外面の良い猫

　家の中では呼んでも知らん顔。せいぜい尻尾を動かすだけ。たまに寄ってくることはあるけど思わず「 走れ！ 」と言いたくなるくらいのっそのっそと歩いてくる。その時の絵に吹き出しをつけたらそこには「ったく面倒くさいな」と言う文言になる。でも散歩に連れてった時は呼ぶと全力で駆け寄ってくることがある。それを誰かが見たらなんて可愛い猫だと思うに違いない。


全力で走ってくる

銀蘭(ギンラン)

　今年の４月、シロイワカガミを甲府まで見に行った。場所は湯村温泉の北側にある白山(しろやま)。その時、たまたま蘭を見に来た知り合いが居たので一緒についてった。でもお目当てのキンランもギンランもその日は見る事は出来なかった。それから２ヶ月近く経った今、近所で咲いているって話を聞いて出かけた。そしたらこんな風に沢山咲いていた。場所の標高は１０００ｍくらい。


銀蘭(ギンラン)

蘭と言えば名前くらいは知っている胡蝶蘭。開店祝いとかに登場する花だ。ところが野生の蘭は大抵地味。そういう蘭があるというのは今でこそ分かるけど、それでも俺はここを通り過ぎるところだった。




　その日は雨混じりだったので写真は今ひとつ。数日後、ヨメが１人でまた見に行ったらあんなに咲いてたのが皆萎れてしまってたそうだ。見るタイミングは難しい。そんなんだから盗掘する人が絶えないのかな。家にあれば必ず見えるから盗っちゃうのかな。白山(しろやま)の中腹にあったキンラン、最近聞いた話では盗掘されちゃったそうだ。うちの庭の雑草も盗掘して欲しいけど未だかつてそんな人は現れない。

持ち場を離れたら消すべし

　ヨメが出かけている時に帰宅。玄関の外に蚊取り線香、そこからゆらゆらと煙。蓋を開けるとあと確かに火がついていた。帰宅があと１０分くらいで遅かったら燃え尽きてるのでこんな事があったなんて分からなかっただろうな。


あと少しで燃え尽きるところ

　コンクリートの上にケースに入った蚊取り線香だから火事になる可能性は低い。でもヨメの点けっぱなしはこれだけではない。古くはヨメが仕事に出かけた後、台所の後片付けをしようとしたら「 ん？　なんだか暖かいな 」と思ってガスコンロを見たら青白い小さな炎がゆらゆら。道理で暖かいわけだ、ってそんな呑気な事は言ってらんない。そんな事が何度もあったので安全装置が強化されている最新型のコンロに買い替えた。新築時に設置してまだ新しかったコンロは廃棄。





　ここ１０年、家の電灯は９割以上ＬＥＤになった。今後科学技術がもっと発達して電力消費がゼロみたいな電灯が発明されるかもしれない。昭和の時代、電気を点けっぱなしにすると無駄な事をするなと怒られた。でも消費電力≒ゼロだとその理屈は通じない。ならば点けっぱなしで良いのかどうか。





　ついこの間、近所でいつもお世話になってる人が家の前を通り過ぎた。田んぼ仕事をするためにやってきたのだ。それをヨメは見逃さず、焼いたお菓子を上げに外に出て行った。だけどコンロに火がついてままで俺にその事を伝えずに出て行った。少ししてから俺は外に出て「コンロの火が…」と苦言。そしたら話をしてた人が「わたしなんてしょっちゅうだよ」なんてフォロー。う～ん、気遣ってるんだろうけどそんなフォローは要らない。ちなみにその人と話すと軽く３０分は経つ。