昭和の中頃、何処の家にも花札があった。時々これで絵合わせをして遊んだりしたけど大人がこれで遊んでる所は見たことが無い。もしかすると子供が寝入った後に賭け事をしてたんだろうか。
ずっと長い間、これを
あのよろしと読んでいた。実はこれは
あかよろしと読むのであった。意味は明らかに宜しい。8年前に買った
妖怪草子を最後まで読んでたらもう少し早く気がついたんだろうなぁ。その頃くずし字の勉強を始めたのだが… 少年老い易く学成り難しって言うけど
少中高年老いに関係なく学到底成り難しだな。
あかよろしの他にも何かあったので札を全部調べてみた。
あかよろしは2枚あった。もう1枚は
みなしの。字が書いてあるのが48枚中たったの3枚で思ってたよりもずっと少なかった。そして
みなしのはやはり
みよしのと読むのであった。勿論これも知らなかった。
よしのと言えば桜ってことのようだ。検索するとこんな短歌が出て来た。札を見て直ぐにこういうのが浮かぶ人も居るんだろうな。そんな人なら
みなしのとは読まないのだろう。
み吉野の高嶺の桜散りにけり嵐も白き春のあけぼの
梅に鴬という札。鳥はというと目は赤いし背は黄色がかった緑色だからウグイスとは似ていない。だからメジロをデフォルメしたっていう感じ。でも梅の花がこんなに赤いんだからこれはウグイスなのかな。