巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

4連敗は必然だった(1990年日本シリーズ)

2013-10-06 23:18:35 | 巨人
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2013年 10/17号 [雑誌]
クリエーター情報なし
文藝春秋



3日発売の雑誌・ナンバーの特集は日本シリーズ。
私が日本シリーズではっきりと記憶があるのは1985年から。この年は阪神が21年ぶりにリーグ優勝し、空前のフィーバーに湧いた年だった。それから18年後の2003年、阪神は星野監督のもと優勝し、大騒ぎになったが85年の方が凄かった。子供心に大阪が壊れるんじゃないかと心配するほどだった。

私は物心ついた時から巨人ファンだが、81年・83年の日本シリーズの記憶はほとんどない。83年は小学校2年生だったから仕方ないか…。87年の日本シリーズは6年生だったから、はっきり覚えている。相手は西武だったが辻がクロマティの緩慢な守備をついて、1塁から一挙にホームインしたのは日本シリーズ史に残るシーンだろう。

以来89・90・94・96・2000・02・08・09・12年と10回の日本シリーズをファンとして経験している。勝敗は6勝4敗。勝って日本一になった時はまるで天下を取ったかのように喜んだが、負ければ喪失感は半端なく1週間くらい立ち直れないこともあった。

今回は負けた方を取り上げようと思う。10回の日本シリーズのうち半分の5回は相手が西武だった。
21世紀に入ってからはさほど強くはないものの、1982年に広岡監督が就任し、94年に森監督が辞任するまで13年間でリーグ優勝11回、日本一8回とまさに黄金時代だった。

そんな西武にこてんぱんにやられたのが1990年だった。巨人は前年の日本一。リーグ2連覇も9月8日に決めた。2位とのゲーム差はナント22。「藤田監督はドン(川上元監督)を超えた」とまで言われたが日本シリーズではまさかの4連敗。まるで子供と大人がやっているような絶望的な差を見せつけられ、岡崎郁(現巨人2軍監督)が「野球観が変わった」という言葉を吐いたのは有名である。

私は1ヶ月くらい前までこの年の日本シリーズの敗因はあまりに早く優勝を決めてしまったためと思っていたが、実は違っていた。赤坂英一氏のコラムによると

あのシーズンは試合前にベンチ裏で寝そべり、プカプカたばこを吹かしながら「どうしておれたちが練習なんかしなくちゃいけないんだ。もう優勝してるようなもんなのによ。試合だけやれば十分じゃねえか」などとうそぶいている主力選手がいた

ということだ。そう、チームは‘慢心状態’だったのである。これでは最強・西武に勝てるはずもない。4連敗は必然だったのである。そうなると、今年の巨人も心配にはなるが、監督が当時の4番打者であった原さんなので、90年の慢心がいい教訓になっているはずである。実際、原監督はあの手この手を使ってチームに刺激を与えているし、今はCSがあるので、そういった心配は無用であると信じている。




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5 コメント

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覚えています (kobby)
2013-10-08 17:32:05
私は西武ファンで、逆の立場ですがこの日本シリーズは覚えています。あの当時は西武が前年優勝を逃したことでチーム改革を行っていて、デストラーデ、平野、潮崎、鹿取といった新戦力を入れていました。

補強は毎年、どんなチームもやっていますが、ここまでうまく行った例は珍しく、デストラーデが打ち、リードすれば潮崎、鹿取のダブルストッパーが出てくる展開は、その後の西武の3年連続日本一の大きな勝ちパターンになりました。

確かに、21世紀になってからの西武はあまり強くありません。特に当時と差を感じるのが守備力です。外野手が常にダイレクトかワンバウンドでいいボールを返せた、吉竹、秋山、平野の守備を考えると、今の外野陣は中継の内野手に頼ってしまう物足りなさも感じます。

それでも、交流戦ができて西武ドームに通えばいろんなチームを見られるようになりました。今季、久しぶりに野球ファンとしての情熱が復活して、西武の試合を5試合観戦しましたが、野球は面白いと少年時代に返った気分です。
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kobbyさんへ (MAKOTO)
2013-10-10 22:18:54
コメントありがとうございます、
1990から92年と西武は3連覇しましたが、ホント強かったですね。A・K砲とデストラーデという中心選手はもちろん、石毛が抜群のチームリーダーぶりを発揮して、辻・平野・田辺といった脇役陣も超一流で、攻守に隙なしといった感じでした。

21世紀に入ってからはたまに優勝するといった感じになりましたが、今年の西武はよく戦ったと思います。
3番中島はアメリカに行き、4番おかわりクンが戻ってきたのは9月。西口・石井のベテランはさっぱりといったチーム状態にも関わらず、渡辺監督があの手、この手を使ってチームを2位にまで導いたのは見事だったと思います。来年は優勝できるのではないでしょうか。
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Notitle (ラーメンまん)
2020-09-02 23:08:50
藤田監督が戻ってきた89年度~92年まで対西武戦全敗でした。藤田監督の強力投手陣とスルメ野球も西武との実力差が歴然としていたと思います{
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Notitle (ラーメンまん)
2020-09-05 17:30:17
清原和博との勝負を避けたのも覚えています。
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Notitle (ラーメンまん)
2020-09-05 17:32:23
清原和博選手との勝負を避けたのも覚えています。
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