鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

嵐オタ的宮城めぐり@女川~石巻 その1

2015年10月23日 23時31分33秒 | アラシックなロケ地巡り
やあやあ皆さま、こんにちは。
Blastライブレポートを書く前にJaponismライブツアー突入しそうな勢いの毎日に翻弄されているガバ鳥です。
(需要なんかないじゃん、、、という現実には目を瞑る。)


さておき、標題の件です。
幸運なことに、私はArashi Blast in Myagiライブに参戦する機会をもらい、9月19日~23日の宮城に滞在することができました。
19-23日のうち、21日は休演日だったため、宮城の女川~石巻に足をのばして嵐オタ的宮城めぐりをすることに。

大野さんが特別番組・明日へかける旅(NHK)で廻った所であり、翔さんがZEROの取材で訪れた所である女川町。
翔さんがNEWS ZEROの取材で訪れた所である石巻市。

BLASTで宮城を訪れる機会があったなら、必ず行こうと思っていた2つの町に行ってきました。

正直、被災地を嵐のロケ地として巡るなんて…と思ったのも事実。
しかし、東北地方に縁故がない私にとっては、嵐メンバーが巡った所が縁のある所でもあったので。

「被災地を忘れないで」
「(被災地に)直接足を運んで欲しい」

上記のようなメッセージは繰り返し聞いていたものの、私はナカナカ足を運ぶことは出来ませんでした。
正直、怖かったのもある。
しかし嵐のライブで宮城に行くということがドライブとなり、ようやく私は、震災から約4年たって、被災地へ行くことが出来たと思っています。
そういう意味では、オタで良かった、、、と思ったりして。←オタク的POSITIVE発想

さてさて。
そんなこんなのオタ女な私が、ライブの中休みである21日、朝も早くからJR仙石線を使って最初に訪れたのは女川町。
ご当地ヒーロー・イーガーがいる所であり、NHKドラマ・ラジオの舞台であり、元NHK PR1号(現 麻生鴨)さんと縁の深い街でもあります。
そんな町に、電車を乗り継ぎつつ一人で向かいました。





仙石線は文字通り、仙台と石巻を結ぶ線路であります。途中で松島海岸を経由することもあり、電車の中から見える美しい三陸海岸を見ながら電車で1時間ちょい、ガタゴトと揺られていきます。







女川は石巻よりも、さらに北側に位置する町です。石巻駅で電車を乗り換え、女川へ向かいます。
石巻は漫画家・石ノ森章太郎さんに馴染みのある町ということで、様々なモニュメントやイラストが駅を飾っていました。





三陸海岸沿いを電車で北上して女川駅に到着したのは、お昼間近の時間帯でした。
出来たばかりの駅舎が綺麗でした。
そして、東京を出発する前に、櫻井さんがZEROで伝えていた駅の様子を見返していただけに、強烈なまでの光を感じました。
それはまた、4年という歳月と女川の方々や関係者方々の尽力を感じた瞬間でもありました。






さて。
ライブ参戦で被災地を訪れたお気楽なオタ(私)は、空いた小腹を、駅前で売られていた「さんまタイ焼き」という謎?のおやつで満たしつつ、希望のかね商店街へ徒歩で向かいました。
イーガーのグッズを売っているお店がある商店街であります。
(町内巡回バスで向かう予定でしたが、数分違いで乗り損ねるという悲劇で徒歩でいくことに…orz)





駅から少し離れた高台の場所にある商店街にいくのに比較的大きな道路(2車線)をひたすら歩いて行きましたが、なにぶん、津波で流された影響もあり、建物がない(本当にない)、道路が途中でなくなる、という状態。
持っていたiphoneの地図が役に立たなかったため、あちこちに点在していた工事現場の警備員さんに道を尋ねることになりました。






そしてそれは、ひっきりなしに続く工事の音と舞ってくる土埃と共に、「現在進行形」という言葉が肌で感じられた瞬間でもありました。
復興であり新生でもある町作りという長い長い道のりを、東北の小さな自治体(人口6,930人:2015年9月30日現在)が歩んでいくのだなあと。



