鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

大友啓史監督 講演会(役者論)雑感

2013年04月29日 22時39分16秒 | ハゲタカ
大方の質疑応答が終了した後は、プレゼント抽選とサイン会でした。
私としては、ハゲタカのエキストラ参加記念の水筒があたって欲しかった!!!<外れましたw
プレゼントは31あったけど、私としては水筒とか豊川サンのサイン入りの写真集が欲しかったなあ。

いやはや。
それにしても、水差しが用意されてたけど、監督、ずっとしゃべりっぱなしw
エネルギーが凄かったw
プレゼントのくじ引きのときも、はい、はい、次、次、って感じで。
魚河岸の競りをしきるオッサンみたいでした。
←おいこら

サインは希望者(まあ、参加者のほぼ全員)にしてくれました。
一人につき1から2とのことで。
私は、ハゲタカのパンフと、プラチナデータのパンフにサインをしてもらいましたw
鷲津が1人で佇んでるページと、神楽浅間の後ろ姿のページに。

そーいえば。
私の前の順番の女の子達(若かったw可愛かったw)が、監督にハッピーバースデーを歌ってました。それに照れる監督に思わず大笑いしてしまったのは内緒です<キリッ



サインの時にはどさくさ紛れの質問をしました。

Q(私)「TなかKえいは撮らないの?(計画を)はしらせてますか?」
A(監督)「え、おれ何処でしゃべった?!(汗)」
<自分が福山さんのラジオで、今後とりたいものをしゃべったことを忘れてましたw 実現までは長い時間が必要だとは思いますが、是非とも実現してほしい。




そーいえば。
次回作は夏あたりに動き出すっぽい?のかなと。講演のたぐいは、この回で今年は終了するっていってたしなあ。
ぬふふ、楽しみですわ!

ということで、レポートを終了しまする!
抜けてる部分もあるし、話す順番が逆になってるかもしれない。
気づいた時点で、そっと修正していきますが・・・ま、許してください。
<ぐったり

大友啓史監督 講演会(役者論)その8

2013年04月29日 22時22分30秒 | ハゲタカ
残りわずかだぜ・・・ふふふw
半分すぎればこっちのもんだわ。

正直、これについては賛否両論だと思うんですが(特に、ニノのクラスタ)
この記事については、大友さんのツイッターも併せて読んで頂くのが一番かなと。あと、児玉さんの話のあたり(別の人に近づこうとする、演じようとする努力は、必ず画面に出てくる、それを自分は信じている)を参照して頂きたいです。←大友啓史監督 講演会(役者論)その1

アラシックでかつハゲタカ廃人として、これだけは、お願いとして注意として。




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Q [ニノについて]

二宮くんは、すごく言葉が難しいんですけど・・・。
二宮君は本業のアイドルで、常にスポットを浴び続けている。彼ほどのアイドルとなると、本来、我が強くてもおかしくない。だけど、彼はスッと我を消してしまう。スイッチの切り替えが上手なんでしょうね。

だから、僕はね、色々誤解されるといやなんで・・・。
皆さん熱烈なファンの方なので、二宮君に対してコメントして誤解されると嫌なんですけど、才能があると思う。
アイドルっていうのが別次元であってもいいんだけども、これもすごく誤解されると嫌なんだけど、僕は二宮君をリサーチしていて、ほんとに別にファンを喜ばせるためにいってるわけじゃなくて、コンサートの'虹'をみてびっくりしたんですよ。
ピアノを弾いてるVをみて。

こういう言い方が良いのかわからないんですけど・・・。
役者ってどっか傷のある人がいいんですよ。心に傷があったり。なにか、こう、欠けてるものがある人がイロイロつかめるものがあって。
俺も豊川さんも(ニノに対して思ったんだけど)、二宮君はそういう意味でいうと、ある種の傷とかに敏感な感じがする。それでいうと、俳優として向いてるんですよ

いい役者は、本当に褒めちゃいけないし、僕は褒めたくないし。
だから、ファンの皆さんにもあんまり彼を持ち上げすぎないでほしいんだけど。
なんていうのかなあ、もっと伸びしろがある。
(にのは)意外とああいう立場にいるから、僕が言うのもなんですが、俳優二宮を育てるのはファンの皆さんです。
そこをわかってあげないと、すごく難しい。

ファンの皆さんには、俳優二宮っていう俳優として出てくるときにはほんとうに俳優として応援してあげてほしいなって一緒に行動していて思いましたね。
演じるって職業に対してもの凄く真摯に、まぁ表に出したがらないけど、ちゃんと考えてやってきますから。

