鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

モダンアートの旅+フレンチトースト@ホテルオークラ東京

2015年04月20日 23時14分19秒 | アラシックなロケ地巡り


4月某日、Casa Brutusで翔さんが訪れたホテルオークラ東京へ行って参りました。
狙いは、翔さんが味わったオーキッドルームのフレンチトースト。
勿論、翔さんはオークラに態々フレンチトーストのみを味わいに来た訳じゃなので、エントランスの作りや家具も含めてじっくり味わって参りましたが。
(茶室は今回は味わえず。残念。)






それにしても、東京のオークラホテルに入ったのは初めてだったのですが、そこかしこに施工主と設計者の拘りを感じてしまいました。
ピリピリするものがあるのです。
建築主の大倉喜七郎はホテル設計に関して谷口吉郎に平家納経模本を見せ、「藤原期の雅を建築によって再現せよ」と難題を出したとのことで、建築を介しての美意識のバトルがあったのかしらん?と思ったりもして(ref; 1)。




椅子とテーブルのデザインは長大作だそうだけど、カッコ良かったな。家にあったら素敵だなと思いましたもんね、身の程知らずにも。


さて、肝心のフレンチトーストですが、さすがはオークラのフレンチトースト!と思うくらい美味しかったです。フレンチトーストセットの値段はサービス料金含めて4100円という脅威の値段でもありましたが、これは一生に一回味わっても良いよねとか思いました。
(因みに我らが翔さんは、フレンチトーストは家族でよく食べにきてたそうで、くうううう!と感じた次第でございます。)



外はカリッと中はふんわりでホックリ。フルーツも美味しい。美味ー!でございました。
カトラリーも完璧。欠けた所がないというか。
(結構、端っこの欠けたお皿をだしたり、シルバーの曇ったりしてるのを出すお高いお店も多いから)

モダンアートの建物としても素晴らしく、サービスも素晴らしい、スンゴイスンゴイを連発してホテルオークラを後にしたガバ鳥でございました。

次は茶室に行く予定ですが、これも楽しみです。

Ref1) 建築家さんから見たホテルオークラ東京についての興味深いブログ記事はこちら←

初の平成中村座

2015年04月19日 16時02分38秒 | 舞台・コンサート感想



平成中村座 陽春大歌舞伎
(浅草寺 境内)

演目
・三笠山御殿
・高杯
・幡随長兵衛

出演
・中村橋之助
・中村勘九郎
・中村七の助
・波野七緒八
ほか


4/4に平成中村座 陽春大歌舞伎にツイ友さんに誘われて行って参りました!
中村座に行くのは初めてです。
いつか行きたい行きたいと思いつつも、なかなか時間やお金の都合が付かなかったりしたのですが、思い切ってえいや!と行ってきました。
(迷っているうちに中村勘三郎さんが亡くなってしまったこともありますしね、行きたいと思った時が行き時)

会場は浅草寺の境内に立てられた仮設会場。
お寺の中という、ナカナカの好立地な場所です。昔の江戸歌舞伎を感じられる、という意味で。



(会場入り口から五重塔が見える)

また、仮設とはいえ、凄く居心地の良い会場でした。
そこかしこに、勘三郎さんの拘りを感じることが出来るような、配慮の行き届いた会場でした。
勘三郎さんの性格は絶対’A型'的なものに違いない!!と思いました。
(実際の勘三郎さんの血液型は知りません。性格的に、というニュアンス的な。。。)

席も正直、歌舞伎座の席よりぜんぜん心地よかっ(げふんげふん)。
いえ、私が歌舞伎座に行く時はたいてい一番安い席だから比較にならないけど、それでも比較にならない位には良かったんだよね。。。



(会場内;幕の色が中村座の色)


演目は、
・三笠山御殿
・高杯
・幡随長兵衛
ですが、
三笠山御殿は恋する娘の美しさ、理不尽に耐える強さと愚かさ
高杯は狂言にも似た従者と商人のやり取りの面白み、軽妙な下駄のタップ舞踊
幡随長兵衛は名前に由来する切ないお話
など。
演目で背後のカベが開かれて本物の景色を見せる場面もあったのですが、あれには度肝を抜かれました。
ええ、歌舞伎で?!とも思いましたが、よく考えてみれば、歌舞伎は元はアバンギャルドなものだったしなと思いあたったり。
今に続く伝統芸能は常に大なり小なり革新を続けているという言葉をどっかで聞いたこともありますが、それと似たようなものかなと。
和菓子の虎屋さんもしかり。

とても面白かったです。
最安値のチケットが10000円という、決して安くない公演ですが、数年に一度の楽しみとしてまた公演を見てみたいとも思いました。