(女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。という言葉が見える。)

さてさて。
若干の心細さを感じつつ、たどり着いた希望のかね商店街で、ワタクシ、うっかりイーガーのクリアファイルとワカメのふりかけ、サンマのポストイットを買いました。
(女川はサンマが有名なんですねえ、どうりで、さんまタイ焼きなる謎?のネーミングの食べ物が出現する訳です…。)
これを見た瞬間に、大野さんが好きそうだな、櫻井さんが面白がりそうだな、と思いました。
ああ、オタク。。。
(彼らが、また訪れる機会があることを祈ってます、心から。)







すばやく買い物が済んだらば、海鮮料理には目もくれず?(うそうそ、目から血が出そうだった、未練で)、ワタクシ、お風呂に入りました。
女川駅の駅舎内にある温泉で、名前を「ゆぽっぽ」といいます。
出来たばかりの綺麗な浴場でリーズナブルな値段(大人500円)だったので、もし今後、女川を訪れる方にはお勧めの場所です。
女川の観光案内パンフレットの中にも記載があったから、知ってる人も多いことでしょう。
そこで土埃と汗(ついでにメイクも…やっちまっただー…orz)を洗い流してしまい、さわやかな気分で電車に乗り、次の目的地である石巻に向かいました。


これについては、その2へ。


Ref)
女川町公式ホームページ⇒
女川温泉ゆぽっぽホームページ⇒

意思を纏う人

2015年10月16日 22時15分01秒 | アラシック
9月のArashi Blast in Miyagi中でのとある夜(3日目の深夜)にて慣行された、ロケの様子が10月15日のあぶない夜会で放送された(2015年10月15日 あぶない夜会)。
翔さんが泊まっているホテル(仙台にある某ホテルのスイート)でのことだ。

その際に、翔さんの私服の一部が公開された。

数年前に大野さんからもらった部屋着(ラルフローレン)、相葉さんにもらった下着パンツ(ポールスミス)、事務所にもらった部屋着(ドルガバ;デジコンDVDにも映っていたやつ)などなど色々映っていたけども、翔さんが実際に着ていたとあるTシャツに、自分としては一番心が動いたと思う。

それは、流れてきたツイートによってだ。
(©(chii)さん、ID: ‏flighttonorth )









翔さんが着ていたTシャツのブランドが社会貢献を目的としたアパレルブランド、Cloudyのものだというツイートである。
遠くアフリカの地で現地の人が縫製したポケットを日本へもちこみTシャツに仕上げて売り込む、現地に雇用を産み貧困を減らすための取り組みをしている会社のTシャツであるとのこと。


このTシャツの件で思い出したのは、春具さんのエッセイだった(記事の掲載当時、ハーグにある化学兵器禁止機関/OPCW所属だった。現在は退職されている。)。
このエッセイは作家・村上龍さんが主催しているメールマガジン(JMM)で連載されていたコーナーの一つだった。

エッセイの中で言及されていたのは、「国際会議の場において、衣装も政治的・外交的なステートメントとなる」「民族衣装は強力なパワースーツである。」ということだった。
例として、アフリカの外交官らの民族衣装や、ガンジーのインド民族衣装が挙げられていた。

口に出してアピールをすることも大事だが、衣装を通して視覚的に意思や誇りをアピールをすると、時として強力なステートメントを生むという訳だ。


翔さんがどんな意思でもってあのTシャツを着たのかは我々の想像の域を出ないのだろうけれど(ただのKOの先輩後輩の縁かもしれないし←Cloudyの代表は、慶応大学経済学部出身の方である。)、人気アイドルが私服として社会貢献を目的としたアパレルブランドの服を主要キー局の全国TV放送で着るというのは、それが放つステートメントとしては強力なものがあるよなと感じた。
しかも彼は、わずかに見える部分から私物や私服がすぐに特定され、たちどころにその商品がファンにより売り切れになってしまうという、強力な広告塔ともなる人気アイドルなのである。

