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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

ハゲタカ劇場版 覚え書き(ネタバレあり)7

2009年06月27日 20時10分46秒 | ハゲタカ

例によってネタバレメモ書き。
順不同。台詞は曖昧。<観賞後2週間位たったので、かなり忘却の彼方・・・。

来週にハゲタカ鑑賞(2回目)をしたいので、何としても書き終わっておきたい。
1回目と2回目で、ハゲタカの印象って変わってくるので、なんとしても2回目のフィルターがかかる前に第一印象を書いておきたいのだ・・・。


















1. 謀略者たち in 鷲津ファンド



某ホテルでの中米会談からタイムコースを前後して。
謀略者たちは、本拠地(鷲津ファンドオフィス)にて事項を確かめ合っております 。
謀略者、この場合は鷲津と西野、、ということになりますが。

資金が欲しいスタンリー。
ノウハウ・リンキングが欲しい中国系国家ファンド。

利害の一致した両者は、スタンリーの求める金額・ファンドの求める条件の契約書にサインをしたようです。

食いつくかな?ということを西野は鷲津に問いかけております。
鷲津は、スタンリーの社長の給料の額(70億!だった?)を挙げて、「これ以上、何を望むって言うんだ?」と逆に問い返します。
ともなれば、それは鷲津が歩んできた道程(ホライズン時代)を否定することにもなると思うのですが、或る意味「再生」を果たした鷲津さんにとっては、自然な流れになるのか・・・?

経営状態が実はボロボロだったスタンリーについて、西野は厚化粧をしているとコメントしております。

「俺もそうだったからね・・・。」

西野の発言には、虚業が実業を買おうとしている、、、という鷲津のかつての言葉がベースに入っているのだろうな。
シミジミと述回している西野を見やる鷲津の表情には、少し父性じみたものが見えた・・・気がしました。

「Greed is good、強欲が善の時代は終った」

鷲津の言葉には、並々ならぬものが感じられます。
ファンドの役割の変換、自ら属していた世界のシステムの破壊・・・。

目の前で言われたら、多分、ゾクって来そうです。
案の定?、西野は、「喫煙ルームはどこかな?」という言葉を残して部屋を後にしておりますが、ぜっっったいゾクゾクっとしていたに違いないと踏んでます。<ゾクっとしたから部屋から出たんでしょうけど。

鷲津は破壊者としてどう動くのか?




2. アイデンティフィケーション in どっかの工事現場



夜の工事現場(B型のヘルメットを思い出す・・・)にて、鷲津さんは佇んでおります。
乗ってきた車は、変わらず、黒塗りの車でございます。
そこにやってきたのは、やはり黒塗りの車にのった劉(運転手付き)。

遅れてやってきた劉、余裕綽々で挑戦的に鷲津に畳み掛けてます。

「どうしたんだよ?」
「後手後手に回ってるじゃないか?」

そんな飽くまでも挑戦的な劉に対して、鷲津が掛けた言葉は私にとって意外なもの。

「アカマを愛していたんじゃないのか?」と。

こういう台詞は、むしろ芝野さんが言う言葉じゃないの?
鷲津が使うとしても、もうちょっとネチッとした口調(大河内ファミリーに対して言ったように)で言うと思うけど。
と思うような、意外な言葉。
そういった言葉は、当然劉には堪えてないようですが。守山に金を渡したことで、アカマに対する何かにフタをしたのですかね?
しかし、その鉄壁の防御も、鷲津により容易く崩壊されますが。

「お前の故郷を調べた。」
「劉一華、お前は誰なんだ?」

その言葉に、急に(本当に急に!)狼狽えるような顔をする劉。
アイデンティティの崩壊した瞬間になるのかな・・・。

「頭を剃って」日本に来て(残留孤児3世)、でも日本人としてなじめず(日本語がしゃべれずに虐められた by 村田さん)。
苦学してアメリカに渡って、鷲津に出会い鷲津になろうとした。
でも誰にもなれなかった、誰かになれるはずもなかった。

「お前こそが、アカマを愛していたんじゃないのか?!」

自己は自己に依る処を求めよ、というのは仏教の教えである処ですが、何となくそれを喚起させるシーンです。
サイの角のようにただ独り歩め、という言葉と共に、孤独に先に往くしかない人の切なさそのものも見ているかのようです・・・。

しばし相手の目に縋るような目をしてから劉は去りましたが、自己の構築したアイデンティティが、自分がなりたかった相手から崩される・・・(しかも、その前に劉は鷲津に拒まれてるんだよね。「お前に何が解る?」って)、という重傷を負ってしまいました。

果たして、劉は自身を再生できるのだろうか?




