルを記事を書かせるなど姑息で、綺麗なやり方とは言えない。これは如何にも安倍総理と菅官房長官らしい。

だが、仮に安倍総理が退陣したとすると、現在の自民党には後継者と認められるような人材が不在。石破は空念仏のような理屈ばかりを並べているだけであり、総理大臣となった場合に何をするかという理念がハッキリしていない。岸田外相では如何にも力不足にしか見えない。安倍総理の政治にはアベノミクスと言い何と言い、結局の所これという成果が上がっていないと言いたい。

それというのも、碌な経営者がいなくなって東芝のような醜態をさらすような会社が出来たことが示すように、現在の我が国をになうべきあの年齢層の劣化が顕著である」と、誠に手厳しかった。さらに、この意見に同調する方が数名おられたのも興味深い現象だった。私自身も含めて「俺だったらあんなことをしなかっただろう。それにつけても現在のあの連中は」という論調に屡々出会うものだ。

*トランプ大統領論:
論点は、トランプ大統領はこのまま現在のロシアゲートだの何だのという危機を乗り越えられるのか辺りに絞られた感があった。私は共和党が議席の多数を占めている以上「弾劾」にまでは至らないだろうと述べた。と言うことは「辞任か?」である。問題はトランプ大統領自身が自分がやっていること乃至はやってしまったことが悪いとか違法であるとかの辺りに自覚乃至は認識があるかないかだろ思うとも指摘した。

私はトランプ大統領はご承知であれば、おやりになはならなかったと見てはいるのだが。その辺りが自営の不動産会社”D. Trump & Company”の経営者は「今やCEOどころかアメリカ合衆国の大統領なのだから、自分の会社の経営よりも広範囲に何をやっても良い権限を得たのだ」とでも思っておられるのではないかと、一人密かに危惧していると述べた。

昨夜の論客の中には「トランプ大統領の100日一寸の経験では海千山千の習近平やプーチン大統領には及びも付かないのではないか」との強い懸念を示された方がおられた。それ以外の大敵である金正恩対策も大きな問題と言うか課題で、迂闊に先制攻撃でも仕掛ければ、韓国は言うに及ばす我が国もとんだミサイルという飛び火が来るだろうと指摘された。誠に同感である。

*稀勢の里:
話題は大きく変わって相撲だった。私は相撲を好んでおらずテレビの中継など見ることがない。だが、昨夜話題となったのは稀勢の里の低迷である。私はあの負傷と言い休場と言い、彼に大きな責任があるとは見ている。だが、あの二場所連即優勝の後に、嘗ての琴奨菊の優勝の後と同様にマスコミは例によって例の如く、連日連夜稀勢の里を持ち上げ囃し立てた。その進行に伴って、私の目にはテレビに映る彼の顔が恐ろしいほど傲慢な表情になっていったと見えた。これは負傷よりも不味いことで「あれでは駄目だろう」とほぼ断定していた。

私は相撲をスポーツの範疇には入れておらず、あれは江戸時代から連綿と続く我が国の文化である「興業」だと認識している。だが、興業だろうとスポーツだろうと、「試合中に負傷することは何処かに何らかの落ち度があったか、心に緩みがあったこと」なのである。私は同情は無用であると断じている。また、負傷をおして試合に出ることを褒めるもの間違いであると信じている。

英雄視するような報道の姿勢は誤りである。治りきらずに出てきた稀勢の里の心得違いであるし、認めた親方も程度が悪い。高額な入場券を買って(買っていない者も多いと思うがね)見に来て下さったお客様に対しても失礼極まりないのだ。負傷して出て来て無様な負け方をしていることをマスコミはもっと厳しく追及すべきではないのか。そんな記事を書けば協会に出入り禁止にされるのか?だが、流石にこの私独特の相撲とマスコミ批判は余り受けていなかった。残念。