鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

流れる水のような人

2010年04月28日 21時42分09秒 | アラシック

嵐の大野君を見てると、流れる水みたいにナチュラルな人だなって思う。
自然、というのがピッタリ。
たとえて言うなら、高いところから低いところへ水が流れていくような自然さ、というか。
村上龍の小説・映画の‘ Kyoko ’っていうのがあったけど、あれの主人公にイメージに近いものがある。
あれもダンスの話だったし。

体重の移動が無いみたいな軽やかなダンス・ステップ。 伸びやかな甘い歌声。
ふにゃりとしてやる気がないように見えているようで、譲らない頑固さ・妥協の無さ・追求が大野君の中にある。

目に見えるような大きな波はないけれど、凪のように見えて、でも譲らない自らの強い海流が絶えずこの人の中にある。
造作だけではなく、この人のスタンスがじわりじわりと滲み出ている。
<ある意味、 My life is my message! と叫んでるラッパーと同じような感じになるのか?(ラッパー=最大最強の大野担=嵐・櫻井翔)

この人の(というより、真剣に頑張っている人)前に出ると、自分が凄く恥ずかしくなってきて、明日からの仕事や何やらを前向きに頑張ろうという気になるから不思議。
<これに関しては、嵐メンバーの誰もがそうかもしれない。彼らが実行している、仕事に対して誠実に自分の持てる全てで望むって、社会人になってからそれがどんなに大事であるか痛感する機会が多くなったから、なお更。

大野君がいるのといないのとで、嵐のスタンスそのものが変わってくるんだろうな、と思う。
「リーダーらしいことは何一つしてない」って本人も周りの人たちも口に出して言ってるけど(本心なのかネタなのかは不明だけど・・・)、嵐のスタンスを担っている・空気を作っている主要因はこの人だと思うので、やっぱりこの人がリーダーだし、リーダーで良かったと思う。
ジャンケンで決まったって言ってたけど、ジャンケンの裏側にはメンバー皆の指名があってのことだし。
特にジャンケンで勝ったほうがリーダーになるんだよ、って大野君が勝った後に告げてる辺りのシーンとかが証拠かと。
<こうしてみると、 XXX リーダーっていう役割分担が嵐(ユニット)内にあるのって、ある意味凄く役割分担というか民主的な分担が出来てるグループなんだなって思う。


いる時には控えめなくせにいなくなったら直ぐに気づかれる人。
それが大野智君なのかな、って思う。
さながら空気や水のように。


追記
そして、ちょっと危険な香のする男の子だと思う。。。少なくとも、うちの家系の女には危険な香がするわ(笑)

二宮和也は典型的なモテ男だと思う

2010年04月28日 21時35分42秒 | アラシック

嵐・二宮和也(ニノ)を意識・認識し始めた最初のきっかけは、クリント・イーストウッド監督による映画・硫黄島からの手紙の鑑賞だった。

もともと、二宮君ではなくて、渡辺謙さんのファンだった私(オヤジスキーだから)。

大好きな渡辺さんが、これまた大好きなイーストウッド監督作品に出るというだけで見に行った。

 

大画面の渡辺さんや中村獅童さんの演技はとても見ごたえがあった。が、この映画で私の目を一番にダントツに引いた俳優がいて、それが二宮君だった。

彼は典型的な二等兵(正式階級は分からない。が、一般徴兵でかつ年齢的なことを考えると、二等兵ではないかと思う。階級が一番下の旧日本陸軍の兵士。)を、演じているのかいないのか分からせないような、「自然な存在感」を醸し出していた。それ以外に考えられない説得力がある、というか。

マラソン、やさしい時間、青い炎 etc.

特に、青い炎に出てくる主人公の少年の醸し出すあの繊細さ(年代特有の繊細さ、無知、純粋・聡明さがマゼコゼになってるような、そんな少年)は、どこから来るんだろうと思う位に見事だったしなあ・・・。

 

変な話、どの役を演じても「あー・・・」という人はいる。決して下手ではないのに、どの役を演じても役名では覚えられない気の毒な演者がいる中で(どの役になってもその人がコスプレしてるだけに見えてしまう・・・。)、二宮君は人と人とが織り成す環境下において、見事に溶け込んでいた。

それを見た私は「ジャニーズなのに演技が上手いな・・・。」という、大変失礼で偏見に満ちた感想を抱いたのだった。<今となっては・・・・笑

 

