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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

大友啓史監督 講演会(役者論)その3

2013年04月29日 16時28分38秒 | ハゲタカ
なかなか終わらない講演会のレポート。
うん、1回の視聴でレポートが9回を数えたハゲタカ(劇場版)を超えるんでは?超えたら泣くなあ<笑
では、続きをどーぞ!!



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Q [(17歳のシーンはニノだったのに)15歳のリュウのシーンでは、なぜ子役を使ったのか?]

(うーん、と空気を溜めたあとに)
どこまで正直に答えていいのかわからないですけど、ぶっちゃけいうと出来ますよニノくんは。
でね、あそこの声はニノくんですから (会場全体ウンウンと頷きまくり。あはは、すぐに解るってw)…すげえなあ。そうそうそうそうって…(笑)

ひとつは、あーゆーところを子役にするというのは、あの子は特にキャリアがないんですけど、そういう子供が父親を亡くして我をなくして泣き叫んだときに奇跡的にものすごい芝居をするときがある。
なぜなら手加減を知らないから。

キャリアのない(浅い)子どもの良いところは、ここまでこうすればOKがもらえるっていうのを知らない。
だから、さぁどうする?っていった瞬間に感情がひっちゃけちゃって大変なことになる場合があるんです。泣きすぎちゃって。
その可能性にかけた。

ハゲタカという映画で高良くんが演説をするシーンがあったんです。
彼が(会社で不満のあるひとたちを集めて)集団をつくって演説をしようとするんです。それで、これから集まった人間を前に演説をするときに(イロイロあって妨害が入って)誰もいなくなって泣く芝居で・・・このシーンの時に感情がコントロール出来なくなった。カットの声がかかってもずっと泣いてた。

役者の感情が爆発してコントロールが出来なくなって、こちらの(自分の)想像を超えたものが出来ることがあるんです。
それを期待しました。

あのシーンは、神楽のルーツであり、悲しみのルーツであり、彼を二重人格に引き裂いてったものは、そこにある。そのときに二宮君本人にやってもらったほうがいいのか、そうゆう子役にやってもらったほうがいいのか、どっちでやったほうがいいんだろうか、ギリギリまで考えてやってます。
準備時間とか、二宮君のスケジュールとか、イロイロなことを考えながら。

(ここでお客さんがスケジュールの関係、、、というワードに反応したことを受けて)
スケジュール調整というのは、根本的な所で。そこに向けての準備が役者ができるとかって大事で。
ぽっと出て、ぽっと出来る芝居、そうでない芝居がありますので。

(子役としての面白さは慣れてない所という話をうけて)
龍馬伝のたつおみとか・・・あいつは面白い(笑)。
オーディションでは、草刈さんが演じる、龍馬の母親が死んでしまって、龍馬が泣くのをテストした。
<部屋に6人程度はいってきて泣く芝居をテストした様子(補足)

そしたら、たつおみは前の子供が泣いているのにもらい泣きしたんですよ。自分の本番の時には涙も出なくてグダグダだった。でも、それが良い!ということで採りました。
オーディションでは本番だけでなく、待機している所もみる(審査する)んです。
僕ね、子役(もしくは子供?)が「おはようございます!」っていう挨拶してくるの嫌いなんですよ。ギョーカイじみやがって!って引いてしまうから(or 思うから)。

あいつ(たつおみ)は、お芝居で怒られてるのに、本当に怒られてる気になっちゃって、部屋から出てこなくなってしまったことがあったんです。それで撮影は半日飛びました(笑)。
でも、それで良いんです。必要だったことだったんです。

ルール(もしくはルーチン?)でやられては困るシーンがあるときに、時に子役がものすごい力を発揮するときがあるんです。だからそこに賭けてみた。それが成功したかどうかわからないです、残念ながら、今自分でみると。
だから、最終的に二宮君のアテレコを入れました。


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ぐああああ、やっぱり終わらん(涙)。
まだまだ質問があるんだよーんw

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