この作品。好きなんです。
大島作品には、いいものがいっぱいあるけど、特にこの作品が好きなんです。
これは、たよ子と夫の恋愛ものがたり?
継雄の半生のものがたり?
最後は近未来だから、SFものがたり?
ま、そんなジャンル分けは何でも良い。
絵は大島タッチというか、乙女チックタッチというか、そんなに技術的に凄い訳ではないけれど、この雰囲気がいいんですよね。
継雄の両親もいいし、ゲイバーのママもいい。
ラスト、念願の家を見つけ、そこに、かつてのたよ子の夫がいたのも嬉しい。
・・・で、一番好きなところはと言うと、東京の大学で出来た男の友達が、継雄の食べ残したものを平気で食べたところ。
継雄は、感極まって泣いてしまう。
それで、友だち(東野青二)は、その場にいた仲間のタオルとかハンケチとか徴収して自分のも出してテーブルにならべ、こう言うのだ。
「なんで泣いてるのかわからんがこの中で一番清潔だと思うもので涙をふけ」
継雄は、それら全部で顔を拭く。
そして、自分が洗って返したそれらハンカチーフをその後も相変わらず全員が使用していることに、もっと感激するのだ。
中学生の時、触れた手帳を捨てられた経験があって、それが、ずーーーっと、継雄の心に影を落としていたという事がわかるエピソードだ。
何だか、こういうエピソードって、結構どこにでも転がっているって感じで妙にリアルで、心にぐっと来るのだ。
小さいけど、輝いているというか、生き生きしているエピソードの積み重ねが上手いんですよね。
たよ子の想い(執念?)に、乾杯!!
大島作品には、いいものがいっぱいあるけど、特にこの作品が好きなんです。
これは、たよ子と夫の恋愛ものがたり?
継雄の半生のものがたり?
最後は近未来だから、SFものがたり?
ま、そんなジャンル分けは何でも良い。
絵は大島タッチというか、乙女チックタッチというか、そんなに技術的に凄い訳ではないけれど、この雰囲気がいいんですよね。
継雄の両親もいいし、ゲイバーのママもいい。
ラスト、念願の家を見つけ、そこに、かつてのたよ子の夫がいたのも嬉しい。
・・・で、一番好きなところはと言うと、東京の大学で出来た男の友達が、継雄の食べ残したものを平気で食べたところ。
継雄は、感極まって泣いてしまう。
それで、友だち(東野青二)は、その場にいた仲間のタオルとかハンケチとか徴収して自分のも出してテーブルにならべ、こう言うのだ。
「なんで泣いてるのかわからんがこの中で一番清潔だと思うもので涙をふけ」
継雄は、それら全部で顔を拭く。
そして、自分が洗って返したそれらハンカチーフをその後も相変わらず全員が使用していることに、もっと感激するのだ。
中学生の時、触れた手帳を捨てられた経験があって、それが、ずーーーっと、継雄の心に影を落としていたという事がわかるエピソードだ。
何だか、こういうエピソードって、結構どこにでも転がっているって感じで妙にリアルで、心にぐっと来るのだ。
小さいけど、輝いているというか、生き生きしているエピソードの積み重ねが上手いんですよね。
たよ子の想い(執念?)に、乾杯!!