で、その二宮君だけど。

嵐の中にあっては、唯一の鋭いツッコミとして存在感を見せている。そのツッコミは毒舌の癖に愛があって、聴いていても不愉快にならないから不思議だ。某MCのなんて、聴いているとフツフツと怒りが沸いてくるような毒舌突っ込みなのに、二宮君のツッコミは相手を傷つけることがないから不思議だ。

私の中で、表の進行役は櫻井君で裏の進行役は二宮君だという位置づけだけど、同じことを報告してるファンサイトを結構見つけてしまって嬉しい限り。

出演していた番組・情熱大陸で、「アイドルは空気を読む天才」という言葉を言ってたけど、至言だと思った。空気を読んで、どこにスパイス効かせれば良いかが分かってる。

 

―今年の漢字は何ですか?

相葉「嵐です!」

二宮「相葉さん、あなた爆発的に頭が悪いですよ!」


 

映像編集やテキスト化されてしまうと、一見冷たい・意地悪なように見えてしまう二宮君のこの言葉たちも、会見の場の空気・自分たちの立ち居地・期待されていることを読み取っての発言だと思ってる。

でなければ、メンバーに対する目線があんなに柔らかくなることなんて無いと思うから。

 

必要に応じて色々な貌を見せてくれる、というと嵐メンバー(というより芸能人全般?)も概してそうだけど、スパイシーな二宮君は本当に巧みに、私たちファンが望んでいるものに加えて、望んでいるものの以上の当社比20%増しのサービスを変化球つきで私たちに見せてくれる。

 

変幻自在な言葉・印象・貌・・・それでいて一貫した筋を持っている。

ってつまりこれは、典型的なモテ男。

あからさまな色気ムンムンや美系でなくても、その人の持っている人生や哲学が彼のコントロールの元、醸し出されているような・・・気がする。<自信薄

 
 

二宮和也君は、柴犬でハンバーグの手でゲーマーで、そしてモテ男なのだと思う次第。

 



少年クラブプレミアム(櫻井翔)

2010年04月25日 21時35分48秒 | アラシック
某動画サイトから引っ張りだし。
いつ削除されるかわからないので自分の為にメモ書き+ネタばれ。
NHKのBS-hiで放送された少年倶楽部プレミアムをば。


国分「来たねえ。」
櫻井「来ましたねえ。」

国分「たださ。お前のやってることって、後輩に尊敬されてるって大間違い。先輩の俺が尊敬してます。」
櫻井「おかしい(笑)。」

国分「この間、櫻井がメッセージだしたの誰でしたっけ?」
櫻井「岡田君。」
櫻井「僕、あれビックリしました。O.A.見たんです。やっぱ自分がコメントだしたんで、どこ使われたのかなって思ったら。まるまる使われた上に、ものすごい固かった。なんだ、あれって思って。もの凄く恥ずかしくって。」

国分「いや、あのね。ノー編集でしゃべれるアイドルって櫻井くんしかいないよ?」
櫻井「そんなことないですけど。」

国分「どうやって入ってきたの?事務所には。」
櫻井「中学2年の10月だったんですけど。オーディションは。で、履歴書だして」
国分「自分で?」
櫻井「そう自分で。」

国分「同期は誰になんの?」
櫻井「同期は、、あのーMAの米花剛が・・・同期で。」

国分「さあ、その櫻井君のことをよく知る方からメッセージをもらってるんで見てみましょうか?」

VTR
米花「僕が一番印象深いというか・・・最初に翔君を最初にちゃんと知ったのが。ギターをもってて翔君が。なんか、ギターをやってる人なんだな、って思ってたんですけど(櫻井;持ってた<苦笑)、その日以来、ギターを持ってる翔君を見なくなって。あれ、この人ギターの人じゃないんだ。僕の中ではバンドマンだと思ってたのに。それから地元で遊んだりとか、学校帰りで遊んだりとかよくしてたし。やっぱり昔から翔君は努力家で。リハーサルの時も。ターンが苦手だったんですよ、翔君は。そのターンを一生懸命2回転回れるようにとかを練習してたイメージがすげーあるなって思って。すげえ努力家なんだな、って思ったし。やっぱり年上だし。凄くそういうのを見て、学んだっていうのが凄く多かったと思いますね。」

