ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(88)士(おのこ)やも

2012年09月13日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その88>

●題材歌

をのこやも むなしくあるべき 万代よろづよに 語りくべき 名は立てずして

                           ―山上憶良やまのうえのおくら―(巻六・九七八)


●現代訳

①大丈夫たるものは、万代の後まで語り伝えられるような功名もせず、空しくこの世を終わるべきであろうか。

②男子たるものが、万代までも語り伝えられるような名も立てないで、空しく死んでなるものか。

③男子たるもの、空しく朽ち果ててよかろうか。末の世まで語り継ぐような、立派な名が立ちもしないで。

④「士」たるものは空しくあってよいはずがあろうか。万代の後に語り伝えられるべき名も立てずに。

⑤男子たるもの、無為に世を過ごしてよいものか。万代までも語り継ぐに足る名というものを立てもせずに。

⑥男たるもの 無駄に一生を 送ってよいものか 永遠に語り継ぐべき名声を あげもしないで

⑦この世に男子と生まれたなら 語り継がれる名も立てず 無為に死んでいいものか

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

丈夫ますらおと 思うわしやぞ のちの世に 名ぁ残さんと 死ねるもんかい》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その87><その88>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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