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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

女性の「再婚禁止期間」は明らかに不合理

2015-11-04 16:46:24 | オピニオン
 現在民法の規定によれば、女性は離婚後再婚までに6ヶ月間の再婚禁止期間がある。これが、法の下の平等を定めた憲法14条や、結婚に関する両性の平等を定めた憲法24条に反しているかどうか、年内か年明けにも最高裁の判断が下されると言う。

 私は、憲法云々という以前に、明らかにこの規定は不合理であると思う。こういった個人の私生活に関することに、原則として法律が事前に立ち入り過ぎてはいけないと考えるからだ。こういった男女の関係は、色々な形があり、生まれた子が誰の子かは、明らかな場合の方が多いのではないだろうか。ましてや、現代は、DNA鑑定のように、科学的に親子関係を立証する手段があるのである。どうして、明治時代のカビの生えたような規定に縛られなくてはならないのか。これを立法の府である国会の怠慢と言わず何と呼べば良いのだろうか。

 この規定は、国連の委員会が何度も廃止を勧告しているというが、これまでそうなってこなかったのは、日本人特有のお上意識があるのではないだろうか。何事もお上が決めたことが絶対で、それを守るのが当然という意識だ。そして、これは、法律だけではなく、社会の色々な場面で見られる。押し付けられた規則を変えようとすると、ものすごい抵抗が規制する方だけではなく規制されている方からもあるのだ。

 しかし、明らかに不合理な規則は迅速に改正されるのが当然だ。最高裁の、良識ある判断を願う。



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これもエコ活動?(思い出シリーズ30)

2015-11-04 09:34:35 | 思い出シリーズ
 私が、大学に入った頃は、既に学生運動のピークは過ぎていたが、まだまだ残り火がくすぶっていた時代であった。何しろ、私たちは、東大安田講堂での学生と警察の攻防を、モノクロテレビを通じて、リアルタイムで視ていた世代である。

 京都大学に合格し、入学手続きにのために大学を訪れた際に、目についたのは、学生運動のお兄ちゃんたちである。あちらこちらで、徒党を組んでわっしょいわっしょいやっていた。私は、あまり関心がなかったので、どうなっているか詳しいことは分からないのだが、どうもセクト毎にヘルメットの色が違うようだ。たしか、赤、白、緑、黒、銀色などがあったように記憶している。

 純朴な田舎者だった私は、内心これはなんともえらい所に来てしまったものだと恐怖したものだった。

 大学にいると、お兄ちゃんたちのアジ演説は、しょっちゅう聞こえてくるし、教室に入れば、机の上はアジビラでいっぱい。いったい、この先、どうなるのか・・・。
                  ・
                   ・
                   ・
(数週間後)
 こんな環境にもすっかり順応し、教室で、机の上に放置されているアジビラから、裏の白いのものを選んで集めている私の姿があった。だって、無料の計算用紙がそこらじゅうにころがっているんだもの。利用しない手はないじゃない。当事の学生はほとんど貧乏だった。計算用紙などに、真っ白い紙など使う訳にはいかない。今考えてみれば、これも立派なエコ活動ですな。(^◇^;)

※本記事は、2006.02.12 付の「時空の流離人」に掲載したものに加除修正を行ったものです。

○関連過去記事
おいてけぼり(思い出シリーズ29)

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