櫻井「あの、ギターの話は、本当にたぶん米花しか知らないんですけど。履歴書を書くときに、特技みたいなのを書くことがなくて。でね、10月のオーディションだったんですけど、5月くらいからギター教室みたいなのに通い初めてたんですよ。僕当時J japanが凄く好きで。ヒデさんのモデルをお年玉ためて買ったんですよ。いかついやつを。(<言っちゃいましたね by国分)社長に出来るの?って言われて、勢い余って出来るって言っちゃって。引くに引けなくなっちゃって。弾けないしどうしようって思ってて・・・今はまだ鳴らせないって言って。その日以来、いっさいギター持っていってない。」
国分「それを目撃したわけだね。ずっと思ってたんだろうね。」

国分「ジャニーズになかった生き方考え方を3つほど持ち込んでる訳ですよ。」
櫻井「なんか凄いですね、そういうの聞くと。本当ですか?」

国分「1つはラップですね。」
櫻井「いや~、でも持ち込んだと言っても。僕がjrの時、やっぱ、V6のbeat your heartとか、剛君がソロで歌ってる曲とか、そういうのを聞いてきたので。僕が持ち込んだっていうと語弊があると思ってるんですけど。」

国分「でも、その。みんなでラップをやるとか、歌の中でラップをやるとかは今までもあったかもしれないけど。担当っていうのは多分櫻井が一番最初じゃないかな?」

櫻井「もともとブラックミュージックとか凄い好きだったので・・・じゃあやっぱ自分でやってみようかなって思ったのはやっぱ・・・うーん、1年たってからくらいですかね・・・。」

国分「嵐のデビュー曲のARASHI。あれはじゃ、自分で書いてないの?」

櫻井「書いてないですね。一番最初、デビュー曲でラップやらせてもらって。どうやったらかっこよくなるんだろ、どうやったら色んな人に聞いてもらって大丈夫なラインまでいけんだろって。HIP HOPのアーティストの方々に会いにいくようにしてて。で、その中、m-floのバーバルさんに出会って。で、2枚目3枚目のシングルの時ですかね。なんで櫻井君自分で書かないの?って話になって。書かしてもらったらいいじゃんって話をされて。そうだな、って思って書き始めたんです。その時バーバルさんもわかんないことがあったら何でも教えてあげるからって言ってくれて」

国分「なるほどね。だって、なんで自分で書かないのっていう発想がなかったよね。」

櫻井「そうなんですよ。そっか。そもそも、HIP HOP、ラップミュージックっていうのは自分で書いて言わないと意味がないんだよな、っていうことに本当は遅いんですけど、気づかされたっていう・・・。」



朝鮮半島動向(櫻井翔+池上彰);メモ書き寝たばれ

2010年04月25日 20時36分55秒 | アラシック
某動画サイトを巡っていたら、櫻井くんと池上さんとがNHK子供ニュースみたいな番組をしている動画に遭遇。
多分、カバチ(TBSドラマ)の絡みだろうけど。
池上さんは個人的にも好きだから(NHK時代からみてたので・・・)、メモ書きネタばれ。

絶えず緊張が続く北朝鮮と韓国について。

ニュースの裏側に隠れた思わず唸ると特上ニュース。

朝鮮半島を南北に分けるN38度付近。
両陣営それぞれ10万人以上の兵士たちが駐留する。
彼ら兵士たちが守るのがこの鉄柵。
北と南を隔てる国境・・・に見えるが。

池上「北朝鮮と韓国の国境は実は決まっていないんです。」
櫻井「とすると、先ほどの鉄柵・・・これは一体。」
池上「これは軍事境界線。または休戦ラインといいます。」

特上解説の項目として、
1)国境がない理由とは
2)北緯38度が引かれた理由とは
3)なぜ両国は戦っているのか

かつて戦争をしていた両国。そしてまだ戦争状態の両国。
戦争が終わって平和条約を結んで、初めて国境が決まる。今現在は、休戦中なだけ。だから、国境は決まってる訳がない。

櫻井「では今はまさにまだ戦時中で、そのラインで簡易的にラインとして定めているだけ?」

休戦条約によって、軍事ラインの南北2km (つまり4km)付近は非武装地帯となって人がいない状態が50年以上続いている。

池上「野鳥の楽園だといわれていますね。」

櫻井「かなり、自然の天然記念物的な動物もたくさんいると言われてますね。」

池上「50年以上人が入ってないませんからね。」

櫻井「僕ここにいったんですよ。3年くらい前に取材でいったんですけども。」
櫻井「ここの間、北朝鮮と韓国の間は、まあ、静かなんですよ。動物の鳴き声がいっぱい聞こえるんですよ。後ろでは、ここ軍事施設なんで、砲弾の音がどーんどーんて聞こえるんですよ。」