なんというか本当に、彼は意図をその身に纏うアイドルなのであると感じた。
彼は自分の及ぼす影響や、見せ方を解っている。


彼は口に出して何も言わなかった。
ただTシャツを着ていただけだった。
見せびらかすようなアピールも何もしなかったし、なんなら上にはカーディガンを羽織っていた。
相葉さんからの贈り物(愛の産物)である迷彩トレーナーに着替えることになったし、そのTシャツがTV放送されていた時間はわずかなものだった。


気付いても良い、気付かなくても良い。
解る人には解るし、伝わる人には伝わる。
割合は少ないかもしれない。
しかし母数が多い分、絶対数としては大きな数になるかもしれない。
もしかして、関心を持つ人も新たに現れるかもしれない。

そんなことを考えながら着ていたのかな?と、なんとなく考えてりもした。
上記の内容は完全に私の推測の域を出ないが、誇らしいし、かっこいいよなと思う。

いいのよ、ぜんぜん、世間がダサいといおうとも。
生き方自体がロックでカッコいいんだもんね!


「翔くんはねえ、本当にかっこいいんだから!」by 生田斗真


我らのご贔屓、溺愛してこーぜい!


☆春具さんが書いた民族衣装についてのエッセイは以下のサイトでも類似のものを読むことができる⇒

☆Tシャツのブランド元・CLOUDYのオフィシャルHP⇒


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【追記】

上記のCloudyの活動については、もちろん、りっぱだねー!と手放しで賞賛して、そこで終わりになるわけではない。

周知のようにアフリカの貧困問題は根深いものだ。
植民地支配、宗教、民族、難民、ジェンダーの対立/差別などが絡まり合い、地獄の闇鍋のごとくになっている。
かつて国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんは、『難民問題は政治が解決しない限り解決しない、政治対立が軍事対立になっていくという状況が止まらない限り難民はなくならない』と言った通り、彼らが何故貧しいのか、その根本には政治的に解決されていない問題が存在し、これを解決しない限り、いくら支援し続けてもそれは産生され続ける。

それでは、Cloudyのやっていること、あるいはその他多くのNGOやNPO団体などの支援は無駄か?という問いには、やはりNoだと応えたい。緒方貞子さんが『今解決しないと思われていることでも、永遠に解決しないわけではありません。時間はかかるけれど、努力を続けることで解決することもあるのです。』と言っているように。

翔さんが、これらの問題に気づいていない訳ではないだろう。まがりになりも、彼はニュースキャスターとして10年以上、日テレの報道局に足を運んでいるのだから。
それでは、彼は何をしているのか?というものになるが。
私は、彼は彼の立場と影響力を利用して、ささやかに強かにこれらリマインドをしているんじゃないかな?と思っている。世間の無関心、あるいは忘却こそが一番怖いものだから。そして勿論だが、政治的な解決には世論の高まりが重要だから(民主主義国家だし)。
だから彼は、Tシャツを着続けてるんだと思う(もちろん、後輩を応援したい、ってのもあるだろうけども)。

ま、ファンの贔屓目のある予測(あるいは期待?)に過ぎないのかもですが。


<『特別インタビュー 元国連難民高等弁務官・緒方貞子さん』(国連UNHCR協会ホームページ:)より一部抜粋>
一方で、良質な情報を発信し続けることは大切です。例えば、民間から寄付を募る過程で情報を発信する側も、受け取る側も勉強します。情報を広めるということが、結局人を動かし、政府を動かす。それは大切なことだと思います。民間のファンドレイジング(資金調達)の意義はお金だけではないのです。お金をいただく代わりに、良質な情報をきちんと広めることはぜひ積極的にしていただきたいと思います。
例えばこれまでの成功例をもっと話していかなければなりません。かつて絶対解決しないだろうと思われた東西ドイツの分裂。しかし1989年にベルリンの壁が壊され、1990年にドイツは統一されました。ですから今解決しないと思われていることでも、永遠に解決しないわけではありません。時間はかかるけれど、努力を続けることで解決することもあるのです。成功例をきちんと伝えて解決に向かうような流れにつなげることが大切です。

URL)https://www.japanforunhcr.org/archives/3833/ (参照2018-12-25)