(にのを)アイドルって偏見でみる人たちがいっぱいいる。役者二宮がそこにいただけで、アイドルがいるっていう見方でみてくる人たちがいっぱいいますから。
そこを覆してあげるのは、あなたみたいな(ファンの)人がどういう言葉を持っているかに依りますよね。
彼をちゃんと評価してあげられる言葉をファンがどの程度もつか。かっこいい!だけの簡単な言葉じゃなくてね。
ファンが一番の理解者ですから。
ファンの皆さんには、是非演じている時は役者の二宮君を表現できる言葉を持ってほしい。
<この時、僕の本(監督が出す予定の本;クリエイティブ喧嘩論)を参考にして!といってたかな?さりげに宣伝をしとりますw


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すごく言葉が難しいんですけど。
色々誤解されるといやなんで。
僕が言うのもなんですが。

という大友さんの言葉を、はしょらずに伝えたいと思いました。





大方は終わり。
後は雑感のみです。

大友啓史監督 講演会(役者論)その7

2013年04月29日 21時47分20秒 | ハゲタカ
おかーさーん!今日中にかたづけたーい!!
と叫びつつ、記事を進めるぞい。
では続き!

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Q [映画は突き詰めると無声映画とオデッサの階段(テレビ番組)で話していたが、脚本家に求めるものは何か?]


脚本で重要なのは3つ。Structure, character, dialog。つまり、構成、登場人物、台詞。
この3つの要素が揃っている脚本家は本当に少ない。
ハリウッドでは、それぞれの要素が得意なライターがいて、現場でその場で本を書き換えていくし、共同脚本とすることが多い。
だけど、売れた時に誰の手柄だという問題が起こるし、裁判にもなる。
<ハリウッドには脚本家の組合があることにも言及

脚本家さんの中には展開を考えてキャラクターを当てはめていく人もいる。キャラクターは凄いけど行動に矛盾が生じる人もいる。逆に、話のオチがついてないとか。
僕は脚本があがってきた時に、それぞれのキャラクターの気持ちになって、その人だけに集中して見て行く。

僕としてはセリフが上手だと有り難い。

テレビの脚本の場合は、ながら見が多いから、映像をずっと見ていなくても解るように説明をするようなセリフが王道になる。見ていなくても、なんか見れてしまう。
逆にいうと、それだけ台詞が重要ということなんだけど。

僕はセリフでストーリーが解るように作るよりも映像で見せたい。

無声映画の話は、それと対比してのもの。だけど映画は無声がいいとか、決してセリフを軽視している訳ではない。




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Q [どうして反転剤を映画では使用しなかったのか?]


あれを映像におこすのは難しくて。文学なら出来ること(or 成立すること?)。
薬を使った瞬間人格が切り替わるわけではないし。もっと精神的な話だから。
人は、それぞれリアリティの感覚が違う。途中まで入れようかと試行錯誤もしたが、映像に起こす上で全員一致で無理だという結論になった。
原作を読んでる人には大丈夫でも、読んでない人は引いてしまうと思った。
言葉が悪くなるけど・・・安っぽくなってしまう。
監督か僕じゃなかったらあったかもしれない、ごめんなさい<笑



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Q [オリジナル脚本で映画をとる予定はあるのか?]
映画は出資ビジネス。
オリジナル脚本よりも、原作の方が出資してくれる。
主演であったり、監督としての実績、ネームバリューもそうだけど、出資を得るにはタネがいる。
(北野)武さんだったら大丈夫かもしれない(けど、自分は無理)。それにタイミングも必要。
常にネタを2桁近く走らせている。
ラブストーリーとかの小さな話なら出来るかなと。PD規模は難しい(無理)。今やりたいのは中間くらいのものなので、できるかなとは思っている




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ふう、あと少し。

大友啓史監督 講演会(役者論)その6

2013年04月29日 19時55分09秒 | ハゲタカ
もはや修行の領域。
自分のために頑張るぜ?


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Q [俳優が役になりきるためにすることは?]

自分は役になりきれ!とは言わない。細かい演技指導はしない。
ただ、衣装とか必要なものを用意する。訓練をする機会を準備するとか。
役に近付く努力は彼らがすることで、その内面は僕には見えてこない。

だから、僕がするのは、(役者の)我が消えて、役になるための環境を作ることですね。
説明の出来るウソに逃げ込む、嘘をうまくつく為の・・・役者の中にいる冷静な観客の部分がすっと出てしまわないように。

我が見える芝居だけはキライかな。あと、我に身を委ねている芝居とか。
その場合は、我を見せる余裕を与えない。(監督である自分が)余計な事を考えるんじゃねえ!!て混乱させますね。


