博多山笠を勝手に観察する ― その２

■山笠が動くまで　①

山笠は一定の形式を持っている。
博多どんたくが終わると、つぎは祇園山笠。
山笠につきものの人形づくりは、どんたくが終わると製作にとりかかるそうです。

各流は６月の吉日を選んで棒洗いを実施します。博多埠頭の先端、浜宮で山笠台を支える６本の棒の汚れや塵を落とすのです。（写真、『西日本新聞』05年6月1日）


山笠台の組み立ては「小屋」というところでおこなわれます。釘は一本も使われず、毎年同じ用材をもちいるとのこと。

つぎは棒締め。棒洗いが終わった６本の棒を台に固定します。

そこで、つぎに、棒がきちんと台に固定されているかどうかをみる「試し舁き」（ためしかき）がはじまる。

人形の飾りつけ開始は、６月２８日と決められています。この時期になると、博多のまちでは、それぞれの流の飾り山笠をあちこちでみることができます。人形師が腕によりをかけてつくった人形に、博多織や西陣織の豪華な衣装を着せて仕上げられています。

医療制度改革関連法案が成立

自民・公明の与党は１４日、参議院本会議で「医療制度改革関連法案」を成立させました。

可決された法案は、異例ともいえる２１項目に及ぶ付帯決議が採択されたことに表れているように、多くの欠陥を持つことが指摘されています。同法案の採択を前にした地方公聴会でも「療養病床の廃止は地域医療そのものを崩壊させかねない」「在宅に戻れない人が多い」など批判が相次ぎました。

法案は、高齢者の窓口負担増・食住費負担・高額療養費の負担引き上げで年間２９００億円の負担が国民に押し付けられる一方、国庫負担は同２５００億円を削減する内容。

医療制度改革法が成立　高齢者の負担増、入院日数削減（朝日）
http://www.asahi.com/life/update/0614/004.html
医療制度改革法：参院で可決、成立　高齢者は負担増（毎日）
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20060614k0000e010073000c.html
医療制度改革法が成立…高齢者負担増（読売）
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060614ik05.htm

スレンダーなカミキリが出る鹿子の木

ベーツヤサカミキリという髪切がいます。見た目は華奢で、ガガンボ（失礼！）みたいにも思えます。 このカミキリも分布はきわめて限られているようです。九州福岡では、市内のある低山で採れるということでよく知られています。このカミキリのホストはカゴノキ　（クスノキ科）。カゴノキの分布が、本州（千葉・茨城県以西）・四国・九州・沖縄と限られていることがこのカミキリの局地性をもたらしているのかもしれません。 カゴノキは、鹿子の木。樹皮がシカの子供のまだら模様によく似ていることに由来します。大きくなると、樹皮がはがれおち、この模様になるそうです。 この低山の山頂近くまでカゴノキは分布しており、この大木の周りの落ち枝を冬の間に捜します。そうすると、次の初夏にはベーツヤサの半分透けたような、華奢な姿に出会えるかもしれません。 この低山には、市内中心部の天神からバスも出ており、いたって便利です。 写真は「図鑑２１世紀」から。るどるふさん撮影。

五輪と新・福岡都心構想

福岡市の五輪招致の計画概要について、マスコミ各紙が１４日、報道しました。報道によれば、市の計画では、負担額は東京都の計画よりずっと高額。この点でも福岡は不利になったか？

一方で、オリンピック招致打ち上げとともに表面化してきた新都心構想。この構想にからんですでに須崎地区事業化検討委員会が動き出しています。

『西日本新聞』（2006/06/13付）が、以下のように伝えています。

福岡市・天神や博多駅など都心部の都市整備の指針となる「新・福岡都心構想」について、地元
企業や学識者らでつくる同構想策定委員会（座長・樗（ちしゃ）木（き）武福岡アジア都市研究
所理事長）が１２日、山崎広太郎市長に最終提言した。都心部の埠頭（ふとう）をウオーターフ
ロント開発拠点と位置付け、「九州、アジアの中の活気ある都市」を目指すことが盛り込まれた。

同委員会はＪＲ九州や九州電力、福岡地所、西日本鉄道の役員や九州大大学院教授らで構成。
昨年６月に市長から諮問を受け、「官民共働」による快適な都心づくりの在り方を検討してきた。

　ウオーターフロント拠点は、市が目指す２０１６年五輪招致を視野に、五輪関連施設を集約す
る計画がある須崎埠頭などが対象。構想には、天神とＪＲ博多駅を結ぶ中央回遊軸として、歩行
空間の確保や景観整備を進めることも明記された。

地元財界の開発にかける思惑についてはこのブログで紹介しました。まさに、オリンピックを招致できようと、できまいと、財界の意図は、利潤追求のための開発にあることははっきりしているように思います。