文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

竹原12:頼山陽銅像(見学会バス旅行14)

2016-02-03 17:27:49 | 旅行:広島県

頼山陽像


 上の写真は、「日本外史」などで知られる頼山陽をかたどった「頼山陽銅像」。なんだか頭と体のバランスが悪い気がするのは、昔の日本人だからだろうか。1980年に生誕200年を記念してここに建てられたものだ。全国で初の銅像だという。

 山陽が竹原をルーツとしているのは、父の春水をはじめ、叔父の春風・杏坪が竹原出身だからで、山陽自身は大阪で生まれ、広島市の袋町あたりで育っている。だから現在でも袋町には「頼山陽史跡資料館」がある。しかし、山陽が竹原出身といってもいいのかどうかはちょっと微妙なところだと思う。まあ、政治家が、東京生まれの東京育ちのくせに、親の地盤を受け継いで地方から選挙に出たりしているのと同じようなものか。
                                         Fin.


○関連過去記事
竹原11:住吉神社(見学会バス旅行13)


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書評:浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って

2016-02-03 09:03:28 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社



 舞台は、数学をはじめとした理系課目が弾圧された日本社会。この状況に不満を持った数学者高木源一郎が率いるテロ組織「黒い三角定規」が、数学をネタにしたテロ活動を繰り広げていた。これに対抗するため、警視庁が担ぎ出したのが、千葉市在住の中二で数学の天才浜村渚。ちなみに美少女の卵だ。

 この作品は、黒い三角定規のヘンな連中が仕掛けてくるヘンなテロ活動を、渚が数学の知識を使って撃破していくというのか゛、基本的な骨組みである。

 サルを操るモンキー・ホール、折紙を武器にする女など。今回も、黒い三角定規のメンバーは変人揃い。もっとも迎え撃つ警視庁側のメンバーもかなりヘンな連中がそろっているのではあるが。

 登場人物にヘンな人間が多いためか、殺人事件が起きるわりには、全体的にコミカルな感じでストーリーが流れていく。

 もちろんこのシリーズには数学は不可欠だ。今回モチーフとなっているのは、モンティ・ホール問題、数学を使った折紙、ルートと2乗、一次方程式など。

 本書を読んで、学校で数学の点がよくなるかどうかは分からない。しかし、作中に出てくる問題を自分でも考えてみたり解法を調べたりすれば、これまでより数学の世界に一歩なりとも踏み込むことができるのではないだろうか。

○出てくる数学問題の解説
モンティ・ホール問題
フルハウスのできる確率とストレートフラッシュのできる確率
四角数の証明


☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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