八ヶ岳の赤岳に行く登山道のうち清里側から登る人は少ない。交通の便が悪いからなんだろうな。今回は2人の爺と話をした。そのうちの1人は鎖場の取り付きで追い付いた人。世間話してるうちに左手首を捻挫したと言う。手首を捻挫だなんてどうしたんだろと思ったが転んで手をついたんだそうだ。そんな転び方なんてしたこと無かったので分からなかった。
驚くことに捻挫したのは当日ではなかった。そんなんで登りに来るなんて頭おかしいんじゃないか。とは言わなかった。でもそんな腕じゃぁ困ってる美人が居ても助けること出来ないな。
ここから山頂まで梯子と鎖場の連続@県界尾根
写真は梯子や鎖場の取り付きなんだけど、ここで最後のパンを食べてる間にその人が先に登りだした。数分後に俺は歩き出した。それが11時50分頃。直ぐに追い付いた。すると
(鎖場の連続だから)ポールが邪魔なんだけど畳めないので畳んでくれと言う。手首が痛くて力が入らないようだ。
それから1時間ほどしてその人と再会。正確には分からないけど12時45分くらいだと思う。その間に俺は山頂に行って来たというのにまだ鎖場帯を半分も登ってない。しかも日帰りだというからまたここを下るわけだ。
これから足場が更に不安定になるし、咄嗟の時に危ないから引き返すのも選択肢の1つだと言ったけど決心は変わらず。後どのくらいで着くかと聞かれたので今朝何時に出発したのか聞き返した。そしたら7時だと言う。俺が布団から出た頃だ。ならばまだ2時間はかかると思うと言って別れた。
それにしても軽い日帰り装備で5時間歩いてもまだ山頂に着かないとは遅すぎる。もう1人の爺は真教寺尾根
(しんきょうじおね)を登って県界尾根を下ってきた人だ。行きは山頂まで7時間かかったそうだ。去年もそんな爺に遭遇したけど7時間というのは清里側からの爺の標準タイムなのかな。
再会した時は雨が降りそうな雰囲気だった。実際俺が樹林帯を歩いてる時に雨が降りだした。樹林帯では濡れない程度の雨だったけど鎖場では高い木は無いからそれなりに濡れたんだろうな。無事に家に帰ったのかな。