中国国防省は23日、沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海に「防空識別圏(ADIZ)」を設定したと発表しました。米政府はこれに対し、誤解や誤算を招く恐れがあるとの警告を発しています。
防空識別圏は各国が不審機の接近時に緊急発進(スクランブル)を実施する基準として、領空とは別に設定する空域のことで、中国国防省の報道官は「中国の自衛権行使に必要な措置。特定の国に向けたものではなく、関連する空域における飛行の自由には影響しない」と主張しました。そして同日から新たな識別圏のパトロールを開始したと述べました。
日本の防衛省はこの日、中国軍機が尖閣諸島付近の領空から数十キロ以内の空域に入ったと発表。これを受けて自衛隊機が緊急発進した。中国軍機の接近による自衛隊機の発進は今月、これで2度目となります。
米国のケリー国務長官は識別圏の設定を「東シナ海の現状を変えようとする一方的な行為だ」と非難し、「状況をエスカレートさせる行為は地域の緊張を高め、不測の事態が起きるリスクを招くだけだ」と警告しています。中国に自制を求め、日本や関係国と対応を協議していると述べました。
また、ヘーゲル米国防長官は中国の動きが「地域の現状を不安定化させ、誤解や誤算のリスクを高める」との懸念を示すと同時に、「中国政府の発表によってこの地域における米国の軍事作戦を変更することはない」と明言しました。
中国の防空識別圏は、朝鮮半島の南側から台湾の北側まで設定されており、県内を飛行する場合には、飛行計画を中国側に提出すること、航空無線に応答できるようにすることなどを定め、これらが守られなかったり、指令に従わなかった場合には「中国の武力は防衛的な緊急措置を講じる」としています。
日本と中国の間では昨年来、尖閣諸島を巡る対立で緊張が高まっているのはご存じのとおりですが、中国がスクランブルをするかどうかの基準となる「防空識別圏」を東シナ海に設定し、その圏内には尖閣諸島上空が含まれており、日本の防空識別圏と重なるため、さらに緊張が高まる恐れが出てきました。
防空識別圏は各国が不審機の接近時に緊急発進(スクランブル)を実施する基準として、領空とは別に設定する空域のことで、中国国防省の報道官は「中国の自衛権行使に必要な措置。特定の国に向けたものではなく、関連する空域における飛行の自由には影響しない」と主張しました。そして同日から新たな識別圏のパトロールを開始したと述べました。
日本の防衛省はこの日、中国軍機が尖閣諸島付近の領空から数十キロ以内の空域に入ったと発表。これを受けて自衛隊機が緊急発進した。中国軍機の接近による自衛隊機の発進は今月、これで2度目となります。
米国のケリー国務長官は識別圏の設定を「東シナ海の現状を変えようとする一方的な行為だ」と非難し、「状況をエスカレートさせる行為は地域の緊張を高め、不測の事態が起きるリスクを招くだけだ」と警告しています。中国に自制を求め、日本や関係国と対応を協議していると述べました。
また、ヘーゲル米国防長官は中国の動きが「地域の現状を不安定化させ、誤解や誤算のリスクを高める」との懸念を示すと同時に、「中国政府の発表によってこの地域における米国の軍事作戦を変更することはない」と明言しました。
中国の防空識別圏は、朝鮮半島の南側から台湾の北側まで設定されており、県内を飛行する場合には、飛行計画を中国側に提出すること、航空無線に応答できるようにすることなどを定め、これらが守られなかったり、指令に従わなかった場合には「中国の武力は防衛的な緊急措置を講じる」としています。
日本と中国の間では昨年来、尖閣諸島を巡る対立で緊張が高まっているのはご存じのとおりですが、中国がスクランブルをするかどうかの基準となる「防空識別圏」を東シナ海に設定し、その圏内には尖閣諸島上空が含まれており、日本の防空識別圏と重なるため、さらに緊張が高まる恐れが出てきました。