浦和レッズ0-2G大阪
時は11月22日。埼玉スタジアムは晴れ。チケットは完売。選手入場時には赤・白・黒を使った鮮やかなコレオ。時は来た。舞台は整った。間違いない、この約2時間弱後、レッズは勝って優勝を決めると…信じてた。
失点しないこと>勝つこと
これがレッズのミッションだったはずだ。つまり引き分けでもOK。勝ち点差は5あるわけだから、無理をしてまで勝ちに行く必要はなかった。実際、レッズの攻撃といえば槙野の攻め上がりを端に発した左サイドが多いが、この日の槙野は攻め上がりを自重。相手のエース・パトリックの守りに追われた。レッズの攻撃はもっぱら右サイドの平川からだった。
攻撃であまり決定機が作れないうえで、ディフェンスでは後半26分、宇佐美アウト、後半37分パトリックアウト。厄介な前線の2人が試合から消えたのだ。時間的にはスコアレスドローという道も見えてきたと思ったら…。
この日のテレビ解説は早野だった。リンスが交代直後のボールタッチを誤ると、
リンスだけど柔らかくなかったですよね、今のタッチは。
と毎度の親父ギャクがここで出た。こんな大事な試合で、早野ふざけんじゃねえぞぉ!と大激怒していたら、その約15分後にやられました。
セットプレーで3バック全員が前線に上がった隙を突かれ、カウンターから痛恨の失点。
最後、得点した佐藤へやわらか~~いパスを出したのはリンスでした。うお~~、そんなオチはいらなかった
この後、浦和は慌てて興梠を投入するも、これは美談にすらならなかった。興梠の強い気持ちはわかる。だが周りが断固としてベンチ入りを跳ね除けなければならなかった。途中交代した3選手(リンス・佐藤・倉田)がいずれも得点に絡んだG大阪の長谷川監督に「ベンチメンバーも全員信頼している。うちは戦える選手を18人そろえた。浦和は17人だったので」と皮肉られる有り様。
これで勝ち点差2。おそらくガンバは対戦相手(ホームで神戸、アゥエーで最下位・徳島)を考えると連勝で来るだろう。
一方浦和は敵地で鳥栖、ホームで名古屋が相手。1勝1分けだと勝ち点差で並ぶが、得失点差でガンバ優勝となってしまう。
敵地の鳥栖戦は苦手な地で、過去2年はこの地でリーグタイトルを逃がしている。レッズ、大ピンチである。