池上「それ軍事演習してる音ですね。」

櫻井「軍事演習してる。はい。」
櫻井「で、そこでここのラインの所にたった時に、同行して下さった記者の方が『櫻井さん、今あちら側の北朝鮮の側から銃の先はあなたのコメカミに向けられているかもしれません。』極端な例だけれども、つまり今も尚、戦争中であってその向こう側にある銃が僕の方に向けられる可能性が常にはらんでる。」

なんでそんな所いったの~(泣)という悲鳴が続く。
<キャスターだからなあ・・・。朝鮮半島動向を伝えようとするならば・・・必要だったんでしょうな。アイドルキャスターだけど、だから、櫻井翔だから。

関根「つまり一歩でも出れば撃たれるよってこと」
南キャン山崎「そんなトコ行ったんだね」

櫻井「そんなトコ行ったんだね。」
<空気を読む男・櫻井翔。この時じゃなかったら絶対そんなこと言わないでしょ?ヘタレなくせにプロフェッショナルな男前、櫻井翔だから。

池上「行くときに、もし何があっても文句を言いません、って署名させられませんでした?」
櫻井「させられました。」

高畑「どうしてそんな所行たの~(涙)」
山崎「よかった帰ってきて~。」

櫻井「なんで行っちゃったんだろう~。」
<空気を読む男、再び。必要な時に必要な貌を見せてくれる、THE アイドル(アイドルは空気が読める<BY 嵐・二宮和也)

山崎「ほんとに櫻井君だったら良かったけど、相葉君あたりだったら間違って入っちゃってたかも。」
<笑

北緯38度線が引かれた理由;
日本の敗戦後、アメリカとソ連のパワーバランスの結果により、朝鮮半島を分割したラインがN38度。だからN38が国境線になった。その後、朝鮮戦争が勃発。戦争がこう着状態になった時に、N38度線付近を休戦ラインとした(「つまり、やや38度線?」<櫻井」)。西側はN38度だけど、東側はグニャグニャしてる。

Q; 何故争ってるのか?
A; ソ連の支援を受けた金日成vsアメリカの支援を受けた韓国。北朝鮮軍が中国国境付近まで追いつめられた後、中国は義勇軍(正式軍隊ではない形)50万人を派兵して、その結果として、韓国+アメリカ軍をN38まで押し返した。

櫻井「だからまあ言ったら、中国とアメリカ、資本主義と社会主義国の思惑で作られた国の境目といってもいいかもしれないと。」
池上「そういう性格もあります。」

櫻井「これちょっと・・・(地図の所まで歩いていく)ここの38度線はここだけですよね。領海というのがあるわけじゃないですか?ここの海のラインというのはどうなってるんですか?」
池上「いい質問ですね。」

ここで領海って何?との質問に、「領土ではない海の方」と答える池上お父さん。
「了解しましたか?」<親父ギャグ;南キャン山崎「池上さんに座布団あげて~。」

領海のラインでもめている両国。
西側でこちゃこちゃ揉めている様子。

2009年黄海付近で銃撃戦が勃発。死傷者4人もだし、挑戦半島に緊張が走った。陸上よりも海上でよく武力衝突が
起こってるけれど、ではどうして海上で軍事衝突が起こるのか?

櫻井「こういうことが起こると、本当に今、戦争中というか、休戦中なだけなんだなっていうのが改めてわかりますよね。」
池上「北朝鮮ではかに漁が盛んなんですね。間違って入ってきてることもありますし、意図的に入っている場合もあります。」

意図的に入ってきているという北朝鮮。
アメリカと本当は平和条約を結びたいから意図的に態と入ってきて武力衝突を起こしているのではないか、という考え方もあること。




うーむ。
魑魅魍魎、狐と狸の化かし合いって感じですね。
日本の外交さんには頑張ってもらいたいもんだ・・・・。





Hip Pop BoogieとRe(mark)ableをリピする女

2010年04月23日 20時35分54秒 | アラシック
ついこの間からサクラップに嵌ってます。
サクラップ。
つまりは、ジャニーズアイドルグループ・嵐の櫻井翔のラップ。
<うーん、まさかこの年になって(嵐くん達とは同世代です)、まさかジャニーズのアイドルファンになろうとは思いもよらなかったな。韓流スターに嵌った母を笑えなくなります。

