新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

旅先での簡単な英会話

2017-05-08 07:56:55 | コラム
覚えて置いて使える時が来れば良いが:

「仕事か観光か?」:
解説)アメリカの入国管理(パスポート・コントロールなどと言う場合もあるか)ではこの質問がぶっきらぼうに”Business or pleasure?”となり、不慣れな方を悩ましているようだ。私の経験でも旅行社に「サイトシーイングと言いなさい」と教えられたが、まともにそう訊かれた記憶はない。”pleasure”は「楽しみ」という意味だから「仕事か遊びか?」と訊かれたと思って「プレジャー」と答えれば良いだろう。

ご夫婦で行かれる場合は、経験上でも2人一緒にブースに入って行っても問題ないのだが、一応”We are traveling together.”と申告すると良いだろう。多分次には「何日間滞在するのか」とも訊かれるだろうから、例えば”Seven days.”と言ってみれば通じるだろう。

私的なことで恐縮だが、私はリタイヤーした6年後の2000年の4月に初めてアメリカに仕事以外で出かけた時に、サンフランシスコ空港の入管で”Pleasure.”と答えて静かな感動を味わい、係官に「生まれて初めてこう答える機会があった」と言ってしまった。

「予約してあるはずだ」:
解説)次は一寸飛ばしてホテルでのこと。「フロントデスク」乃至は「フロント」は完全な日本語での表現である。アメリカのホテルのフロントのカウンターには”Reception”という表示があるの普通だ。そこに行ったら”I am so and so. I believe I have a reservation, here.”と言えという決まり文句がある。”so and so”は「誰それ」という意味。そして、クレデイットカードを裏向きにしてカウンターに置くことだ。これは、何時何処で番号を盗み読みする悪者がいるか解らないから、安全策である。

余談だが、”counter”を「キャウナー」のように発音するアメリカ人が多いから注意すること。聞き取れても絶対に真似てはならない発音である。トランプ大統領は”council”を「キャウンスル」のように発音される。

「注文しますよ」:
解説)次は朝食の時間。アメリカの習慣では、メニューを見ている限りそのテーブル担当のウエイターかウエイトレスは寄ってこない。メニューを置いてから”I’m ready to order.”と言おう。私はアメリカで数少ない美味いものに生のオレンジジュースを挙げていた。これを注文したければ「オレンジ」の「オ」にアクセントを置くのだが、アメリカ式では「アレンジ」の方が通じるだろう。

卵料理の注文は面倒だが、目玉焼きをやってみよう。「卵2個の目玉焼きで、黄身のところは半熟程度に軽く焼いて欲しい。そしてハッシュブラウンを付けて欲しい」と言うとしよう。それは”Two fried eggs, over easy with hashed browns on the side.”辺りで通用すると思う。”hashed browns”はジャガイモを刻んで纏めた焼いたものでアメリカ人は喜んで食べるか、正直なところ不味い。

目玉焼きの注文が面倒だったら卵料理は抜きにするか、「アムレット」と言えば「オムレツ」が出てくる。”on the side”としたのは「サイド・オーダー」(=付け合わせか)のことで、「ソーセッジ」と言えば「ソーセージ」が出てくるし、「ベイクン」を「ベイ」にアクセントを置くと「ベーコン」になる。因みに、アメリカでは伝票を持ってキャッシャーのところに行って払うのではない。テーブルで精算する。

「部屋付けに出来ますか」:
解説)これは伝票(checkというと思っていれば良いか)に署名する時に”Can I charge it to my room account?”と尋ねれば良い。普通、”Of course.”(=勿論)と答えるだろう。ホテル内での買い物もこう言えば良いのだが、気安く買いすぎないように。

「現金ですかカードですか?」:
解説)ホテルの外での買い物の場合の会話。彼らはこちらがアメリカの習慣を知っているか知らないかなどは気にかけていないので、気安く”Cash or charge?”と訊いてくる。即ち「現金払いですか、クレデイットカードで払いますか」との質問。”charge”がカード払いの意味だが、私は「クレデイットカードにチャージするので”charge”と言うのだ」と思っている。小切手で払った経験はないが、これは現金と同じだと思う。

なお、レストランなどでカードで払う場合にその伝票には”tip”を書き込む欄があるので、そうすれば現金を出さないで済む。21世紀の現在では最低でも15%で、20%という場合もあるとか聞かされた。大変な時代になったものだ。