1月15日に第1回が放送されたドラマ「明日、ママがいない」をリアルタイムで見たが、見終わった直後に「
これはひと騒動あるな」と思ったが案の定、起きた。
親が産んだ子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院が「養護施設の子供や職員への誤解や偏見を与え、人権侵害だ」として放送中止を申しいれたのだ。新聞の記事には
ドラマ内で「赤ちゃんポスト」に預けられた子が「ポスト」というあだ名で、同病院は「子供を傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判。養護施設の描写にも「職員が子供に暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実とかけ離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘。中止要請とともに制作経緯の説明を求める。
としている。私のfacebookの友達も、そのドラマを見たわけではないと前置きしたうえで、
私も含めて、我々福祉関係の仕事に携わっている人間にとっては遺憾に感じるばかりか、福祉関係者に対する侮辱そのものだと思います。
ただでさえ、福祉関係の仕事は3K職場として敬遠され、人材不足の中、どれだけ必死になっているかわかっていないようです。私も福祉職員の立場として、即刻打ち切りを望みます。
と訴えている。それに対し、日本テレビは放送を継続することを発表している。
ネット上では早くも賛否両論、渦巻いており、ニッカンスポーツではこのドラマに対するアンケートが載っていた。まあ、日本テレビにしてみれば、そうやって盛り上がれば盛り上がるほど、話題になるので、影でほくそ笑んでいるかもしれない。というのも前歴があるからだ。
今から9年前の2005年、「女王の教室」で生徒に対して厳しく、成績の悪い生徒には罰登板を与え、授業中のトイレを認めない(結果、生徒は失禁)教師というドラマを作った過去がある。この時も「生徒に対する
人権の侵害だ」とクレームがついたが、最後は「徹底的に厳しくすることで生徒の壁となった、実は生徒思いの先生」ということがわかり、この役を演じた天海祐希の代表作となった。
このドラマがどうなるかはわからないが、ドラマの真意は1話だけじゃわからない。もう少し様子を見てはどうだろうか?
ただ、「ポスト」というあだ名には問題ありだと思う。
まあそれに、日本テレビは高校生に探偵させたり、子供に殺人事件のアニメを見せる局だから、放送中止を訴えても無駄でしょ。
私は2話以降も‘フィクション’と割り切って見ますよ。このドラマ見て、「養護施設の職員は子供に暴言を吐くんだ」と思うほど愚かではないからね。