愛・里山  ~クワガタ・カブト飼育の記録~

50歳から始めた!アンタエウス、クルビデンス、国産オオクワガタ、外国産オオヒラタ・ヘラクレスなどの飼育日記。

里山にて ~子供の頃 昆虫採集の思い出~

2011-01-17 15:23:14 | 昔の話
子供の頃、岸和田の臨海地域から高槻市の山手に引っ越してきたのは5年生の春だった。

海沿いの町では灯火採集のコガネムシくらいしかおらず、山手の新興住宅地はまだ入居者も少なく私の家が3番目であった。

周りは空き地だらけであったが、夏休みのラジオ体操の頃にはそこそこ住宅も増え、ラジオ体操の前には街灯の下に落ちているカブトムシやクワガタムシを採集して回るのが日課となっていた。
取れすぎるときなどポケットに虫を詰め込んでラジオ体操をしていたこともあった。

ある日、ものすごい超大型ミヤマクワガタが腹部をスズメかカラスに食われて死にかけていた。
思わず手に取り見入ってしまう。こんな怪物みたいなのを採ってみたいなあ~

冬になり、すっかり落葉した山のクヌギ林を歩いて回ると、木々の高いところに樹液がでていたと思われる跡を見つけることができ、その位置を憶えておいた。

次の年の夏には冬の間に見つけておいたクヌギに絡み付いている藤蔓をゆすると、超大型のミヤマクワガタが何匹も落ちてきた。

あわてて、紙の箱に次々と投げ込み家に持って帰った。信じてはもらえないかもしれないが、80mmはかるく超えていた。

標本を捨ててしまったので証明はできないが、この山は大学の研究施設が昔からあり、敷地内は原生林状態なので、今も超大型ミヤマの遺伝子は細々とでも残されていると信じている。

ただ子供の頃のポイントは今でもあるのだが、肝心の木がすでに朽ち果てて新しい木に入れ替わっている。40年近くも経っているので当然か・・・・。


ヒラタクワガタも80mmクラスを一度だけ同じミヤマのポイントで採集したことがある。70mmくらいの太いやつは何度も採集したことがあったが、その日クヌギの洞で見たのは別格の大きさだった。あごの先端と頭部しか見えない!ピンセットがないと捕獲は無理だと判断して、すぐ静かにその場を離れ、大急ぎで家にあった大きなピンセットを取りに戻った。

再度、ポイントに向かう途中、近所の中学生が3人で先のポイントに向かっているではないか・・。「先回りしないとあのヒラタは採られてしまう。」

私は正規の道をたどらずに直線コースで山を登ることにした。小枝やススキで傷だらけになりながら、ウルシを触りまくりながら、何とか先着することができた。

慎重にピンセットであごを挟み無理やり洞から取り出したヒラタは今までのサイズとは比べ物にならない超大型であった。

すぐに中学生達がやってきて、「ウワー すごいでかい!」といっているのを聞いて私は鼻高々であった。

このヒラタクワガタは特別に自分の部屋で放し飼いにしていたところ、2日でいなくなってしまった。「逃がした魚は大きい・・・」という言葉が子供ながら頭をよぎる。

以来、そのサイズは見たことがない。

その後、中学生になり、夏虫の哀れさ(諸行無常)を感じるようになると昆虫から興味は失せた。それがこの年になってからクワガタ飼育に嵌ることになるとは・・・

40年近く前には外国産ヒラタも外国産ミヤマもいるはずもなく純国産種と言える。
「もう一度、あの怪物ミヤマや怪物ヒラタを見てみたい。」
そんな気持ちで飼育を始めたのです。

最初にネットで購入したのは本土ヒラタクワガタですが、60mmクラスだとコクワにしか見えない!

そうこうする内に「外国産ヒラタが日本でも買えるのか~」
今頃こんな遅れたことを言っては笑われますが・・・・

そして、子供の頃どうしても採集できなかったオオクワガタが数千円で買える??
外国産のオオクワガタはさらにでっかいぞ!

そんなこんなで現在色々の虫を飼っている次第です。







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