はてさてそのサクラップですが。
櫻井君のラップは、本当に聞き入ってしまうことが多い。
ラップは普段聞かない私だけど(せいぜいバーバルさんや宇多丸さん、エミネムくらい)、彼のラップ・リリックは、するりとハートに入ってくる感じがある。
<実の所、私は歌詞にほとんど聞き入らない。聴いて歌詞を好きになったのは井上陽水・中島みゆき・なかにし礼。昔の楽曲が多いかなと・・・。 

櫻井君のラップ技術の上手い・下手は正直な所、私には解らない。けれど、聞き入ってしまうことが多い。
その原因には、櫻井君のリリックに共感する所が多くある・説得力があるってことではないかと思う。

話術にとっても歌にとってもそうだけど、技術よりも大事なことは説得力があるかないかだと、個人的には思っている。
技術が稚拙でも、または衰えていても、説得力のある歌は、聞き入る人たちにとっては愛すべき忘れられない曲になるだろう。
例えば、最晩年のエディット・ピアフ(フランスのシャンソン歌手)の「愛の賛歌」なんかもこれに該当するのではないかな。酒と麻薬でぼろぼろになってしまった彼女からは、もう声はほとんど伸びてなかったけれど、彼女の歩んできた道のりが、歌をぐっと真実に近づけていた・・・。
<♪毎朝が愛に満たされている。あたしにはそれだけで充分。(愛の讃歌:作詞;エディット・ピアフ、日本語訳:美輪明宏) 

周知のように、嵐の櫻井君は慶応ボーイでありキャスターで、嵐の番組や他の番組で彼のMC場面も多々あるけれど(裏の進行役は二宮君だとも思うけど・笑)、彼の担う役割で1番(?)のウェートを占めているのは、「嵐」のスポークスマンなのではないかと思う。

嵐がどんなことを考えているか、どんなグループかメンバーか、どこへ行くのか・・・そんなことを彼のリリックは誠実に格好良く語彙豊かに明確に語ってくれる。
雑誌やTVの編集フィルターを通してではなく、櫻井君のリリックを通して直接ファンに5人の意図を語ってくれるラップ(例;Cool and Soul, Re(mark)ableなど)は、嵐のファンたちに明確な意思を伝えてくれる。安心を伝えてくれる。それは、嵐にとってもファンにとっても凄く幸せなこと思う。 

Re(mark)ableの「未だ決して何一つ変わらず・・・」というリリックは、嵐が売れに売れて遠くに行ってしまったと寂しく思ってしまっているファンにとっては嬉しいメッセージであると同時に、嵐にとっても強い決意表明(?;のようなもの)になるだろうと思う。 
そして、そのメッセージは違わずに強烈に私たちに直接に伝わっていると考える。
何故ならば。
クールな音楽と力強いリリックとパフォーマンス。
これらが三位一体となってトリプルパンチで迫ってくる様な彼らのメッセージは余りにも凄く強烈で、ファンにとっては間違えようがないことだから。
<AAA2008のre(mark)able映像は凄い。聖火と嵐の映像が、まさに「神」

だから嵐にとって、ファンにとって、メンバーによるラップというメッセージの伝達手段が彼らにあることは、もの凄く幸せなことではないかと思う。

実の所、櫻井君のリリックが私の心に引っかかってきたのは、今年に入ってからだ。
<嵐の宿題君は結構前から見てたけど・笑。並みのお笑い芸人より体張ってるアイドルグループ;芸人殺し☆ 

私的なことを言うならば。
一昨年~今年は、私にとってはドタバタな2年だった。
<現在進行形でもあるけど。

自分の病気だったり(がん宣告(再検査により良性腫瘍と後に判明)とか子宮内膜症とか色々)・家族s(複数名)の病気と看護・うつ・転職・引越し、その他諸々が、どっと私の生活に入ってきた。
周りの友達は結婚したり出産したりしているのに・・・(という名のジェラシー・僻み。自分だけが苦労してるって思ってるだけだった・爆<自分が可愛いかわいそ村の村長)。

そんな腐っている状況の中、何気なく耳に入ってきたのがauのCM。流れてくる歌を聴いて、あれ、もしかしたら好きかも、なんて思った。もっと聴いていたいと思った。 

「ありのままで もう一回歩き出そう。悲しみ越えて。誰もでもない名もなき道を。(中略)悩んで笑って笑って 今ここにいる 僕が僕のすべて。それだけは変わらない。」 
(僕が僕のすべて by嵐)

何度リピートしたことか。何度泣きそうになったことか。何度嫉妬や僻みに捕われそうになった私を救ってくれたか。
今でもこの曲はヘビロテに入ってる。今でもこの歌を聴くと、色んなことを思い出して泣きたくなってくる。
<現在進行形だけど、きっと大丈夫だって思えるようになってきたから不思議だ。Arashicって病気じゃなくて薬じゃないかって思った。真剣に。 

