
下のような布を染めるための型紙展を長野県の小海町(こうみまち)にあるギャラリー創でやっている。ちなみに創はそうって読むのかな?

型紙は今から200年くらい前の江戸時代のもので、家の物置を片付けてたら出て来たそうだ。柿渋で強化されたとはいえ、型紙は和紙で作られている。多くは鼠に齧られたりしてたようだけど、よく今まで残ってたものだ。これを展示した人から直接見に来てくれと言われたので、まぁ一応見ておくかって感じで行って来た。といっても山に行った帰りにちょっと見に行くつもりが夕方の明るさのため気が付いた時は5時過ぎ。既に閉まってるはずと思いつつ、展示場の場所だけでも確認するつもりで行くと丁度係りの人が戸締りをしてる所だった。やっぱり閉まってたなと思って帰ろうとしたら鍵を再び開けて案内してくれた。

それは想像してたのを遥かに超えた精緻なものだった。幅はどれも30cmくらい。でも反物の幅は鯨尺で1尺だから38cmかも。そして言われてなるほどな精密さはというと、上の模様と下の模様がピッタリつながるということだ。というのもこの型紙で1本の反物を全部染めるからだ。

上の荒波鯉の型紙を2つ並べたところが次の写真。合わせるのを考えずに撮ったので柄は少しずれてるけれど、本物ではそれがきっちり合うはず。型紙を作るのも難しいけど、柄を合わせて全部染め上げるのも難しそうだ。1つ染め上げるのに何回この型紙を繰り返し使うんだろう。

下のは 「 鷹と縄 」 という型紙で、このように何かを対にした絵柄は多い。そして言われないと分らない特徴が阿吽。片方の鷹は嘴が開いてるが、もう片方は閉じている。

案内の人にちょっと気を使いながら見たけど、もう一度出直してゆっくりと見てみたい。このブログでこれを知った人は長野県まで見に来るのは大変なんだけど、探せば家の近くにもあるかもしれない。伊勢型紙で検索したら幾つかヒットした。本家三重県には伊勢型紙資料館があるし、東京でも常設の伊勢型紙資料館があった。
項目 | 説明 |
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期限 | 7月5日(日)まで |
入場料 | 無料 |
開館時間 | 10時~17時 |
休館日 | 水曜日 |
場所など | このページ |