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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

大友啓史監督 講演会(役者論)その4

2013年04月29日 16時56分19秒 | ハゲタカ
いよいよもって、順不同、ばらばらレポートの出現です。
話があちこちに飛んでるし、監督はマシンガントークだし。
ノートが全く追いついていないのが難儀な所です。
そこをご容赦ください・・・所詮はオタクが自分用のメモとして遺していく代物よ(苦笑)


(注意)
この記事には、プラチナデータのネタバレに関わるものが入ってます。
見たくない方は注意ください。






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Q.「アザなんてなかったよ」のセリフについて。どうしてあの台詞にしたのか?サキはアザをコンプレックスに思っていたのに その中にモーグルを隠すなんて。


A.
あのセリフはサキが死んでしまった後のリュウの台詞で。
生前の早樹には多分言ってない。リュウはサキの生前は痣を受け入れてたと思う。最後のカットでリュウはサキの痣を愛おしそうになでてるし。
(アザなんて~の台詞をいった)リュウが思い浮かべてるのは、サキの痣のことじゃなくて共に過ごした最後の時間。
それを思い浮かべながらボソッとでたのが「痣なんてなかったよ」

(女性としてはコンプレックスになっていたのではないか?という質問者の反論?をうけて)
繰り返しになりますが、アザのことは生前のサキには言ってないので、生きているうちにリュウがそう思っていたかどうかはわからない。
「気にしていたかもしれないし、していなかったかもしれない」という前提のもと・・・彼の表情から色々察してほしい。
「かもしれない」を前提に演出するのはとても大事で。サキはアザを気にしてたかもしれないし気にしてなかったかもしれない。
僕は神様じゃないんで、キャラクターのそういう所までは断言はしない。色んな所でしゃべってはいるけど、断言はしてない。だから「かもしれない」と可能性を言っている。

痣のことは、気にしてたかどうかという心情に重ね合わせて言ったかどうかはわからないが。
サキは防犯カメラを止めてまでリュウに合いたがっていた。
リュウが「命がけで作ったモーグルに誰か気づいて欲しい」「僕たちはここにいる」というメッセージを伝えたくてあの絵の中に隠す。
2人で過ごした時間の大切さを思いながら、自分がした行為をぽろっと漏らした言葉があの台詞。


あの台詞は論理的に考えれば考える程出てこない。現場で「痣なんてなかったよ」というアドリブがでたとき、脚本家がいくら考えても思いつかないセリフだと思った。
試写の段階で、プロデューサーも解らなかった。僕一人が、「うぉ、これは凄い!」と興奮していた。

この台詞は論理的に考えるものじゃない。痣をめぐっては原稿用紙50枚は書ける(笑)

あれは、僕たちはここにいたと誰かに伝えたい、気づいてほしい、というサキとリュウの最後の時間に対する愛しさとSOSだったかもしれない。もしかしたら神楽ならわかってくれるんじゃないかと思ったのかも。
二宮君は、神楽とリュウの感情だけを追っていて、あの写真を見た短い時間の中で、瞬間的にリュウとして最後の二人だけの時間のことを考えてが感情が溢れて、ぽろっとその時したことが口をついて出てしまったんだと思う。


二宮くんは独特なアプローチをする。彼はリュウになった瞬間に色々考えてる。
台本は自分のところしか読まないとか言ってるけど、あの子はいろんなことをケムに巻いてるから皆さん彼の発言をマに受けちゃダメですよっ!!!





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次回、るろ剣についての質問!!

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