なんとか、明日に第2回目観賞を行いたい故に、映画版ハゲタカのネタバレメモを駆け足メモ書き。
例によって、順不同/あやふや台詞/妄想爆走中。
1. 経済破綻の始まりは・・・?
スタンリー破綻より、一気に加速化された不況の波。
これでもか、これでもか、と言わんばかりに不況の字が新聞の紙面を賑わしております。
<世界経済不況の始まりって鷲津ファンドが引き金なの?(笑)
東洋テレビでも結局、鷲津ファンドのスタンリー買収の意図は掴めていなかったみたいですね。由香ちゃんも結局、どう、とも言えなかったみたいだし。
ただ、「ドバイの資金調達がアカマ買収の為の資金源ではなかったとすれば・・・?」、、、ということは感じていたようですが。
具体的に確たることは掴めてなかったみたいです。
現実世界でもそうですが、これからどうするか・・・。
自分で考えないとですね。
これからどうなるんだろう、とかはあまり言いたくないなあ。
2. 終わりの始まり
TV会議が終わった後(というより一方的に退席)、劉は一人、街中を歩いております。タートルネックのシャツにジャケット(シマシマ)にお揃いのズボン、そして傘(ホテルの備え付けか・・・?)に新聞。
一見すると、仕事終わりか休憩中のビジネスマンです。
眼鏡もかけてないし。
なんか、憑き物が落ちた顔をしてます。雨上がりの路を歩く姿は清いものがあります。
こういう顔は、見たことがある。BANANA FISHというマンガがあったが、その主人公(アッシュ・リンクス)の最期に似てる・・・。
そして、最期も似てる・・・(泣)
路を一人、歩いていた劉。背後から、いきなり襲われるのです。
一瞬守山かと思いましたが、違ってました。<これは救われた。
サラリーマン風の男。
そのまま刺されて殺されてしまうかと思いましたが(それにしてもちゃちいナイフだ。多分、それでは殺せないような気がする。刺すだけでは、不十分)、襲ったあげくにお金をむしって行くだけでした。
<だけでもアンマリな事体ですが・・。
でも痛ましいことに、それだけではなく・・・。
もみ合って溢れたお金(財布も)に群がってくるホームレスたちの姿。
「止めろよ!!」
刺されてる?のに(出血は確認できず)、必死に泥まみれになったお金を拾う姿はただ悲しく・・・。
「拾え!拾わなきゃ、いけないんだよ!」と守山に叫んでいた劉の姿と重なり、ともかく切ないものですね。
お札(日本円だけでなく、中国元もあった)だけでなく、小銭も必死にかき集めてる所は、自動販売機の小銭を必死にかき集めていた西野(オヤジさんの方)を思い出します。
オーバーラップがあって、切なかったな。
泥まみれになって集めて、そして歩き始め、そして、崩れ落ちる劉。
崩れ落ちて行く劉の目の前に、日本銀行が遠く見えるのは、何かを象徴しておりますね。
3. 去り行く者たち
劉が舞台を降りると同じくして、もう一人、舞台から降りようとしている人もおります。
アカマ自動車の古谷社長、重役(誰だっけ?)。
筆頭出資者であるMGS銀行の飯島。
その背後には、芝野。
そこに登場・・・!した鷲津。
来るなり北米市場進出にあたっての古谷社長の手落ちを批判してます。
海外展開の遅れを問題にされてましたが、その原因は、会社の非効率化を批判していた古谷社長自身の手落ちだったと。
「結局、スタンリーに高額の手数料を払っただけだ」
という鷲津に、
「じゃあ、どうすれば良かったというだ?!」
という古谷社長。それを君がいったらオシマイではないのか(汗)。経営者じゃん。
結局、古谷社長は飯島さんに引導渡されてましたな。
「見苦しいな、古谷君。」
相変わらず、腹黒い飯島さん・・・v。
正直、飯島さんは黒すぎるので頭取には不向きと思ってたんですけど、どうやって頭取になったのかなあ・・・?よっぽどMJS銀行の経営がヤバかったのですかね?やむを得ず?。
古谷社長、完璧に魂ぬかれてしまってます。そして泣いてます。
<大人の人が泣いてる場面ってどうしていいのか解らないな。頼むから他所で泣いてくれって思う私は優しくないんだろうなと思います・・・。
鷲津は、それに対して特に何も言うつもりはないみたい。
「それでは、後は宜しくお願いします。」
しれっと退出してしまいました。
残ってるのは、飯島、芝野、古谷。
そうして・・・。
アカマ自動車で役員会議が開かれた結果、「取締役社長の解任」が決議されてしまいます。
全員一致というところが悲しい・・・。古谷社長(この時点から、前社長)は、もう呆然というかどうしていいのか解らないというか、そんな状態です。
涙に加えて鼻水までたらしてます。
切ないなあ・・・。怠慢だったわけでもないし、愚かだったわけでもない。でも、間違った決断をした責任は取らなければならないということなのですね。
社長や創業者がいなくなったとしても、会社は生き続けます。海の怪物リバイアサンみたいです。
<[国家は人を食う巨大な怪物] by トマス・ホッブス;リバイアサン(国家)より
古谷社長に対して「会社は生き物」といった芝野の言葉がこんな形でリフレインされてくると、切ないですな・・・。
4. そしてベルが鳴り舞台の幕が降りる
アカマに対するTOBを成功させた鷲津ファンドは、早速ミーティングを開始しております。
議題は勿論、アカマ自動車再建案。
鷲津ファンドの若い兄ちゃん(若本?)が張り切って説明しております。
その熱い?ミーティングを他所に、外では凄まじい雨です。
その中、充電中の鷲津の携帯のバイブが鳴りますが、当然鷲津さんは会議中で出れません。やっと会議が終って、鷲津が携帯を取った時には、すでにバイブは鳴り止んでおり、留守電ランプが光っているだけ。
鷲津が何気にパチンとスチッチを入れた途端、凄まじい雨音と弱々しい青年の声が漏れ出てきて・・・
「寒いよう・・・。」
声の主は、劉一華(といっても今となっては偽名)。
あの傲岸不遜なまでの挑戦的な青年はどこに行ったんだろう、まるでNYで寂しく鷲津の背中を追いかけていた気弱な青年が帰ってきたみたい・・・。
「頼むよ、、鷲津。」
「俺もその車に乗せてくれよ・・・。」
その声を聞いた瞬間に、大凡のことを理解したであろう鷲津さんは、動揺して意味もないのに部屋(といっても、仕切られたスペース内といった感じ)を独りウロウロ。<でも脳内では冷静に事実認識を一方ではしてそう・・・。
「頼むよぅ・・・。」
という言葉を最後に切れた劉の電話に対して、何度もリダイヤルを開始しております。
何度も、何度も。
ここの鷲津の目の表情は本当に見ていて切ない。これは劇場の大きなスクリーンで見れてよかったと思うシーンかな。
冷静沈着、でも「つい熱くなる」性格、そして、情に厚い性格の鷲津が、顔を覗かせていて・・・。
そして電話は遂につながることはなく・・・。
拍手のような雨音の中に路上に転がった人間の足下で、電話のバイブが鳴るだけ。
(顔はいっさい画面に映らない。正直、ナチュラルに路上で死ぬ人たち(某地区みたいに・・・)と同じように、「自然に」路上に捨てられていた感じだった。路上で人が死ぬ様に、少し似ていた。)
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字数がオーバーしたので、もう1回。
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