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早くあっちの世界に逝きたい

2011年04月05日 | 雑記
毎日そんな風におっしゃる患者さんがいます。
ご主人もほとんど病院にみえません。
二人の仲はいろいろとあったようで、入院生活を患者さんは望んでいます。
(家に帰ることも可能な状態なのですが)

食事も自分で食べるのが嫌になったのか、誰かにそばにいて欲しいのか
食べさせて欲しいといいます。

ところが、散歩してデイルームで過ごしていたら、編み物ができました。

 「あらー、編み物教えてもらえるのかしら・・・嬉しい」といいながら。

 「でも、早くあちらの世界にいきたいわ」

 「でも、あちらの世界も混雑していますよ。あんなに多くの方が震災で逝ってしまわれて」

 「それもそうね」

 「私もいつか必ず行きますから」

笑いながら話していました。

患者さんはひとりが辛いのだと思います。
いつも誰かと一緒に過ごしたいのでしょう。
家に帰ってもひとりの時間より、こうして話ができる病棟にいたいという気持ち、
必ずしも家で過ごすことが一番というわけでもないことがわかります。

患者さんと一緒に散歩したり、お花を見たり、お茶を飲むのを手伝ったり
患者さんの傍でケアをするのが、私たちのメインの仕事です。
今日お風呂につかった90台の患者さんは、「気持ちいい・・・・」と
にっこり笑っていて、やはりお風呂は一番だと思いましたし
その笑顔に癒されました。
本当に痩せてしまって、お姫様だっこができるのでした。