ツルニチニチソウ

飯田橋の土手に

一輪だけ咲いている

なんとなく日本的じゃない

と思ったらやはり

ツルニチニチソウはヨーロッパからの帰化植物だった

それでも私が小学一年生の時の記憶がある（私が一年生って古おっしゃろ）

からもう帰化して長いということになる

一年生の時、母が何かで何日も家で臥せっていた

心を痛めていた学校の帰り道

どぶの向こうの石垣に青紫色の花が蔓を這わせて咲いていた

母のためにあれを取って帰りたい

そう思ったけれどどぶを飛び越える勇気がない

手を伸ばしても届かなかった

そのとき以来あまり見ることのなかった花だが

この頃よく見かける

ツルニチニチソウ、キョウチクトウ科

だからアルカロイドを含み

いわゆる毒がある

今でも手の届かない花