3. 弾丸は放たれた in 鷲津ファンド/アカマ/スタンリー


ミーティングルームには、メンバーズが集結しております。
<中延さん、村田さん、金髪美人、若い兄ちゃん(改訂:若本猛という役名らしい)他。

そして行うのは、本格的な攻撃。

「アメリカを買い叩く!!!」

鷲津ファンドの武器は、オルトXというスタンリー・ブラザーズの出している商品。

詐欺まがいのものだ、という中延さんの言葉から容易に推察出来るのは、サブプライム・ローンという商品ですね。
それを武器にするというわけだ<実は、200億円分ほど買っていた。アラブの金はこうして使われた(笑)
そして、弾丸は放たれる。



「そちらの商品を即刻解約したい。」


鷲津から電話を受け取ったスタンリー・ブラザーズ日本法人の坂本さんは大慌て。
いくら何でも、200億円の大金は、すぐには用意出来ない。
しかも、かかってきた時間は、日本市場が閉まる時間。よって、ロンドン市場に助けを求めるしか無いっと。

「ロンドンに至急、連絡を!!!」と叫んでいた坂本さんもですが、同じオフィスのヒトたちにも混乱が伝わって凄いことになりそうです。
<実際には、慌てて廊下に飛び出したりして、事情を知らない他の社員のドーナツを落っことしていたりしていたらしい(未公開シーン)。

しかし、その大慌ても報われない。<涙
それさえも「想定の範囲内」だった鷲津さん。飯島さんに頼んで、ロンドン市場に手を回してスタンリーが資金調達出来なくするようにしてしまった。<坂本さん、報われない・・・。
資金調達に失敗した、という報はファンドにとって著しい損失になる(by 中延さん)ので、これによりスタンリーの混乱は拍車をかけられる。
そして混乱に乗じて、鷲津たちはオルトXを含めたスタンリー関連商品を売りまくる。

「売って売って売りまくれ!」

誰かがスタンリー商品を大量にたたき売っていくこと+資金調達失敗で、著しく株価が下がるスタンリー。
アカマではスタンリーの外人(ジョンかデイブ)が、頭を抱えております。「OH-,,,No,,,」みたいになってます。
それを見た古谷社長も大慌て。
どうなっているんですか、芝野さん!!とこっちも大慌て。
芝野さん、うっすらの原因(鷲津)を察しているものの、何とも言いようがなく・・・。

にしても、古谷社長。
どうしていっつもファンドの人と一緒なんだろう・・・。5兆の会社といっても、元は工場のオヤジみたいなものなんだから、生産ラインとか回ればいいのにさ・・・。



4. マンダリンホテル


スタンリーはひん死であります、そして、ひん死の者と手を組んだものも、また道連れにされようとしております。
言わずとしれた、中国系国家ファンド(略語を忘れた)。
ピンチ極まりありません。

そのピンチに対処しなければならない劉一華は・・・。
何故か動いておりません。
普段の彼ならば、会議の合間にでも資料を読み込み戦略を練り上げていることでしょう。だのに、何もしてない。
窓の外を見てるだけ。
爪を噛んでる所をみると、幼児に返ったのかと心配しきり。
切ない・・・。


そんな彼とは無関係に、BWスタッフがTV会議の時間ですと通達に。
黙って会議に向かう劉。
何を考えているのかな・・・。なんか、ここは切ないなあ~。


そんな劉を置いてきぼりに、幹部たちはアカマに注ぎ込んだ資金を引き上げにかけないと、とても保たないということでアカマからの撤退を指示しております。
短時間の間に、アカマ+スタンリーと立て続けに資金を放出してきたせいか、もう保たないということでしょうか?

「十分収穫はあった。」
「君の地位は保証する。」

という幹部の言葉が白々しい響きであります。
何もかもなくした・・・と思われる劉は、資料をテーブルからたたき落として会議から途中退場です。

どうするんだよ・・・劉。
取り繕うだけの余裕さえ、もうなかったのか、取り繕う必要性を見出すことをしなかったのか・・・。
<自分より年上の劉なのに、姉のように心配するよ、私は(笑)。





++++++++++

あと少し!!!




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