政府は4日、日本のアニメや食の海外展開を推し進める「クールジャパン」推進会議の初会合を首相官邸で開いたそうです。アベノミクスの柱の一つである成長戦力を官邸主導で牽引する狙いであり、4月中にまとめるということで、文化などソフトパワーの発信によって国際社会での存在感を高める外交戦略にも位置づけているのです。
会合にはAKB48のプロデューサーである秋元靖やデザイナーのコシノジュンコさんが出席し、推進策について意見を交換したそうで、安倍晋三首相は「日本の潜在力は極めて大きい。日本のものは素晴らしいと思ってもらえれば、日本への尊敬の念も芽生える」と述べています。日本発のアニメやファッション、ゲームなどコンテンツが海外に普及し、日本への関心が高まれば訪日観光客の増加や日本産食料品の消費拡大にもつながると言います。そして稲田行革相を戦略担当に任命するなどクールジャパンに賭ける首相の意気込みは強いのです。そのために、500億円を拠出する基金を創設するための関連法案を今国会に提出する方針だそうです。
しかし官民挙げてアニメや漫画などの日本文輸出キャンペーに乗り出して10年が過ぎていて、文化国家になると言う意気込みとは裏腹にブームは一時を思うと既に下火になりつつあり、業界の競争力にも陰りがでているのではないでしょうか?それを官邸主導で自らクールジャパンと銘打って推進しても官製のクールジャパンで成功するのでしょうか?時すでに遅しで、ブームは下火になっていると言うのに今更クールジャパンと言っても厳しいものがあります。
下火と言ってもまだまだ海外でもマニアの人はたくさんおりますが、それでも一時のブームを思うと下火になったと感じたとしても仕方ないでしょう。クールジャパンの始まりは02年にジャーナリストのダグラス・マグレイ氏が、フォーリン・ポリシー誌に書いた記事からです。マグレイ氏は日本のアニメや漫画などポップカルチャーが世界で人気を集めていると指摘し、日本が文化超大国として急速に台頭しつつあるといっていました。確かに当時、日本文化は絶頂期(宮崎アニメの千と尋の神隠やハローキティ、ポケモンなど)だったのです。
結局、その時クールジャパンを売り込む絶好の機会だったのですが、麻生元首相の時も政府がクールジャパンを売りこんだにもかかわらずうまくいかなかったのです。つまり漫画やアニメなどを安定的な収入源にできなかったのです。経済産業省の12年版の報告書によれば、クールジャパン関連のコンテンツのうち輸出されている割合は5%どまりなのです。その点アメリカのクリエイティブ産業はコンテンツの17,8%を輸出しているのです。国外における日本アニメのDVDなどの売上高は、06年には160億円に達していたのですが、10年には90億円に下落してしまったのです。その原因は質の悪い作品を量産したことで、バブルが崩壊したのだと「オタク百科事典」のパトリック・ガルプレイス氏は言っています。
アニメは死んだと言う人もいるくらいで、今もアニメを愛し続けている人の間では価格の高さを問題視する声もあるそうです。そのせいで違法なストリーミングやダウンロードが増え、儲からなくなってしまったのです。そのため日本の漫画そのものの人気自体はそれほど衰えていないものの、海賊版が出回って売り上げが確保できず人材も育たないと言った悪循環になっているのです。アニメも同じで若いアニメーターは年収100万円程度の発給で長時間労働を続け、燃え尽きるケースが多いと言います。日本は美術館やコンサートホールと言った箱ものには金をつぎ込むのですが、人材資源には投資を行ってこなかったのです。
強い競争力を誇っていたゲーム産業も勢いに陰りが見えてきて10年前には世界の歴代人気コンピューターゲームの上位100作品のうち93作を日本が占めていましたが、今は見る影もありません。任天堂やソニーが強みとしていたゲーム専用機の存在感が低下しているからです。スマホでゲームも楽しめるため専用機でしか使えないソフトの限界が来ているのです。どうも日本のコンテンツ産業は製造業が抱える問題と似ていてガラパゴス化し、電気業界だけではなくなってきているようです。巨大な国内市場に依存していることが原因だと言われています。
対照的なのが韓国で、ポップカルチャーに膨大な資金を投じていて、日本が芸術分野につぎ込む予算は予算全体のわずか0,12%に対して韓国は毎年0,8~0,9%を投じているのです。その結果、J-POPはK-POPに逆転されてしまったのです。台湾やマレーシアでは主要音楽チャートをK-POPアイドルが席巻し、日本のクールジャパンは単なる金儲けの手段になってしまったのです。そして日本を代表するアイドルAKB48の音楽は稚拙だと言われています。中にはセクシーな衣装を着た未成年の少女たちなんてまるで合法の児童何とかだとまでいう人もいるほどです。確かにK-POPのグループの方がよほど洗練され歌もダンスも上手くスタイルも良いから、AKB48を見ていると学芸会の延長線上にあるかのように見えます。これでは韓国に勝てないでしょう。