で。
何気なく買ったDVD(AAA2008)のRe(mark)ableを聞いて、嵐というグループはただ事ではない!と思うようになったのだった。ジャニーズのアイドルグループ・・・という概念を木っ端微塵にしてくれた。ただの顔の良い人たちじゃなかった!
<そんなのSMAPやTOKIO、V6等が証明してきてるジャン、という突っ込みは置いといて。それを押してでも、ジャニタレブランドの持つイメージ・偏見は強烈だ、ということで。 

Re(mark)ableで、そのかっちょよさに痺れてしまい、
Still・・・で、ジワッと聞き入り、
Hip Pop Boogieで、その熱さに魅かれ、
・・・・・・そしてサクラップに嵌ることに相成った訳で。

櫻井君のリリックにある優しさや格好良さ、貪欲さ、哀しさなんかが迫ってきて、泣きたくなってくるものがある。
後に、ネットを介して、彼が歩んできた道を知って、「ああ、そうか。」「うーん・・・」「やっぱりか。」「それでも前に行くんだな。」「がんばれよ、私もがんばるよ。」と思い、そしてまたラップを聴いて、またサクラップに聞き入り心を奪われるというスパイラルに嵌っている。
<アラシックスパイラル? 

ラップは特に、個々の主義主張やバックボーンが無意識・意識的に滲み出てくる・発せられる所がある楽曲ジャンルだから、余計にそう感じるのかな。 

昔読んだ村上龍の本(Kyokoという小説・映画)にもあったけど、「チャチャチャは奴隷であった人たちが、自らの誇りや歴史を取り戻すために出来たもの・踊られてきたもの」というようなニュアンスが語られていたのを、今フと思い出す。
それはラップもまた同じこと。あれは奴隷階級であった黒人たちの叫びであり、彼ら自身の誇りを取り戻すためのものでもあったのだから。 

サクラップが、嵐が嵐を取り戻すためのもの・・・と言うつもりは勿論ないけれど、そういったバックボーンをもったラップを嵐が持っている、そしてメンバー自身がリリックを誠実に書いている、ということ自体が、何よりも嬉しいことではないか、幸運なことではないか、と思う。 

何よりも、サクラップの言葉選びが好きだ。
私は理系のくせに自他共に認める古典マニアなので(大学のサークルは能楽部。書道師範代・高校の部活は茶道部)、彼の言葉選びにはニヤリとすることが多い。 
「山風合わせ・・・」という言葉には、「吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐というらむ;百人一首・文屋康秀」という短歌を思い出すし、「アマテラス照らすsunshine」という言葉には言わずもがなの古事記が入ってる。

それを言うと、彼のブログ?(ジャニーズweb内)のタイトルのオトノハもそうだよね。オトノハはコトノハのモジリだろうけども。コトノハ(言の葉)は紀貫之らが編纂した古今和歌集の枕に出てくる言葉だけど。
「やまと歌は
人の心を種として
よろづの言の葉とぞなれりける」だっけ。
 
そして、彼のバックボーンがすすけて見えるリリックが好きだ。

Still・・・の「君は君 夢でっかく描いて。・・・これが別れではない・・・いつか笑ってまた再会」;情緒的な所、
Anti Antiの「
あぁもういい外野黙ってな
そこの飲み屋でIZM語ってな
まるで足んねぇな たてるアンテナ
君ら見てるのそれはあさってだってんだ
・・・たかがアイドル 風情がタイトル奪い取る 最速で奪い取る」;トンガっている所、
「Believe」の「頭上に旗めく漠然とした夢かかげ この道の先はまだまだ見えず 失敗からしか何一つ学べず」;等身大な所。

それら全てが合わさって、私を魅了するんだな。 

言葉遊びもそこかしこに散見される彼のリリックは、字面を追うだけでも楽しい。字面に出てくる字の並びを見るのも結構楽しい。

声に出して読むもの、見て楽しむもの。
それら2つの言葉の面白い要素を彼のリリック・文章は持っているのではないか、と思う。 オトノハが書籍で出版されないかな、その中でリリック解説してくれないかな。そして私はきっとそれを読んで、ますます好きになるんじゃないかな。ますます惹かれていくんじゃないかな、と思う。
彼の言葉には彼の人生がまっすぐに入ってると思うから。<My life is my message!だね。