森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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澤地久枝または「満を持す」ということ
政府与党の思惑では、教育基本法はきょう参院を通過させ、成立させようということだ。安倍某が政権につき、つぎつぎに悪法が準備され、国会を通過していく様を目の当たりにすれば、その事態に落胆するものがでても少しもおかしくはない。こちらが頑張っても頑張ってもままならず、その一方で相手は手続きもそっちのけで数の力で通していくという「無法」。正直いって意気消沈する向きもあるのではないか。
ましてや誕生後まもない、しかもその首領としての力量がさまざま取沙汰されてきた安倍某の政権がこれをおこなうのだから、なおさら釈然としない気持ちがどこかに残る。
だが、この今日の状況こそ、私は「満を持す」という言葉がぴったりするのではないかと思う。いうまでもなく「満を持す」とは弓道で使われる言葉である。辞書によれば、準備を十分にして機会のくるのを待つ(岩波国語辞典・第4版)とある。『史記』に由来する。いいかえると、「弓を引き絞ったままの状態を維持すること」である。そうではないだろうか。
弓をきりきりと引き絞り、腕の力で弓を支える。とにかく力がいる。いったんそれを緩めようものなら、的にねらいを定めた矢はたちまちその方向を失うだろう。要するに、力を保ったまま、緊張が強いられる、とてもしんどい時間にほかならない。そう私は考えている。
追記;朝日新聞(8日03時08分)によれば、安倍政権が臨時国会の最重要法案と位置づける教育基本法改正案が14日の参院特別委員会で採決される見通しとなった。与党が7日、同法案の今週中の採決を見送り、採決の前提となる参考人質疑を11日に、中央公聴会を12日に開くことで野党と合意したためだ。
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ましてや誕生後まもない、しかもその首領としての力量がさまざま取沙汰されてきた安倍某の政権がこれをおこなうのだから、なおさら釈然としない気持ちがどこかに残る。
だが、この今日の状況こそ、私は「満を持す」という言葉がぴったりするのではないかと思う。いうまでもなく「満を持す」とは弓道で使われる言葉である。辞書によれば、準備を十分にして機会のくるのを待つ(岩波国語辞典・第4版)とある。『史記』に由来する。いいかえると、「弓を引き絞ったままの状態を維持すること」である。そうではないだろうか。
弓をきりきりと引き絞り、腕の力で弓を支える。とにかく力がいる。いったんそれを緩めようものなら、的にねらいを定めた矢はたちまちその方向を失うだろう。要するに、力を保ったまま、緊張が強いられる、とてもしんどい時間にほかならない。そう私は考えている。
しかし、相手にしてみれば、この時期ほど怖いものはないのかもしれない。鋭い眼光で見据えられ、そして恐ろしく尖った矢が自分をいまにも射抜こうとねらっているのだから。
こんな相手との張り詰めた関係があればこそ、われわれは力を発揮できる。弓を精一杯引いておくことができる。周囲に気をとられることなく、相手をしっかり見据えておくことができるのだ。
そしていま一つ欠いてはならないことがある。それは、こちら側の内部の緊張関係だ。足を引っ張り合うことでは少しもない。われわれ自身のねらいの精度をお互いが引きあげていく作業が必要なのだ。そのための忌憚のない意見交換と共同の意思の確認。そして、ブロガーの世界ではブロガーとブロガーではない人たちとの共同。そんな緊張関係がどうしても必要だと私は考えている。
その上にたって、おそらく自らの緊張を保ちながら、ついには相手を射抜くことも可能になるだろう。いまは、おそらくそんなときにちがいない。
澤地久枝が九条の会で講演している。その要旨を以下に転載する(しんぶん赤旗、11・27)。発言の末尾にある「恥知らずな権力と向き合うとなかなか勝つことはできない。しかし、あきらめることはやめたらいい。勝つまでは意思を捨てないことです」という言葉は、紛れもなく澤地による「満を持す」ときというメッセージにほかならない。
人類が第一次世界大戦後、悲願として、痛切な祈りのようなものとして達成したいと考えてきたこと――平和であれかし、武力・軍事力はいらない、交戦権は封印しよう――二十世紀の歴史のなかでの願いをそっくり体現したのが、私たちの憲法です。 “九条、九条といって平和を守れるか”と冷笑する人がいます。たしかに、この世には矛盾があるし、自衛隊は大きくなり、経済的圧迫は私たちの日常に追っている。 しかも日本は依然としてニセ独立国で、アメリカがいえぱすぐに自衛隊が出ていき、血を流さないといけないといって、集団的自衛権という言葉を持ち出してアメリカの傭兵(ようへい)のように戦争にいこうとする。 しかしアメリカのブッシュさんは世界で孤立しているし、イギリスのブレアさんも浮き上がっているではありませんか。アメリカに向かって、あなたたちの国は私たちの国がやった愚かな選択と同じ方向に行こうとしている、イラクで先制攻撃をやった結果がどうなっているか冷静に考えるべきだといっていい。 私は、戦争で死んだ人と残された家族のことをお尋ねして文章を書いてきた人間です。ニューギニアでお兄さんを亡くした方がいました。お兄さんは30代で予備役だったが「赤紙」(召集令状)がきた。その晩、小さな部屋でうずくまってひどく泣いていたというんですね。お父さんを亡くした方もいた。召集されて軍隊にいく前の夜に、四人兄弟をしっかり抱きしめて泣きじゃくっていた記憶がある。 日本の男たちは女々しいのでほない。骨肉の情、愛れんの気持ちが泣かせるのです。生きて帰れるかどうかわからない場所に、強権をもって引きずりだすというのは本当にむごい。多くの男たちは帰らず、帰らなかった男たちの6-7割は餓死です。無残なことです。 歴史の時間としては、60年はつい昨日のことです。どういうことが戦争の時代にあったかということを、若い人たちが、自分につながる人の話として分かるように伝えていかなければならない。そして、日本が憲法の原点にかえることで、アジアの盟主ではなく、一国として尊敬をもって受け入れられる国になるだろうと思います。 評論家の丸岡秀子さんのおぽあさんが口癖のようにいったのが「苦労を泣かせるな」という言葉だそうです。私たちが背中に負っている多くの死者たちの苦労を泣かせないために、この人たちを忘れず、若い世代に語り伝えていく。 そして、伝えたいのは「憲法を泣かせるな」という言葉です。憲法を泣かせてはなりません。恥知らずな権力と向き合うとなかなか勝つことはできない。しかし、あきらめることはやめたらいい。勝つまでは意思を捨てないことです。 |
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