巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

誰もセカンド・寺内に納得していない

2016-10-08 23:31:04 | 巨人
巨人3-5DeNA

CS初戦は敗戦でした。
巨人はCSを前にしてクルーズを登録抹消させました。それについて、私はどうこう言うつもりはありません。
戦力ダウンは覚悟の上で決断したわけですから、クルーズの行いはよほど目に余るものだったことは想像できます。

そのクルーズの代役に誰が抜擢されるかを注目していましたが、首脳陣の選択は「7番セカンド寺内」でした。この起用にファンのほとんどは納得していないでしょう。「経験があるから、守備が上手いから」ではあまりにも考えが守備的です。打てる気配もなく、凡打を繰り返すのを見てる我々には絶望しかありませんでした。これがまだルーキーの山本なら、たとえ凡退しても将来への糧となるんですが…。

百歩譲って寺内を起用するなら打順は2番でしょう。
この日は打順を入れ替えて、首位打者で出塁率の高い坂本を1番に起用したのだからなおさらです。
坂本が出塁すれば寺内がバントで送ればいい。そうすることで彼の打力の低さを隠すことができます。試合終盤にチャンスで坂本敬遠で寺内勝負となれば代打を起用すればいいのです。

7番だと次は8番の小林となり、2人が並ぶことで打力の低さが際立ってしまいます。相手からすれば7・8番とピッチャーが入る9番の下位打線はこの上なく楽でしょう。

また私が釈然としないのは1回裏の攻撃にあります。
まず先頭の坂本が四球で出塁。続くは2番亀井です。簡単にはバントしないだろうと思ったのですが由伸監督の選択は初球から送りバントでした。結果はバントが投手の正面に転がり2塁で坂本が憤死。失敗に終わります。由伸からすれば、まだ初回だし、まずは手堅く送りバントを選択したのでしょうが、そういう攻撃をするなら2番に寺内を起用すればいいのです。

バント失敗はこれだけではありませんでした。
1点を追う7回裏、先頭の阿部が2塁打を放ちます。代走に吉川を送り、続くは5番長野です。
この場面、由伸は送りバントを選択します。結果は2球連続で失敗。その後、「打て」のサインに変わりますが結果は三振でした。長野はバントはうまくありません。というより、やったことがほとんどないでしょう。
彼は右に打つのがうまい選手です。どうしても3塁に進めたけらば右に打つように進塁打のサインを出せばいいのです。

亀井、長野とバントが上手くない選手にバントをさせた結果、失敗しチームの勢いを削いでしまいました。

負けるのは仕方ないにしても選手起用、攻撃時の采配に疑問が残り、何ともやるせない気分です。

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監督人事に思うこと

2016-10-04 19:44:15 | 巨人
昨オフは巨人が高橋由伸監督、阪神が金本監督、DeNAがラミレス監督とそれぞれ新監督を迎え、監督の世代交代が一気に進んだ印象でしたが、一方で指導者経験がほとんどない人を監督にさせることに疑問の声もありました。

あれから約1年。西武、中日で監督交代が行われましたが、昨年の反省を生かしたのか?、2チームとも選んだのは指導経験が豊富な人物です。

西武は3年連続Bクラスに終わったことを受け田辺監督と契約せず、新監督に辻発彦を迎えました。辻といえば西武の黄金期を支えた名セカンド。99年にヤクルトで現役を引退すると、ヤクルト、横浜、中日でコーチを10年以上歴任しています。20年以上西武を離れていることや、長年セ・リーグで指導していたことから、パの野球をどこまで知っているかという不安もありますが、今は交流戦もあるのでさして問題ないでしょう。

一方、中日は2軍監督である小笠原道大の監督就任が直前まで確実視されていましたが、「まだ指導者になって1年しか経っておらず次期早々では?」という意見が上がり、ヘッドコーチ(谷繁解任後は監督代行)であった森繁和が監督就任しました。
森は落合監督が就任した2004年に投手コーチに就任。以来、高木監督時代の2年間を除き11年、中日でコーチを務めていたので、現在のチームを最もよく知る人間と言えるでしょう。

森の場合はあくまで小笠原監督への繋ぎであることは明白で、球団もそれをほぼ認めています。

この中日の監督人事を見て、「なぜ巨人は由伸監督就任を迫ったのか?」ということです。

昨年、代打の切り札として無類の勝負強さを発揮し、チームに由伸は欠かすことができない選手でした。本人も現役続行するつもりでいましたが、そこへまさかの監督就任要請。長嶋さんまで「高橋くんしかいない」と言いだし、外堀を埋められ、断れない状況となってしまいました。

私は原監督の後任は川相ヘッドが適任だと思っていました。川相が3年ほどやって、その間に由伸に監督としてのイロハを教える。かつて王さんが助監督として藤田監督を支えたように。
別に監督は現役時代、スターでなければならない、なんていうルールはないのです。

ところが巨人はそうはしませんでした。
由伸引退に伴い、井端も引退。2人が抜けた穴を痛感させられた2016年でした。代打成功率は2割に届かず、守備要員の松本哲也を代打として送らざるをえない状況に、由伸自身が何より歯がゆかったのではないでしょうか?

監督というのは、そう簡単なものではありません。
そして現役時代に良い成績を残した人じゃないとできない、ということはありません。

日本ではとかく、現役時代の成績と指導者としての資質をイコールで考える人が多いけど、決してイコールではないのです。全くの別物だということに何故、気がつかないのでしょうか?

現在、マンチェスター・ユナイテッドで監督をしているモウリーニョは現役時代、プロとしての実績はありません。それでもポルト、チェルシー、インテル、レアルと4カ国でそれぞれチームを優勝に導き「スペシャル・ワン」とまで呼ばれるようになっています。彼に対する好き嫌い(長年チェルシーの監督をしていたこともあり、私もどちらかと言えば嫌いです)はあっても、監督としての能力は誰しもが認めるところでしょう。日本のプロ野球界に彼のようなタイプの指導者が現れることはないのでしょうか?
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