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令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

古今相聞往来(上)編(24)まきてさ寝ませ

2013年02月12日 | 古今相聞往来編(上)
【掲載日:平成25年2月12日】

逢はずとも 我れはうらみじ この枕 我れと思ひて まきてさませ



 が進めば 二人の仲は
きずな強まり 嬉しさ増して
一途いちずの 尽しはするが
男ほっとし 気ぃゆるませる

あひ見ては おもかくさゆる ものからに ぎて見まくの しき君かも
ずかして 顔せるのに じきすぐに 見とうなるんや あんたの顔が》【正述心緒】
                          ―作者未詳―(巻十一・二五五四)
  
馬のおとの とどともすれば 松蔭に でてぞ見つる けだし君かと
馬足あしおとが どどっとしたで まつ木陰こかげ 出てみたんやで あんたかおもて》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六五三)
  
くれなゐの 裾引く道を 中に置きて 我れはかよはむ 君か来まさむ
はなれてん 道一つやに うてへん うちからこか あんたがるか》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六五五)
  
逢はずとも 我れはうらみじ この枕 我れと思ひて まきてさませ
われんの うらまんとくわ このまくら うちやおもうて いててんか》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六二九)
  
いつはりも 似つきてぞする いつよりか 見ぬ人ふに 人のしにせし
うそつきも 大概たいがいしいや 見もせんに いしてぬて たことないで》【正述心緒】
                          ―作者未詳―(巻十一・二五七二)
  
心さへ まつれる君に 何をかも 言はず言ひしと 我がぬすまはむ
こころまで ささげたうに このうちが うたわんと 誤魔化ごまかしせんわ》【正述心緒】
                          ―作者未詳―(巻十一・二五七三)
  
我が背子せこが 使つかひを待つと 笠も着ず でつつぞ見し 雨の降らくに
《雨降るに 笠も着けんと 門出入でいりして あんたの使い うち待ってんや》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六八一)





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