「ホヤ(海鞘) あがったけど、食べる?」 浜の知人からの電話。 好物でもあり、かつ季節のものだけに 二つ返事でいただくことにした。ありがたい限りである。ほどなく、車 に乗って? ホヤが届いた。俗に「5月ホヤは嫁に食わすな」との言い伝えあり。5月は旧暦で6月の意。まさに今が旬のホヤである。
①旬のホヤは殊のほか美味であるので、嫁ごときにはもったいなくて食べさせられない。
②ホヤを食するとお腹が冷えるので、嫁さんの大事を取って食べさせない。
私はホヤのさわやかな磯の香りとほのかな苦みが大好きであるが、スキ人は「ホヤは甘味、酸味、苦味塩味、旨味の五つの味をもった珍しい食材」と、べたほめである。
ホヤは刺身、酢の物、フライ、揚げ物、みそ漬け、味噌汁 、塩辛、吸い物、キムチ漬け …と多様な料理法があるとも聞くが、我が家では、もっぱらシンプルに素材の良さが生かされる酢の物と して食卓にのることが多い。
大きなホヤが5個。半開きのげんこつ大。津波明けの4年~5年ものだろうか
保存されたわらびもお相伴だ・・・・。
所定の捌きで身を切り、あとは氷で冷やし、酢醤油で食べるだけ。キュウリの千切りを盛り付けるもよし、あとは各人の好み。私は単純が一番好き。
愚妻は田舎のお年寄り好みの食材で、夕飯の膳をつくったらしい。シドケ・ほうれん草のおひたし、ワラビ、なんとかどうふ、フキ・筍・ウド・ニンジン等の煮つけ
頂きもののホヤをメインに、少々のオンザロック焼酎の晩酌を楽沁みながらつつましくも平穏な一日を終える。 どんどはれ! The end