
あのパンダ猫がうちの庭で子を産んだ。しかしその子猫、あろうことか物置小屋の中に居た。最初は薪の山の中に居たのに何時の間にか小屋の方に引っ越してきたようだ。てっきりそこの縁の下に居るもんだと思ってたら小屋に入ったら隅の方でうずくまっていた。小屋の戸は閉じてあるので背より高い所の壁と屋根の隙間からパンダ猫が子猫を咥えて入ったようだ。
しかしここで関わってはいけない。それは捨て猫を見てはいけないで得た戒めである。う~ん、しかし中に居たんでは放っておけない。仕方がないので掟を破って子猫を捕まえた。まだ目も開いてないくらいだけど、目を合わさないように冷淡に小屋の下に置いた。目を合わすと石になっちゃう、じゃなくて情が生まれるからだ。
その後何も食べてないはずなのにニャーニャーと何日も鳴いていた。小さな猫を放置するなんて人でなしだなどと思われるだろうけど、子を放置した親の方が猫でなしなんだからと自分に言い聞かせてずっと無視。そのパンダ猫が久々に庭を歩いているのを家の中で見かけた。そして間もなくして子猫は居なくなった。