日本の現代カルチャーと言えばアイドルとオタクとコスプレと言う固定観念を持たれがちです。こうしたイメージを物色するためにも政府は漫画家やアニメーターだけでなく、ミュージシャンや料理人、デザイナーや建築家などが国外で活躍できるようにもっと支援すべきでしょう。
会合にはAKB48のプロデューサーである秋元靖やデザイナーのコシノジュンコさんが出席し、推進策について意見を交換したそうで、安倍晋三首相は「日本の潜在力は極めて大きい。日本のものは素晴らしいと思ってもらえれば、日本への尊敬の念も芽生える」と述べています。日本発のアニメやファッション、ゲームなどコンテンツが海外に普及し、日本への関心が高まれば訪日観光客の増加や日本産食料品の消費拡大にもつながると言います。そして稲田行革相を戦略担当に任命するなどクールジャパンに賭ける首相の意気込みは強いのです。そのために、500億円を拠出する基金を創設するための関連法案を今国会に提出する方針だそうです。
しかし官民挙げてアニメや漫画などの日本文輸出キャンペーに乗り出して10年が過ぎていて、文化国家になると言う意気込みとは裏腹にブームは一時を思うと既に下火になりつつあり、業界の競争力にも陰りがでているのではないでしょうか?それを官邸主導で自らクールジャパンと銘打って推進しても官製のクールジャパンで成功するのでしょうか?時すでに遅しで、ブームは下火になっていると言うのに今更クールジャパンと言っても厳しいものがあります。
下火と言ってもまだまだ海外でもマニアの人はたくさんおりますが、それでも一時のブームを思うと下火になったと感じたとしても仕方ないでしょう。クールジャパンの始まりは02年にジャーナリストのダグラス・マグレイ氏が、フォーリン・ポリシー誌に書いた記事からです。マグレイ氏は日本のアニメや漫画などポップカルチャーが世界で人気を集めていると指摘し、日本が文化超大国として急速に台頭しつつあるといっていました。確かに当時、日本文化は絶頂期(宮崎アニメの千と尋の神隠やハローキティ、ポケモンなど)だったのです。
結局、その時クールジャパンを売り込む絶好の機会だったのですが、麻生元首相の時も政府がクールジャパンを売りこんだにもかかわらずうまくいかなかったのです。つまり漫画やアニメなどを安定的な収入源にできなかったのです。経済産業省の12年版の報告書によれば、クールジャパン関連のコンテンツのうち輸出されている割合は5%どまりなのです。その点アメリカのクリエイティブ産業はコンテンツの17,8%を輸出しているのです。国外における日本アニメのDVDなどの売上高は、06年には160億円に達していたのですが、10年には90億円に下落してしまったのです。その原因は質の悪い作品を量産したことで、バブルが崩壊したのだと「オタク百科事典」のパトリック・ガルプレイス氏は言っています。
アニメは死んだと言う人もいるくらいで、今もアニメを愛し続けている人の間では価格の高さを問題視する声もあるそうです。そのせいで違法なストリーミングやダウンロードが増え、儲からなくなってしまったのです。そのため日本の漫画そのものの人気自体はそれほど衰えていないものの、海賊版が出回って売り上げが確保できず人材も育たないと言った悪循環になっているのです。アニメも同じで若いアニメーターは年収100万円程度の発給で長時間労働を続け、燃え尽きるケースが多いと言います。日本は美術館やコンサートホールと言った箱ものには金をつぎ込むのですが、人材資源には投資を行ってこなかったのです。
強い競争力を誇っていたゲーム産業も勢いに陰りが見えてきて10年前には世界の歴代人気コンピューターゲームの上位100作品のうち93作を日本が占めていましたが、今は見る影もありません。任天堂やソニーが強みとしていたゲーム専用機の存在感が低下しているからです。スマホでゲームも楽しめるため専用機でしか使えないソフトの限界が来ているのです。どうも日本のコンテンツ産業は製造業が抱える問題と似ていてガラパゴス化し、電気業界だけではなくなってきているようです。巨大な国内市場に依存していることが原因だと言われています。
対照的なのが韓国で、ポップカルチャーに膨大な資金を投じていて、日本が芸術分野につぎ込む予算は予算全体のわずか0,12%に対して韓国は毎年0,8~0,9%を投じているのです。その結果、J-POPはK-POPに逆転されてしまったのです。台湾やマレーシアでは主要音楽チャートをK-POPアイドルが席巻し、日本のクールジャパンは単なる金儲けの手段になってしまったのです。そして日本を代表するアイドルAKB48の音楽は稚拙だと言われています。中にはセクシーな衣装を着た未成年の少女たちなんてまるで合法の児童何とかだとまでいう人もいるほどです。確かにK-POPのグループの方がよほど洗練され歌もダンスも上手くスタイルも良いから、AKB48を見ていると学芸会の延長線上にあるかのように見えます。これでは韓国に勝てないでしょう。
日本の現代カルチャーと言えばアイドルとオタクとコスプレと言う固定観念を持たれがちです。こうしたイメージを物色するためにも政府は漫画家やアニメーターだけでなく、ミュージシャンや料理人、デザイナーや建築家などが国外で活躍できるようにもっと支援すべきでしょう。