言い訳をする訳じゃないけど、映画、特に日本の映画は、日本のマーケットでやっている限り、物理的に不可能なこともある。時間的な制約が重い。
だから、スケジュールを充てられるかが重要で。
ハリウッド映画が70億という資金で1年半などかけてつくられるのに、日本映画の資金規模は小さいし、撮影期間も2カ月半などで限られてくる。
同じ映画館で並べて放映される以上、観る人にとっては無関係な話だとわかっているが、言い訳ではなく事実として、そこには絶対的に差が生じる。
だけど、日本映画を論評する人たちの中に、こういったプロセスや制約を理解している人は少ない。観る側の視点による論評が多いし、文学的な論評が多い。
日本映画を活性化させるには、作品をつくるプロセスなどを理解したうえでの発言が重要だと思う。
だから、映画を観る側にもリテラシー、読み取る力が必要だと思う。 そういった製作背景も、観る人にはもっと知ってほしい。


(注意)
これ(上記の発言)は、作品をまだ2本しかとっていない僕がみた感想だと言ってました。業界を代表してどうこうした発言でもないし、これからもそうだとは限らないかな?と思いました。





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続く!!

大友啓史監督 講演会(役者論)その5

2013年04月29日 19時17分01秒 | ハゲタカ
もはや、自分のためだけに記事を書いているよーな気がする・・・
見る人がいるかは解りませんが、ま、ないと忘れて行くだけだからね。
では、続きを書きます!

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Q [るろうに剣心で印象的な戦闘シーンはどこですか?]

綾野くんと健のアクションシーンです。
勿論、それぞれのシーンに思い入れはああいます。
無敵の剣心の懐に、綾野くんが入って行くところ。剣心がピンチになる。
外印(綾野くん)の武器は間合いが短い。カンリュウはガトリング銃だから間合いなんてないようなものだし。
吉川さんの刃衛との戦いは剣と剣の戦いだから、間合いがあるけども、外印との戦いではそれがなかったから。
間合いに注意したシーンだった。

プラチナデータの話になるけど、痣のシーンは神楽と浅間が近いようでものすごく遠い。
カベ(シャッター)みたいなのがあるから。
それと同じで、距離感に拘った。


***

どこの構成で入ったのか、忘れたんだけど。
<多分、環境を整える・・・という所だと思う。

「あの剣心の(ほっぺたの)傷はどーやって奇麗に十字入ったんだ?」って(皆さん)思われるでしょう?
「破れた着物がラストで直ってたのもねえ。当時は着物は着の身着のままだったから、おかしいんじゃない?とか。」
「でも、戦闘シーンが終わって薫が目をさますまで時間があったから」

みたいな発言があったんだけど・・・どこであったのかしらん?
ま、ここは、佐藤健くんのクラスタに宜しくお願いしますと言っておこう・・・m(_ _)m



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Q [ハゲタカのような連続ドラマで複数のDと作品を製作するにあたり、どのような話合いをしたのか?]
<松田龍平サンの著作より。彼は映画中心だったから、1つの作品でDが入れ替わることにビックリしたと思われる。

連続ドラマでは複数のDがいる。全部(監督を)してたら死んじゃうから(笑)。
ハゲタカは6話で、大河だと40以上ある。

ハゲタカでは井上Dと堀切園Dと製作したが、彼らは僕の手法をよく解っている。
堀切園Dは僕の助監督もしていたし。彼らはNHKでも優秀なDだったから。
井上Dは’あまちゃん’を(監督)しているし。堀切園Dも1年ロスに行った後に僕がひっぱってきた。
組織も突拍子もないDを組み合わせはしない・笑。
もちろん、合わない人もいますが。


チーフDの自分が最初と最後(1話と6話)を走らせて、真ん中を彼らが撮る。勿論、当たり前ですが個性は出ます。だけど、そうすれば大きく外れた演出はしない。
それに紐付きのスタッフ(照明さんだったり;清水さん、森本さん?)がいるから、基本的なスピリットから外れていたら「それは違う」と修正してくれる。
僕は(その間に)キャスティングに注力をしたりします。
白州次郎をしたときも伊勢谷くんがビックリしてたけど、ズレがなければ大丈夫です。

ドラマ・・・というか映画の方のハゲタカの(主人公の鷲津を演じる)大森南朋くんの一発目のシーンは(ライバルである劉一華を演じる)玉山くんより大分後に撮影した。
彼ははじめて東宝の大作の主演を演じるということで、「貯めに貯めた」エネルギーで演じて凄く迫力あるシーンになった。
裁判所のシーンだったんだけど・・・だけどあのシーンを最初に持ってくるのは不自然だったからお蔵入りしちゃった(笑)。
だから未だに彼(大森南朋くん)には(カットのことを)言われてる。



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ひさしぶりのハゲタカ話にhshsしつつ、次回へ続く!!!
そーいえば。
大森南朋さんは二宮和也くんの飲み友達でもあるんだよなあ。世の中、狭いですなあ。
<ゲームニッキより