米フェイスブックの成長がいつか止まる日がくるとしたら、それは同社が世界の全人口をユーザーとして囲い込んだ時でしょう。好調な業績を見ていると、その絶対的な限界数のみがフェイスブックの成長を止める要因であるように見えてきます。
同社が27日に発表した決算では、4-6月期(第2四半期)は新たに4100万人の月間アクティブユーザー(MAU、1カ月間で1回以上ログインしたユーザー数)を獲得しました。これは過去5年の四半期ごとの平均増加数である4800万人は若干下回る数字です。しかし、この5年間でフェイスブックのMAUは倍増し、いまや17億人に到達しています。世界の全人口の約25%にあたる数字です。
そのうえ同社は、規模を拡大することだけを目的に成長しているわけでもありません。ライバルの米グーグルと同様、フェイスブックは無料のサービスから収益をあげるモデルを確立し、第2四半期の広告収入は前年比63%増の62億ドルに上りました。そのうち84%はモバイル広告です。これらの数字は市場関係者の事前予想を上回っており、同社の株価を一段と押し上げる要因となるでしょう。フェイスブック株はすでに年初来で18%高となっており、大手テクノロジー企業では最高のパフォーマンスとなっています。
ただ、この勢いが永遠に続かないのも確かです。フェイスブックのリーチが届かない人口層は存在し続けるでしょう。そのひとつはネットに繋がっていない後進国の人たちです。またフェイスブックよりもスナップチャットなどのアプリを好むティーンもそれに当てはまるでしょう。
前者はグローバルな野望を持つテック企業ならどこも抱えている悩みです。後者のティーン・ユーザー拡大に関しては、予想PERが約32倍のフェイスブックがどのような手をうつのか注目に値します。ただ規模が物を言うSNSの世界では、一番ビッグなプレーヤーが優位に試合を運ぶことは多いのですが。
かつてフェイスブックにとって脅威とされていたツイッターの成長は、ここにきて停滞気味です。フェイスブックの成長を止める要因は今のところ見えてきません。投資家からすれば、この状況は「いいね!」をクリックし続けたくなるのに充分でしょう。(ソースWSJ)
同社が27日に発表した決算では、4-6月期(第2四半期)は新たに4100万人の月間アクティブユーザー(MAU、1カ月間で1回以上ログインしたユーザー数)を獲得しました。これは過去5年の四半期ごとの平均増加数である4800万人は若干下回る数字です。しかし、この5年間でフェイスブックのMAUは倍増し、いまや17億人に到達しています。世界の全人口の約25%にあたる数字です。
そのうえ同社は、規模を拡大することだけを目的に成長しているわけでもありません。ライバルの米グーグルと同様、フェイスブックは無料のサービスから収益をあげるモデルを確立し、第2四半期の広告収入は前年比63%増の62億ドルに上りました。そのうち84%はモバイル広告です。これらの数字は市場関係者の事前予想を上回っており、同社の株価を一段と押し上げる要因となるでしょう。フェイスブック株はすでに年初来で18%高となっており、大手テクノロジー企業では最高のパフォーマンスとなっています。
ただ、この勢いが永遠に続かないのも確かです。フェイスブックのリーチが届かない人口層は存在し続けるでしょう。そのひとつはネットに繋がっていない後進国の人たちです。またフェイスブックよりもスナップチャットなどのアプリを好むティーンもそれに当てはまるでしょう。
前者はグローバルな野望を持つテック企業ならどこも抱えている悩みです。後者のティーン・ユーザー拡大に関しては、予想PERが約32倍のフェイスブックがどのような手をうつのか注目に値します。ただ規模が物を言うSNSの世界では、一番ビッグなプレーヤーが優位に試合を運ぶことは多いのですが。
かつてフェイスブックにとって脅威とされていたツイッターの成長は、ここにきて停滞気味です。フェイスブックの成長を止める要因は今のところ見えてきません。投資家からすれば、この状況は「いいね!」をクリックし続けたくなるのに充分でしょう。(ソースWSJ)