はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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本稿は以下の続きである。
07-12-05「因果」を考える
07-12-31「因果」を考える (2)
08-01-19「因果」を考える (3)
08-03-11「因果」を考える (4)
08-04-10「因果」を考える (5)
08-04-30「因果」を考える (6)

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ここで、簡単に、前回までに得られた知見をまとめてみよう。

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(1) 因果関係が成立するときには、原因側の事象と結果側の事象が、科学的法則に基づく依存関係をもってつながっていなければならない。

(2) 因果関係においては、結果の事象が原因の事象に先立って起こることはない。

(3) 因果の原因となる事象とは、(1)の科学的合理性を成り立たせる舞台となる系の外部から、その系からの跳ね返りの効果を阻止して、強制的に設定(変更)されることが前提となっている。
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(1)は、初回の稿に記した「科学的合理性」に相当するものと言ってよいだろう。因果関係の必要条件であるが、原因→結果をつなぐメカニズムが推察されてはじめて、因果が成り立つかどうかの判定材料に使えることに注意しよう。ある因果関係を仮定・推定したとしても、その因果を結ぶメカニズムが科学的に到底説明できないならば、その推定は疑わしくなる、、という具合に、疑いの判定材料として活用される。

(2)は時間的因果律であり、実験的な反証の根拠として本領を発揮する。(ただし、明確な反証実験は難しいことも多い.)

(3)は因果認識の前提となることで、本シリーズ稿の主要な主張を成す。
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